作業療法学専攻教員らが第57回日本作業療法学会で研究成果を発表してきました
本学作業療法学専攻教員である丁子雄希先生(准教授)および知名規人先生(助教)が2023年11月10-12日に沖縄コンベンションセンター(沖縄県)にて行われた第57回日本作業療法学会で研究成果を発表してきました。対面では約2480人、Webでは約835人の多くの方々が参加され、身体障害、精神障害、地域、予防、その他のテーマで盛大に議論が繰り広げられました。
以下、丁子先生および知名先生より研究成果の概要と今後の展望についての紹介です。
丁子雄希先生より
私は,「クライエントの主体的な意思決定に必要な要因の検討」のテーマのもとポスター発表を行いました.本研究は,クライエントにとって主体的な意思決定に必要な要因について,現場の作業療法士のグループディスカッションで得られた逐語録からテキストマイニングでまとめたものとなります.
今後,本研究で得られた知見を活かして,クライエントの目標支援を促していければと考えております.なお本報告の詳細は,以下の論文に掲載されていますので興味のある方はご一読いただけたら幸いです.
論文名
丁子雄希,齋藤佑樹,川又寛徳,小林隆司(2023):クライエント中心に基づく生活目標の設定時におけるクライエントの主体的な意思決定に必要な要因の検討:作業療法士によるフォーカスグループインタビューを通して.作業行動研究27(2): 100-110, 2023
ポスターの前で発表に挑む丁子雄希先生(准教授)
知名規人先生より
私は、「若年健常者における反復最大握力の持久力の標準値を探る」というテーマでポスター発表を行なってきました。握力は認知機能や身体機能との関連が多く報告されていますが、「握力の持久力」に関する研究は今のところ多くはありません。そのため本研究では反復的に握力測定を行うことで握力の持久力を測定しました。その結果、15回までの反復的な握力測定は男女ともに用いることのできる有用な手段であると考えられました。
今後は、この握力の基準値が生活に困っている方々を対象にした場合、どのように生活へと影響を及ぼしているかを判断する材料として用いていきたいと考えております。
ポスターの前で発表に挑む知名規人先生(助教)
丁子先生、知名先生は日頃から、何らかしらの理由によって実際の生活で困っている方々に対して、作業療法を通じて支援する方法を常に模索されている先生方です。
今回の発表が作業療法の発展に寄与することを心から願っております。
学会に参加する知名規人先生(左)と丁子雄希先生(右)
・丁子雄希先生(准教授)の研究者情報はこちら
https://nur.ac.jp/teachers/8774/
・知名規人先生(助教)の研究者情報はこちら
https://nur.ac.jp/teachers/8773/
・新潟リハビリテーション大学のInstagramはこちら
https://www.instagram.com/nur_college/?hl=ja
・理学療法学専攻のInstagramはこちら
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・新潟リハビリテーション大学 学習センター ここつえのInstagramはこちら
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