心の健康科学コース

本コースは心理学を基軸として、医療・福祉・教育等の分野で活躍する多種多様な高度専門職業人に対して、科学で裏打ちされた強くて暖かい“心の杖”を備えることを目的とします。生きていく過程のいろいろな場面で生ずる目に見えない心の問題。この発生過程を多様な観点から科学的に考え、未然にトラブルを予防し、良好な人間関係を築いていく実践的な解決方策等を研究していきます。そして、人々の幸せな生涯のサポーターとなることを目指します。

養成する人材像

主として心理・精神面での生活障害を抱えるクライエント・患者に対して、

  1. 医療・福祉・教育・司法・産業などの領域において、支援対象者の多様な課題や価値観をつねに意識し、適切な心理アセスメントやサイコセラピーを行い、あわせて、心の健康に関する諸問題を社会的課題として介入・コンサルテーションできる、心の健康に関わる第一人者。
  2. 心の健康を支援する心理臨床実践を指導し、その知見を深化・啓発させることのできる教育・研究者。

本コースでは公認心理師(国家試験)の受験資格が取得できます。

公認心理師を目指すには

公認心理師を目指すには、4年生大学において文部科学省、厚生労働省令が定めた科目の単位を修得して卒業後、大学院において省令で定める科目を修めて終了するか、特定の施設において2年以上の実務経験を経て国家試験の受験資格が得られます。

本学においては、学部の4年間を修了し、併設する大学院の2年間を修了した後、公認心理師国家試験の受験資格を得ることができます。

公認心理師養成課程について

心の健康科学コースでは、2019年度より公認心理師国家試験の受験資格を得られる履修課程を開設し、公認心理師の養成教育をスタートさせています。
公認心理師は心理職の国家資格です

本学学部(リハビリテーション心理学専攻)及び大学院(心の健康科学コース)で開設されている公認心理師養成カリキュラムについては、厚生労働省及び文部科学省により公認心理師法の基準を満たしていることが確認(承認)されております。

公認心理師の資格取得に対応したカリキュラムの内、学外実習については以下のように編成しています。保健医療分野では心療内科・精神科医療機関にて、福祉分野では児童養護施設にて、教育分野では単位制県立高等学校にて、産業・労働分野では日本産業カウンセラー協会支部にて、司法・犯罪分野では県警察本部犯罪被害者支援室にて、各領域における指導者資格を有する経験豊かなスーパーバイザーの下できめ細かな個別スーパーヴィジョンを受けることができます。

私たちは公認心理師を目指す皆さんを全力でサポートしていきます。一緒に学んでいきましょう。

教育スケジュール

修了要件単位数
修士課程修了に必要な単位数は、研究指導を除き、コース別に次の通りとなります。

  • 摂食・嚥下障害コース:必修9単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
  • 高次脳機能障害コース:必修8単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
  • 運動機能科学コース:必修3単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
  • 心の健康科学コース(一般課程):必修9単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
  • 心の健康科学コース(公認心理師課程):必修24単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
  • 言語聴覚障害コース:必修4単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上

他に修士論文の審査(論文審査、発表審査)および最終試験に合格することが必要です。

授業科目(一般過程)

共通科目
配当年次 授業科目の名称
必修 選択
1年次
  • 医療倫理
  • 研究方法論
  • リハビリテーション医学総論Ⅰ(内科・神経内科)
  • リハビリテーション医学総論Ⅱ(外科・整形外科)
  • 精神医学(保健医療分野に関する理論と支援の展開)
  • 公衆衛生学総論
  • 教育心理学(教育分野に関する理論と支援の展開)
  • 看護教育学
  • 臨床解剖学
  • 神経解剖学
  • 神経心理学
  • リハビリテーション臨床学
  • リスク管理学
  • 職場マネージメント
  • 教育指導法
専門科目
配当年次 授業科目の名称
必修 選択
1年次
  • 心の健康科学総論(心の健康教育に関する理論と実践)
  • 子ども・母性とリハビリテーション心理学Ⅰ
  • キャリア形成とリハビリテーション心理学(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)
  • 摂食・嚥下障害学総論
  • 摂食・嚥下障害評価学
  • 摂食・嚥下発達障害学
  • 口腔介護
  • 高次脳機能障害学総論Ⅰ(基礎)
  • 高次脳機能障害学総論Ⅱ(応用)
  • 発達神経心理学
  • 前頭葉機能・右半球障害
  • 注意・記憶・行為・遂行機能障害
  • 視覚機能障害
  • 発達障害
  • 失語・失読・失書
  • 運動機能科学総論
  • 地域・老年期リハビリテーション論
  • 運動機能障害特論 (運動器・スポーツ障害)
  • 生活機能障害作業療法学
  • 生活環境科学 (住環境・ADL)
  • 精神・認知機能障害作業療法学
  • 運動発達障害特論
  • 質的研究法特論
  • アイデンティティ形成とリハビリテーション心理学
  • 精神機能と生活障害のリハビリテーション心理学Ⅰ (臨床)
  • 精神機能と生活障害のリハビリテーション心理学Ⅱ (国際)
  • 疾病と障害の共存とリハビリテーション心理学(保健医療分野に関する理論と支援の展開)
  • 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開
  • 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践
  • 言語聴覚障害学総論
2年次
  • 心理アセスメント特論(心理的アセスメントに関する理論と実践)
  • サイコセラピー特論(心理支援に関する理論と実践)
  • 摂食・嚥下食品・栄養学
  • 高次脳機能障害評価学Ⅱ (画像)
  • 高次脳機能障害評価学Ⅲ (神経心理)
  • 認知科学・認知機能障害
  • 子ども・母性とリハビリテーション心理学Ⅱ
  • 高齢期とリハビリテーション心理学(福祉分野に関する理論と支援の展開)
  • アートセラピー特論
  • 支援コミュニケーション特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)
1~2年次
  • 研究指導
 

授業科目(公認心理師過程)

共通科目
配当年次 授業科目の名称
必修 選択
1年次
  • 医療倫理
  • 研究方法論
  • ③教育心理学(教育分野に関する理論と支援の展開)
  • リハビリテーション医学総論Ⅰ(内科・神経内科)
  • リハビリテーション医学総論Ⅱ(外科・整形外科)
  • ①精神医学(保健医療分野に関する理論と支援の展開)
  • 公衆衛生学総論
  • 看護教育学
  • 臨床解剖学
  • 神経解剖学
  • 神経心理学
  • リハビリテーション臨床学
  • リスク管理学
  • 職場マネージメント
  • 教育指導法
専門科目
配当年次 授業科目の名称
必修 選択
1年次
  • ⑨心の健康科学総論(心の健康教育に関する理論と実践)
  • ⑤キャリア形成とリハビリテーション心理学(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)
  • ①疾病と障害の共存とリハビリテーション心理学(保健医療分野に関する理論と支援の展開)
  • ④司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開
  • ⑧家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践
  • 摂食・嚥下障害学総論
  • 摂食・嚥下障害評価学
  • 摂食・嚥下発達障害学
  • 口腔介護
  • 高次脳機能障害学総論Ⅰ(基礎)
  • 高次脳機能障害学総論Ⅱ(応用)
  • 発達神経心理学
  • 前頭葉機能・右半球障害
  • 注意・記憶・行為・遂行機能障害
  • 視覚機能障害
  • 発達障害
  • 失語・失読・失書
  • 運動機能科学総論
  • 地域・老年期リハビリテーション論
  • 運動機能障害特論 (運動器・スポーツ障害)
  • 生活機能障害作業療法学
  • 生活環境科学 (住環境・ADL)
  • 精神・認知機能障害作業療法学
  • 運動発達障害特論
  • 質的研究法特論
  • 子ども・母性とリハビリテーション心理学Ⅰ
  • アイデンティティ形成とリハビリテーション心理学
  • 精神機能と生活障害のリハビリテーション心理学Ⅰ (臨床)
  • 精神機能と生活障害のリハビリテーション心理学Ⅱ (国際)
  • 言語聴覚障害学総論
2年次
  • ②高齢期とリハビリテーション心理学(福祉分野に関する理論と支援の展開)
  • ⑥心理アセスメント特論(心理的アセスメントに関する理論と実践)
  • ⑦サイコセラピー特論(心理支援に関する理論と実践)
  • ⑤支援コミュニケーション特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)
  • 摂食・嚥下食品・栄養学
  • 高次脳機能障害評価学Ⅱ (画像)
  • 高次脳機能障害評価学Ⅲ (神経心理)
  • 認知科学・認知機能障害
  • 子ども・母性とリハビリテーション心理学Ⅱ
  • アートセラピー特論
1~2年次
  • ⑩心理実践実習
  • 研究指導
 
公認心理師国家試験受験資格要件
  1. 大学卒業時に法の定める25の心理学関連項目を修得していること
  2. そのうえで、大学院において法の定める10の心理学関連項目(①〜⑩)すべてを修得していること
  3. ①〜⑩のうち同じ番号が付されているものは、少なくともどちらか一方を修得していること
研究指導について
  1. ⑩心理実践学習をもとにした症例報告論文でも可とする

主な研究領域

  • 食の心理
  • 精神病理学、芸術療法
  • スポーツ医学におけるメンタルリハビリテーション
  • 臨床心理学
  • 認知症の神経心理学的検査(早期介入)
  • 認知症の心理社会的介入(発症・進行・介護予防)
  • 認知症をケアする家族の支援
  • 職務満足に関する研究
  • 患者の満足度に関する研究

デジタルパンフレット
学校法人 北都健勝学園
新潟リハビリテーション大学
0254-56-8292

受付時間(平日)9:00~17:00