摂食・嚥下障害コース
超高齢社会となり、生きていく上での基本的な機能であり楽しみでもある「食べる・飲み込む」をうまく行うことのできない人たちが増えています。この問題に対しては、学際的な取組みが必要です。本コースでは、摂食嚥下に関する病態やそのリハビリテーションについて、系統的・多角的に学び研究していきます。
養成する人材像
主として摂食・嚥下障害を持つ患者に対して、
- 臨床現場で迅速な評価や最善のアプローチを行うことができ、リーダー的役割を担う医療従事者。
- 教育現場や食品・医療関係企業等で、評価・訓練方法を研究したり、嚥下食などの開発を行ったりできる創造力豊かな教育・研究者。
教育スケジュール
修了要件単位数
修士課程修了に必要な単位数は、研究指導を除き、コース別に次の通りとなります。
- 摂食・嚥下障害コース:必修9単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
- 高次脳機能障害コース:必修8単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
- 運動機能科学コース:必修3単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
- 心の健康科学コース(一般課程):必修9単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
- 心の健康科学コース(公認心理師課程):必修24単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
- 言語聴覚障害コース:必修4単位、選択必修1単位以上を含む30単位以上
他に修士論文の審査(論文審査、発表審査)および最終試験に合格することが必要です。
授業科目
共通科目
配当年次 | 授業科目の名称 | |
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必修 | 選択 | |
1年次 |
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専門科目
配当年次 | 授業科目の名称 | |
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必修 | 選択 | |
1年次 |
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2年次 |
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1~2年次 |
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大学院修了生の修士論文題目
- 加齢に伴う舌体性感覚閾値の変化
- 健常成人における口腔湿潤度の測定ならびに保湿剤が唾液分泌に及ぼす効果
- アロマオイルのニオイ刺激による唾液分泌促進効果-ブラックペッパーオイルとカルダモンオイルの場合-
- 健常者の頭頸部を含む姿勢変化が呼吸機能に及ぼす影響
- 健常者の頭頸部を含めた姿勢変化が咀嚼の効率に及ぼす影響
- 健常若年者の舌骨上・下筋群活動に及ぼす前舌保持嚥下法の影響
- 前口蓋弓への冷圧刺激が嚥下反射惹起に与える影響について
- エスプーマ(泡状)納豆の新しい嚥下調整食としての可能性
- とろみ調整食品の添加による基本味覚閾値及び味覚強度の変化
- 咳嗽による咳感受性への影響
- 食物の硬さが口腔内での味の広がり認識に及ぼす影響-甘味の場合-
- 若年健常者における頸椎装具使用時の頭部の角度変化が嚥下のしやすさに与える影響
- 果汁飲料を黄色いコップで飲むと酸味やおいしさは増強するか
- 若年健常者の頸部角度変化が最大口唇閉鎖力と最大舌圧に及ぼす影響