【学長よりメッセージ】新潟リハビリテーション大学 学生の皆さんへ
2020年06月08日 重要
新潟リハビリテーション大学 学生の皆さんへ
緊急事態宣言が全国で解除され、本学でも、学生の皆さんの立ち入り制限を解除いたしました。全国的に感染者が減少しつつあり、新潟県内の感染状況も落ち着いています。そして、何より、ここ村上では感染者がゼロの状態を保ち続けています。皆さんの感染対策への協力の成果が、現在まで繋がっています。ありがとうございます。
これまで、経験したことのない新しい感染症のパンデミックにより、あっという間に世界中が機能不全に陥りました。このような状況の中、本学もいつもの年とは異なって、大きく制限のかかった大学運営とならざるを得なくなりました。それに伴い、皆さんも、いつもの年のようにはいかない、春先から不自由な大学生活が始まりました。
皆さんが様々な不安を感じ、不便な思いをしている事を、私たち教職員は、大変心苦しく思っています。時々刻々と変わる状況に、私たちも、講義や実習の方法、形態を変えたり、工夫したり、感染防止対策を講じたりなど、多くの対応に追われています。なかなか落ち着かない状況から、皆さんにご迷惑をおかけしたことがあったり、今後もおかけしたりすることがあるかもしれません。
このような状況にあっても、教職員一同、誠心誠意、日々、どうしたら皆さんが有意義に大学生活を送り、学ぶことが出来るか、非常に多くの時間を割いて真剣に議論を続け、その結果をできるだけ速やかに実行に移してきています。しかし、昨日決めたことを今日変更せざるを得なくなったり、今日決めたことが明日には変更しなければいけなくなったり、というようなことも続きました。このような混沌とした状況に対し、皆さんはもどかしく思われた(る)こともあるかもしれませんが、ご理解ご容赦いただきたくお願いいたします。
新型コロナウイルスが出現して、世界中が暗い雲で覆われ、ギスギスやイライラがはびこり、攻撃の言葉や心無い言葉が飛び交いました。今でも…。また、行動制限が大きくかかった自粛生活も、たいへんツライものがありました。しかし、こうやって大学を再開できたことで、少し明るい道筋が見えてきました。そして、皆さんを再び大学に迎え入れることができる状況になったことに、ひとまずは、大変うれしく思います。
とはいうものの、新型コロナウイルスへの対策はこれからが本番ともいえます。ウイルスに細心の注意を払いながら、大学での学びや生活を続けていかなければなりません。このウイルスは、感染しても、特に若者の場合、無症候や軽症が多いといわれています。自分も感染しているという前提を常に持ち、周りの人々へ思いやりや優しさを示すことが重要です。
科学的に正しいと思われる行動や対策を根気強く続けていけば、ウイルスとの共存が可能になるともいわれています。自分自身や大切な人たち、そして社会全体を守るために、皆で協力して、新しい生活様式を実践していくことが大切です。引き続き、ご協力をよろしくお願いいたします。
ちょっと気を緩めると緩んだところから、感染症が再燃し、一気に勢いを取り戻していきます。少し落ち着いている今こそ、次の波に備えた準備を整える必要があります。
一方、人類の多くが感染におびえている中でも、皆さんの多くが目指している医療・福祉の現場をはじめとして、さまざまな業種の方々が、社会を支えてきています。そういった方々への感謝の気持ちを持ち続けるとともに、これらの方々に更なる負担をかけず、守っていくことを考えるときに、必然的に私たちは、どのように行動すべきか、見えてくると思います。
また、感染は誰にでも起こりうることです。1,2年後には日本人も半分ほどが感染している可能性も示唆されています。手洗いや消毒をし、マスクをしていても感染することがあるともいわれています。感染した方への偏見や差別を行ってはいけません。
最後になりましたが、新しい生活様式を、かなり長い間、実践していくことが求められています。ワクチンや有効な薬が開発されるまでは、我慢や不便を強いられることになると思います。
このような中、不安や心配事、あるいは不満等を抱えている学生さんもいらっしゃると思います。皆さんの不安を少しでも取り除き、前向きな気持ちを持ってもらえるよう、本学は心身の相談体制を強化しました。学生対応窓口をわかりやすいように整理し、本学ホームページ等にも掲載しました。コロナに負けることなくこの難局を乗り越えられるよういっしょに頑張っていきましょう。
令和2年6月
新潟リハビリテーション大学
学長 山村 千絵