言語聴覚士(国家資格)

ことば(聞く・話す)と食事(噛む・飲み込む)のサポーター

言語聴覚士は、1997年にできた比較的新しい国家資格です。しかし、米国では100年近い歴史があり、日本でも80年程度の歴史があります。現在の活躍している有資格者は約1万7千人と非常に少ない職種ですが、患者数は600万人と言われています。診療報酬の改訂に伴い、ますます需要が高まる職種です。

コミュニケーションには、言語、聴覚、発声・発音、認知など多くの機能が関係していますが、様々な原因でこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚士が対象としている患者さんの多くは、コミュニケーションに障がいのある方々です(失語症、構音/音声障がい、吃音、聴覚障がい、言語発達障がい等)。言語聴覚士は、このような患者さんの機能回復を促し、新たなコミュニケーションツールを獲得するなど、自分らしい生活を構築または再構築できるように支援する専門職です。

周りの人の「ことば」が解からず、自分の「ことば」も相手に届かない、この様な障がいのある患者さんは、非常に強い孤独感や絶望感と戦いながら生活を送ら なければいけません。患者さんの「ことば」一つ一つに最大限の知識と技術を傾ける職種と言えます。医療職の中でも、患者さんの「ことば」に真剣に耳を傾 け、患者さんの「こころ」を結ぶ唯一の仕事です。

さらに、摂食・嚥下障害(飲み込みの障害)に対して専門的にリハビリテーションが行える職種としても注目されています。ミルクの飲めない乳児から食事摂取 で肺炎を呈す高齢者まで幅広い年齢層に対応します。嚥下機能の改善を支援し、「食べたい物が食べられない」、「食べたくても食べられない」そのような患者 さんの生活の質を守るためにも言語聴覚士は活躍します。

資 格

言語聴覚士(国家資格)

言語聴覚士は、1997年にことばによるコミュニケーションや食事に障害がある方々を支援する目的で制定された「言語聴覚士法」という法令で定められている国家資格です。ことばによるコミュニケーションの問題は脳卒中後の失語症・構音障害、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など多岐に渡ります。年齢も小児から高齢者まで幅広く現れます。言語聴覚士は、このような問題も本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他援助を行います。その活動は、医療、保健・福祉、教育の分野で各々の専門士の方々と連携し、チームの一員として行われています。

就 職

医療、福祉、教育の領域で活躍。
今後さらにフィールドは広がっています。

言語聴覚士の多くは、病院やリハビリテーションセンター、老人福祉施設、身体障害者支援、養護学校などに勤務しています。また超高齢化社会を迎え、介護老人保健施設や特別養護老人施設等に勤務する人も増えることが予想されます。医療機関では、医師、歯科医師、看護師、理学療法と作業療法士などの医療専門士、福祉機関ではケースワーカー、介護福祉士、介護支援専門員などの保健・福祉専門士、教育機関では、教師、心理専門士などと連携しチームの一員として活動します。その社会的ニーズが高まる中、今後様々な分野での活躍が期待されます。

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