平成30年度より医療学部が変わります ~言語聴覚士養成教育を、より高度化するために~
言語聴覚士は、医療・福祉・教育という幅広い領域で言語聴覚障害児・者に関わっていく専門職です。言語聴覚士養成教育においても、言語・医学・教育・心理・社会学等の諸科学を包括した幅広い領域を基礎として、きわめて学際色豊かで高度な専門分野を学修させる必要があります。そのため、現代の我が国の言語聴覚士養成教育の課題のひとつとして、「教育の質の維持と向上」があげられます。たとえば、アメリカにおいては、言語聴覚士はSpeech Language Pathologist (SLP)すなわち言語病理学者という名称で高いステータスを持ち、大学院修士課程修了の教育レベルが求められています。さらに近年では、博士課程教育を推進する動きも出てきています。
そこで、新潟リハビリテーション大学では、言語聴覚士養成教育を、より高度化するために、平成30年度以降、学部での教育から大学院修士課程での教育に移行する予定です。このため、医療学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻は、平成30年度入試から学生募集を行いません。これに伴い医療学部の入学定員は現在の120名から言語聴覚学専攻の25名分を減じ95名となります。かわって、大学院に言語聴覚士養成コースを開設すべく準備を進めてまいります(平成29年2月15日 学校法人北都健勝学園理事会決議事項)。
今後も引き続き医療学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻在学生への学修支援はもちろんのこと、生活支援、就職・進路支援についても、責任を持って対応し、万全を尽くしてまいります。また、卒業生各位に対しましても支障がないよう万全な体制を構築してまいります。大学院での学修内容、カリキュラム等、詳細は随時お知らせしていきます。
なお、医療学部リハビリテーション学科の他の専攻におきましても、社会のニーズに応えるべく教育課程や学修環境のさらなる整備を行っていく所存ですので、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
平成29年4月1日
新潟リハビリテーション大学長 山村 千絵