第16回日本運動器疼痛学会参加報告
本学の理学療法学専攻の北村拓也先生(講師)が2023年11月3日から富山県で行われた第16回日本運動器疼痛学会に参加してきました。学会の様子などを北村先生へインタビューします。
Q.どのような学会へ参加してきましたか?
A.「日本運動器疼痛学会」という整形外科医や麻酔科医,ペインクリニックの医師を中心に構成された多職種学会で,近年,理学療法士の会員が多く参加してきています.私はにとっては今年3回目の学会参加となり,本学会に関しては第9回大会から8年連続で発表させていただいています.
運動器(骨や筋肉など,人が動く際に関わる全ての器官)が原因で痛みを訴えられる方々に関する学術大会ですので,発表演題は全て運動器あるいは痛みに関することです.
Q.なぜ今回の学会に参加しようと思ったのですか?
A.毎年参加しており,継続発表に意義があり,また仲間との交流のためです.上記にもある通り,毎年参加させていただいている中で,認知してくださる医師の方や理学療法士の方々と顔を合わせることはとても大切な活動となっています.そこで新たな出会いや新たなアイデアの創出が今の自分を作っています.
Q.学会参加をして一言お願いします。
A.今回は多施設前向共同研究(全国の複数施設で行う臨床介入研究のこと)として,「慢性疼痛患者に対するいきいきリハビリーノートを用いた認知行動療法に基づく運動促進法の効果検証」というテーマで発表してきました.長く痛みを経験する過程で複雑に絡みあった心理的問題や考え方を是正しながら弱ってしまった身体面に対して運動を通して改善していくという内容です.今回の発表によって多くのご意見をいただいただけでなく,更なる発展のための発見が得られ,実に有意義な学会となりました.このページをご覧の方ともいずれ学会会場でお会いして議論できる日が来たら素敵ですね.
Q.余談:学会会場の富山はどうでしたか?
A.食事が美味しく,お酒が美味しく,そして自然に囲まれた近代建築を織り交ぜた城下町で最高の場所でした.今度はプライベートで訪れたいと思います.