理学療法学専攻教員である長島裕子先生の論文がArchives of Physical Medicine and Rehabilitationに掲載されました
2024年03月25日 学術研究
本学理学療法学専攻教員である長島裕子先生(助教)の論文 ”Chronic pain in the lower extremities and low back is associated with recurrent falls in community-dwelling Japanese people aged 40-74 year” が Archives of Physical Medicine and Rehabilitation (Arch Phys Med Rehabil)に掲載されました。Arch Phys Med Rehabilはインパクトファクター 4.3のリハビリテーション分野において権威ある雑誌です。本論文は新潟大学大学院医歯学総合研究科環境予防医学分野( https://www.med.niigata-u.ac.jp/hyg/index.html )との共同研究によって執筆されました。
以下、著者コメントです。
本研究では、中高年の人々の慢性的な膝、足部そして腰の痛みと再発転倒の長期的関連性を調査しました。その結果、慢性的な膝、足部そして腰の痛みの度合いが高いほど、再発転倒の危険性が高くなりました。また女性では慢性的な膝の痛みの度合いが高いほど、女性の再発転倒のリスクも高くなりましたが、男性ではそうではありませんでした。一方、慢性的な腰の痛みの度合いが高いほど、男性の再発転倒の危険性が高まりましたが、女性ではそうではありませんでした。膝、足部、腰の慢性的な痛みはその痛みの強さに応じて再発転倒のリスクが高くなります。また、性別による関連性にも顕著な違いが見られました。
転倒は骨折の大きな原因のひとつであり、転倒をしやすい人たちの身体的な特徴を明らかにすることは、転倒予防を進める上でも重要だと考えます。
長島先生は日頃より、本学で開催されている転倒予防教室や村上地域の講演会で地域に住む方々への健康に関する啓蒙活動を行なっております。この度の研究で発見した知見を地域の方々のために是非ご活用いただきたいと思います。
転倒予防教室中の長島裕子先生
今回掲載された論文の情報は以下の通りです。
Nagashima Y, Kitamura K, Watanabe Y, Kabasawa K, Takahashi A, Saito T, Kobayashi R, Oshiki R, Takachi R, Tsugane S, Yamazaki O, Watanabe K, Nakamura K. Chronic Pain in the Lower Extremities and Low Back is Associated With Recurrent Falls in Community-Dwelling Japanese People Aged 40-74 Years. Arch Phys Med Rehabil. 2024 Mar;105(3):498-505.
https://doi.org/10.1016/j.apmr.2023.09.021
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