新潟リハビリテーション大学
 
ツバメと嚥下(えんげ)

ツバメと嚥下(えんげ)

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坂町駅(本学のスクールバスが発着するJR羽越本線・米坂線の駅の1つで、村上市坂町にある)の軒下に、ツバメが巣をつくっています。写真ではわかりにくいですが、巣の右端から、ツバメの尾が少し見えています。数日前には、ツバメが巣の材料を運ぶために忙しく飛び回っている姿も目撃しました。ここでヒナの子育てをするのでしょうか? ツバメの親がヒナにエサをあげている姿は想像するだけでも微笑ましいものです。ヒナは生きるために必死で大きな口を天に向かってひろげて、エサをキャッチします。

さて、今日は、大学院の「摂食・嚥下障害学総論」の講義を2コマ行いました。大学院の講義も、基本、学部と同じく1コマ90分、2コマだと180分(3時間)です。本学大学院は、わが国でも珍しい、特色ある学際的なコースとして、「摂食・嚥下障害コース」「高次脳機能障害コース」「運動機能科学コース」の3コースを開設しています。「摂食・嚥下障害学総論」のような各コースの名称を冠した総論科目は、すべてのコースの学生が必修となっています。他コースに所属する学生にとっては、学部学生時代に体系的に当該領域の学修を行っていない場合もありますので、少人数教育の強みを生かし、各学生の知識レベルに応じた授業を展開するように工夫しています。

ここで勘の良い読者の方なら、どうしてブログのタイトルが、「ツバメと嚥下(飲み込むこと)」の組み合わせなのか? もうお気づきになったかもしれません。嚥下の嚥の字は、口ヘンにツバメ(燕)です。さらには、英語ではツバメも嚥下も同じ ”Swallow” です! この「一致」について、嚥下領域に従事している方ならご存知の方も多いと思いますが、ツバメのヒナが親ツバメからエサをもらっている姿は、洋の東西を問わず、飲み込む動作を連想させるものがあるのでしょう。

講義終了後は、新潟県庁の大学・私学振興課の方々と本学の現状及び県の施策等について情報交換させていただきました。少子化等により、学生確保がどんどん厳しさを増していく中、良い教育・研究の発信等を通じて、本学をもっとアピールしていきたいとの思いもお伝えしました。