アクティブシニアの「食と栄養」最新動向セミナーに参加しました

もう一週間前のことになりますが、10月4日(木)に、東京ビッグサイト西エリアにおいて開催された食品開発展2018及び、同会議棟で開催された、「アクティブシニアの「食と栄養」最新動向セミナー」に参加してきました。

私は現在、高齢者向け食品の研究を行っていますが、食品の物性(硬さなど)や、実際に食べたときのおいしさ、食感等の観点から研究を進めています。しかし、それだけではなく、高齢者の健康を、より増進させるために必要な栄養の補給という観点からも、彼らにとって最適なものを提供した方が良いとは考えているものの、その分野の私の知識はあまりありません。そこで、この展示会・セミナーには、これまでとは別の視点で、今後の研究に役立つものはないだろうか、ということを探る目的を持って参加しました。

展示されていたものは、新たな素材が多く、いつも参加させていただいている完成された食材の展示会とは、雰囲気が異なるものでありました。セミナーはさまざまなテーマのものが開講されていましたが、事前に「アクティブシニアの「食と栄養」最新動向セミナー」(通しで7つのテーマ)を申し込んでいましたので、そちらに参加しました。加齢に伴う「虚弱」、「ロコモティブシンドローム」や「サルコペニア」といった健康リスクを「食と栄養」の観点からアプローチするのを目的として、STOP! ロコモ、STOP!サルコペニアを普及、啓発しているという研究会から、さまざまな事例・取組が紹介されました。私にとっては、ちょっと異質な会も、良い刺激になりました。

臨床評価実習指導者会議を開催しました

今日14日は、11月から始まる学部3年生の臨床評価実習のための「臨床評価実習指導者会議」を、専攻ごとに会場(学内)を分けて開催いたしました(写真は理学療法学専攻の会議場です)。各地に設けている臨床実習施設から大勢の指導者の方々に本学までお越しいただき、本学の教育方針や実習の進め方・到達目標等について、改めて詳細に確認・協議させていただきました。その後は、臨床実習に出ていく学生と実習地の指導者等が直接に会し、これから始まる実習の不安を少しでも軽減できるよう、実習施設の特徴や実習スケジュール等についての情報提供を受けるとともに、個別面談を行いました。

今日は学生の皆さんにとっては、夏季休暇の最後の日でもありました。3年生は一足早く、上記の会議への出席があり、4年生・1年生等は夏季休暇中も臨床総合実習や見学実習が部分的に入っていました。実習等のない学生でも、自主学修やゼミ活動等、さまざまな用事で夏季休暇中も大学に来ていた学生が大勢いました。皆さん、有意義に過ごせましたでしょうか?

今年の夏は、さまざまな記録が塗り替えられるほど自然の驚異(脅威)を見せつけられました。遠方からの学生(大学院生)の中には、大雨・台風・地震等の被災地に実家がある者も数名おりましたが、幸いなことに直接の大きな被害はなく全員無事との報告を受けています。

本格的な秋の訪れが感じられるようになり、それとともに、来週から後期の授業が始まります。そして、季節が進むにつれて、各学年ともより専門的な学修内容へと深まっていきます。

8/23健康ビジネス協議会の会合に参加してきました

8月23日に、一般社団法人健康ビジネス協議会の平成30年度部会会議・会員プレゼンテーション・講演会・3部会交流懇親会が、新潟市の万代島ビル会議室及びホテル日航新潟で開催され、出席してきました。本学は昨年度から、同協議会に加入しています。部会は食部会、サービス・交流部会、ものづくり部会の3部会に分かれていますが、私は自分自身の研究テーマに合致する食部会に参加してきました。一般会員としての参加は食品メーカーやサービス業、ものづくり関係企業からの役職者がほとんどで、教育関連からは本学のみでした。同日は台風のフェーン現象の影響があり、新潟県内各地で猛暑の記録が更新され、新潟市・村上市においても最高気温は39.9℃まで達しました。会場へ移動する際も、実際に息苦しいくらいの暑さを感じました。

【第1部】部会会議「食部会」では、健康ビジネスへの取組み事例として、①H・P未来産業創造研究会から、高圧処理による食品開発、②つなぐ(株)から、しょうがを用いたノンアルコール飲料の販売、③(株)ブルボンから、再生医療関連試薬ビジネスについて、報告がありました。

【第2部】会員企業によるプレゼンテーションでは、①『環境配慮型商品のご紹介』として、ユニー(株)より、ユニーオリジナル環境配慮型商品のパッケージに、水性グラビア印刷を導入した動機や、それを消費者に認知していただく活動、生産者と消費者を結んで、健康や地球環境を守る取り組みなどについて紹介がありました。②『HASプロジェクトのご紹介』として、ものづくり部会会員より、「2030年の超高齢社会で高齢者が健康で生きがいを持ち続け、幸せを感じられるような商品やサービスは何か?住み慣れた地域で、最後まで自分らしく暮らし続けるには何が必要か?」について提起がありました。HASとはハッピーアンドヘルシー・エイジング・シーンの頭文字を取ったもので、協議会が力を入れているプロジェクトとのことです。③『王様の断食~royal fasting~』として、(一社)健康サポートセンターより、宿泊型ファスティング「王様の断食~royal fasting~」の紹介がありました。食べない断食ではなく地域特産品を食べる断食とのことでした。

【第3部】講演では、『オカムラが考える「働き方改革」』として、(株)オカムラより、「働き方改革」を実施するうえで大事な要素である、働く環境の改善について提案がありました。従業員が健康的に働ける環境が求められるなか、座りっぱなしの仕事では寿命が短縮する…、ミーティング等でも立ちながら、普段の仕事でも時々立ちながら行えるよう、オカムラでは、ディスクの高さを簡単に自由に変えることのできるものをオフィスに導入して仕事の効率化を図っているとの報告がありました。

懇親会では異業種の方々と交流させていただきました。大学も、学生教育や基礎研究を行ってさえいれば良いという時代は終わり、さまざまな幅広い事業の展開が求められるようになってきています。

8月末から当地は大雨に見舞われており、8月30日には村上市内全域に避難準備情報が発令、その後、解除されたものの、一部地域に土砂災害が発生したことにより再び避難指示や勧告が発令され、9月2日現在も続いています。大学のある地域は解除されており、被害の報告もありません。しかし、今後の台風21号の動向も心配です。

中華人民共和国駐新潟総領事館の副総領事らが本学を視察しました

20日ほど前の8月8日のことになりますが、中華人民共和国駐新潟総領事館より、劉宏(リュウコウ)副総領事と張袁松(チョウエンショウ)領事(教育室長)が視察のため来学され、交流を行いました。昨年4月28日には、孫大剛総領事をはじめ4名の方々が来学され、交流させていただいていましたので、総領事館の方々との交流は今回で2回目となりました。

劉副総領事は挨拶の中で、「新潟リハビリテーション大学には、さらに中国の関連医療学校、施設との交流を強化し、医療リハビリ分野における双方協力を絶えず推進していただけることを望んでいる。駐新潟総領事館は積極的に協力支援を行っていきたい」と話されました。

本学は、中国関係では、東北師範大学人文学院、上海中医薬大学、山東医学高等専科学校の3校と協定を締結しています。https://nurac.sakura.ne.jp/about/international/

昨年度より協定校からの留学生受け入れや、本学教員の協定校への派遣等の交流を行っています。この9月にも留学生が数名、本学で学ぶために来日し、また教員2名を講義のため派遣する予定になっています。さらに、11月には協定校の教員(医師等)が数名、数日間にわたり本学を視察に訪れる予定になっています。

5期食べる力をつけるフォローアップ教室終わりました

おととしから地域の高齢者を対象に開講している「食べる力をつける教室」も5期まで進み、先月、好評のうちに終了しましたが、そのフォローアップ教室を8月1日に開催いたしました。正規の教室から少し間を空けての教室開催でしたが、再び参加者の皆さんの元気なお顔を拝見することができました。

教室の初回と最終回(10週目)に採取したさまざまな「食べる力」に関する個人データをお返しし、ご自身で、データがどのように変化したかを確認していただきました。併せて、高齢者の一般的な平均値や必要な力などを示しながらデータの見方について解説いたしました。いくつかの機能が大きく改善された方、初めから機能がわりとよかったために、数値の伸びがそれほど多くなかった方など、さまざまでしたが、高齢期は何もしなければ機能が衰えていく一方の中で、機能維持ができているということだけでも有意義なことだと思います。加えて、参加者の方々からは、「この教室に通ってよかった、とても楽しかった」などの声をいただけ、当方もうれしく思います。

5期の教室には、先日このブログでも紹介した90歳のHさんをはじめ、最長発声時間の記録保持者でお経を読んで訓練しているというIさんや、むし歯が一本もなく噛み合わせや口の中の環境も非常に良いOさん、ご夫婦でいつも仲睦まじくまじめに取り組まれていたSさんなど、印象に残る方々にご参加いただきました。5期の教室が終わっても、トレーニングや口腔ケアを継続していただけるよう、フォローアップ教室では、トレーニング用具を追加で差し上げました。

次期6期の教室は9月26日から毎週水曜日全10回の予定(最終回は11月28日)で開催いたします。厳しい暑さが一段落する時期から始め、本格的な雪が降る前までに終わる、という比較的天候が穏やかな時期を選んでいます。継続参加、新規参加いずれもお待ちしています。「詳細なご案内」及び「参加申し込み用紙」は地域の老人クラブ様経由で差し上げています。

90歳の素敵なHさん(食べる力をつける教室)

連日の酷暑で、心身ともに負担の多い日々が続いています。高齢者や小さなお子さんは特に大変のことと思います。お気を付け下さい。

さて、このブログでもたびたび紹介してきた、地域の健常高齢者を対象とした「食べる力をつける教室」の第5期のプログラムが18日(水)で終了し、あとは8月1日(水)のフォローアップ教室(データ返却と解説、その後の経過フォロー)を残すのみとなりました。

教室に参加して下さる方々は、いずれも熱心でパワフルな方が多く、どの方も強く印象に残っているのですが、中でもひときわ、輝いているHさんを、本ブログで紹介しましょう。

Hさんは90歳の女性です。3期の教室から今回の5期の教室まで、連続で参加して頂いているリピーターの方です。体がお元気なのはもちろん、気持ちもとても若くいらっしゃり、いつも素敵な、ちょっとしたアクセントのあるお洋服で通っていらっしゃいます。しかも、遠方から…路線バスを2本乗り継いで、天気の良い日はバス停をひとつ越えて歩いていらっしゃいます。歩くのは苦にならず、普段の食事の用意もご自分でなされ、しかも自宅にある畑で自ら無農薬野菜まで栽培していらっしゃる…先日頂いたきゅうりは、とても立派な大きさで、もいだばかりとのことでみずみずしくおいしかったです。また、ある時は、カバンの中に学校案内が記載されている受験雑誌をしのばせていらっしゃり、「このような本もお読みになるのですか?」と尋ねたところ、「見ているとおもしろくて飽きない」との回答が返ってきました。現役時代は教師をされていたHさん、気持ちもとてもお若いのです。

そんなHさん、さすがにこの暑さの中、教室の帰り道を、バスの乗り継ぎと徒歩で…というのは酷だろうと、教室スタッフの教員が、車でご自宅までお送りさせていただいたところ、その場で畑から、きゅうりをもいで(上述)、お土産にいただいてきたのです。大学の私のところまで、送迎のお礼のお電話をいただきました。本当にすばらしく素敵な方で、私が逆に元気のパワーをもらっています。

認知症カフェで甘酒はいかがでしょうか?

ここ数日、6月にも関わらず最高気温が20℃まで達しない肌寒い日が続いています。こんな日は、冷たい飲み物より温かい飲み物が欲しくなります。

さて、皆さんは甘酒をお好きでしょうか?甘酒は温めても冷やしても、どちらでもいける飲み物です。どちらかというと、冬、お正月などに熱々を飲むイメージがありますが、かつて江戸時代には、夏の栄養ドリンクの一種として、もてはやされていたそうです。最近はブームが再来し、「飲む点滴」としても注目を浴びています。甘酒は天然のブドウ糖の甘みにビタミン・ミネラルがたっぷり含まれていて滋養豊富であり、かつ、特に中・高齢者にとっては、子どもの頃に親しんだ、なつかしい味わいのある飲み物だと思います。私も、子どもの頃、冬に雪で作った「かまくら」の中に入って飲んだ記憶があります。

本学では、毎月1回土曜日、年間を通じて、認知症(オレンジ)カフェを開催しています。認知症カフェは、認知症のご本人やご家族、地域住民、専門職など、認知症に関心のある誰もが気軽に集まり、仲間づくりや情報交換を行う拠点として全国的にも広がりをみせています。高齢化が進む我が国では、7年後には5人に1人が認知症になるともいわれており、その対策として推進されているものの1つが認知症カフェの普及です。

本学における認知症カフェでは、当事者同士が交流できるゲームやアクティビティなどに、学生のアイディアが活かされ、学生がカフェの運営に協力してくれています。若い学生と参加者との交流は、とりわけ当事者にとって新鮮な刺激となり大きな効果が期待されます。

そんな本学の認知症カフェで、秋から、村上市の地元酒蔵の大洋酒造さんとタイアップして、甘酒を提供致します。当事者の皆さまには、甘酒をきっかけに昔を思い出してもらい、その思い出を語ってもらい、学生がこれを傾聴します。甘酒体験により懐かしさが湧出したり、その他の感情の変化があったりするかについて聞き取り、認知機能全般に変化がもたらされるかについて調査致します。認知症予防事業に用いられているいわゆる回想法による効果を期待しています。

  • 回想法による効果

・認知症予防事業にも用いられ、効果のあることが報告されています。・昔のことを回想してもらうと、海馬や前頭葉が活発に刺激されます。・他人とコミュニケーションを取りながら行うことにより、前頭葉がさらに活性化し、認知症の進行抑制・治療効果も期待できます。

  • 甘酒により期待される効果

・昔懐かしい飲物を使用することで「味覚」「嗅覚」をはじめとする「五感」が刺激され、より回想法の効果が高まります。・認知症カフェの場で、みんなとコミュニケーションを取りながら実施することで、より高い改善効果が期待できます。・最近は豊富な栄養成分が着目され、体にも良いと言われています。

なお、上記計画につきましては、平成30年度新潟県大学魅力向上支援事業に申請した内容の一部となります。

研究成果報告書をホームページに掲載しました

平成27~29年度の3年間にわたって実施してきた私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト」(本ブログでもたびたび取り上げた「食べる力をつける教室」と「転倒予防教室」に関するプロジェクトです)の研究成果報告書と研究成果概要が完成し、先日、文部科学省に提出させて頂きました。あわせて、本学ホームページの、大学紹介>地域連携>地域における研究プロジェクト、のページに、その内容(研究成果報告書129ページ、研究成果概要前半20ページ分。両者は一部、異なる内容を含んでいます。)を掲載致しましたので、ご覧下さい。https://nur.ac.jp/about/project/

研究成果報告書は冊子体を作成しています。冊子体をご希望の方は、上記リンク先にある、お問い合わせ先メールアドレスまでご連絡頂けましたら幸いです。

なお、上記教室は、プロジェクト期間終了後も、引き続き開催を続けています。

タケノコをソフトスチーム加工で軟らかく!

咀嚼力の衰えた高齢者向け食材をソフトスチーム加工で調製する研究を実施している中で、新しい食材“タケノコ”にチャレンジしてみました。皮付きのまま一本丸ごと、あく抜きもせずに加工したものを、事務職員の皆といっしょに試食してみたところ、「軟らかくておいしい」「タケノコの風味が強い」「あく抜きしていないのに、えぐみが少ない」などと大評判でした。試食するまでは、ちょっと失敗かな?と思って、タケノコは、やめようと思っていたのですが… 予想外に好評でした。これは、いけるかもしれない… さらに進めていきます。

隣接する関川村で介護予防講演を行ってきました

三寒四温の季節ですが、ここ数日は寒の周期のようです。冷たい雨の降りしきる昨日3月19日、本学のある村上市に隣接する関川村で、介護予防講演を行ってきました。悪天候で足元が悪いにもかかわらず、村の元気な高齢者約110人が、会に参集してくれました。同村は2017年時点での高齢化率が40.6%と、新潟県内の市町村の中では、高齢者の割合が5番目に高い村です。会場となった村民会館のアリーナ(大体育館)では、大砲のような大型のジェットヒーターが何台もたかれ、広い空間を温めてくれていました。それでも、じっとしていると寒さがじわじわと伝わってくるほど、底冷えする一日でした。

さて、今回の講演会は、文科省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された研究成果「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト」の結果報告を兼ねた、一般住民(高齢者)を対象とした啓発活動の一環として実施したものです。会の準備や開催にあたっては、関川村の関係者の方々に大変お世話になりました。どうして、関川村での開催となったかというと、本プロジェクトのテーマ2「運動機能・認知機能の向上」での研究フィールドを同村(本学と地域包括連携協定を締結済み)とさせていただいたためであります。

最初にテーマ2からの報告として、研究分担者の作業療法士・田中善信から「健脚・健脳うんどう日の効果を知って皆で今日から介護予防に取り組もう」と題した講演があり、次に私から、タイトルを合わせる形で設定した「健脚・健脳プラス「食べる力」をつけてさらに健康長寿をめざしましょう」と題した講演を行いました。ちなみに「健脚・健脳うんどう日」というのは、テーマ2の研究者たちが関川村で実施していた「転倒予防&認知症予防」のための運動教室の名称です。講演の後には、田中から、教室で実施しているスクエアステップの実技指導もありました。参加者の皆様は、寒さも吹き飛ばすくらい元気よく、いきいきと楽しんでいらっしゃいました(写真)。

来年度以降もこれらの教室は継続発展させて実施していきます。地域の皆様の健康意識が高まり、また、これらの取り組みが健康長寿に役立つことを願いつつ… 本学はさまざまな地域貢献活動を続けていきます。