それぞれの春に向かって

三寒四温: 本来は冬に使われる言葉のようですが、ちょうど今の時期、似たような気温の変化が続いていますので、使わせていただきます。吹雪いて寒い日が続いたと思ったら、急に暖かな陽射しが降り注いだりして、洋服の調節と体調管理に苦心する日々ですね。こうして、当地は、だんだんと、モノトーンの冬から、カラフルな春へと向かっていきます。明日から3月です。

学内も年度の締めくくりの時期。学部4年生(理学療法学専攻、作業療法学専攻、言語聴覚学専攻)は、「新型コロナウイルス」と直近に発生した「福島・宮城地震」のプレッシャーをはねのけ、仙台と東京での国家試験受験を1週間前に無事に終えることができました。リハビリテーション心理学専攻の4年生は、コロナ禍にあっても、就職希望者全員の就職が12月までに決まっています。大学院最終学年の学生達も、修士論文の提出や発表審査会、最終試験を終えました。

皆、着実に、新しい春、未来へと歩みを進めています。卒業式・修了式は3月12日に、卒業生・修了生及び教職員のみで執り行う予定です。コロナ禍にあって、規模を縮小した式になりますが、その代わり、心を込めて温かい雰囲気で送り出せるよう、若手教職員を中心に演出を考え準備してくれています。

そして、本学もさまざまな新しいことを予定しています。そのうち、いくつかを紹介すると…4月より、コロナ禍で着工を遅らせていた新校舎1棟の建設がいよいよ始まります。ホームページもリニューアルします。この学長ブログもホームページ上の配置や構成がちょっと変わります。ホームページやパンフレットで使用している私の写真も変わります。そのため、先週木曜は、使用する場面に合わせて、複数の場所で私自身の(衣装?着替え付き)写真撮影を半日がかりで行ってきました。カメラマンの方々に、さまざまなポーズをとるよう指示され、普段使っていない筋肉を働かせたためか、思わぬダイエット効果もありました!

新しい春がどんどん近づいています。コロナが収束し、従前の日常も取り戻せますように…

就職氷河期世代の自立支援(研修会)

2月9日、新潟県就職氷河期世代自立支援ネットワーク化推進事業の一環として、下越地域若者サポートステーション(以下、「サポステ」と略します)様主催の「就職氷河期世代の発達課題 個としての成長を考える~自己肯定感と仕事との関係性~」という研修会が本学を会場に開催されました。

コロナ禍にあり、会への参加形式は、近隣地域からの会場参加者とオンライン参加者の二本立てで行われました。私は、その中で、開会のご挨拶を差し上げました。そして、サポステ村上常設サテライト様より利用状況その他の情報提供があったのち、グループワークを行い、最後に、本学リハビリテーション心理学専攻の西村信子講師による講義「生涯発達心理学的視点から見た当事者の自己肯定感と社会的自立」で締めくくられました。

本研修会の目的は、いわゆる「就職氷河期世代」の方々が抱える課題を解決するための方策を参加者の皆さんと一緒に考えること、及び課題解決のための情報共有、さらには、関係機関の連携を強化することでありました(注:就職氷河期世代とは、バブル崩壊後の就職が困難であった時期(1993年頃から2005年頃が該当するとされる)に卒業・就職を迎えられた方々で、現在おおむね30代後半から40代の方々を指します)。

就職氷河期世代の方々の中には、不安定な就労を余儀なくされていたり、無業の状態にあったりと、様々な課題に直面している方々が大勢いらっしゃると伺っております。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大による雇用環境の悪化で、職に就いたものの解雇される方もでてきており、自信を失っていた人たちに、新型コロナウイルスの蔓延が追い打ちをかけているともいわれています。

ちょうどおとといの朝、「氷河期世代」というワードが、ネット検索のトレンド上位にも挙がっていましたので、まさにタイムリーな話題でありました。すなわち、就職氷河期世代の方々への支援は喫緊の課題であり、社会全体で支援に取り組む気運を醸成することが重要となっているのです。

新潟県でも効果的な支援の在り方や各種施策の進捗管理等を統括することを目的として、「にいがた就職氷河期世代就職支援プラットフォーム」が昨年4月に設置されています。

本研修会を開催するに至った「新潟県就職氷河期世代自立支援ネットワーク推進事業」も、就職氷河期世代の方々の活躍の機会が広がるよう、ネットワークを形成し、各界が一体となって効果的かつ継続的な取組を推進していくための取り組みとのことです。

就職氷河期世代の方々が抱えている課題は、非常に多様であることから、個人の状況に応じた支援メニューをきめ細やかに届けていかなければならないため、サポステ様におかれましては、これまでのノウハウを活かしつつ、支援対象者の年齢を拡充されているとのことです。さらに、相談体制を手厚くするために、心理系専門職である、公認心理師・臨床心理士の対応も拡充していかれることと推察いたします。

本学では、数多く存在する心理系資格の中でも、近年ようやく初めての国家資格となった「公認心理師」を、学部と大学院を通じて養成しています。公認心理師・臨床心理士の資格を持った教員も複数在籍しております。地域での支援のネットワーク形成にあたって、本学の知も活用させていただくことができ、うれしく思います。

ところで、写真のお花は、高大連携校の生徒さん(高校の授業の一環で温室で育てているというお花です)から、数日前に購入したものです。今の時期、外はモノトーンの冬景色、そして書類が積まれて雑然とした学長室にも、華やかさを添えてくれています。室内でも次々と花が咲き、随分と長持ちしています。皆さんの元にも、春が届きますように。

国家試験受験に向けて、皆が体調管理を万全に!

当地の雪はいったん落ち着いています。一方で、新型コロナウイルス感染症は全国的に猛威を振るったままです。

そんな中、本格的な試験(入学試験・国家試験・資格試験・学内定期試験等)の季節が始まりました。大学入学共通テストを含め、さまざまな試験では、当日、体調不良等で受験できなかった人向けに、追試験が用意されています。

しかし、厚生労働省管轄の医療系国家資格にあっては、追試験が用意されていません。厚生労働省のホームページには、次のように掲載されています。「試験当日に新型コロナウイルス感染症に罹患し、入院中、宿泊療養中・自宅療養中の受験者は受験を認めない。受験出来なかった者については、追加試験は行わない。」すなわち、決められた一日を万全の体調で迎えることができないと、その先一年、棒に振ってしまうことになるのです。

しかも、本学学生たちが受験する国家試験の受験場は、現在、緊急事態宣言が発令されている地域を中心に、感染者が多数発生している都会地域に限られています。これら受験地に全国各地から国家試験受験生が集められ、朝から夕方まで長時間にわたる試験が行われるのです。

たとえば、言語聴覚士国家試験は、令和3年2月20日(土)に、北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県で実施されます。本学学生の受験地は東京都です。

一方、理学療法士・作業療法士国家試験は、令和3年2月21日(日)に、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県で実施されます。本学学生の受験地は例年、東京都でしたが、今年度は(希望により)宮城県としました。

追試がないこと、受験地が都会の感染拡大地域に限られていることなど、とても心配です。

感染拡大が収まらない中、国には受験者側に立った対応、支援策を考えていただきたいものですが、望めそうにありません。

国家試験合格を前提に就職内定している学生もいます。

合格を願うのはもちろんですが、今年は、受験する学生のみならず、学内関係者すべてが体調管理を万全にして試験当日を迎えることができ、そして、皆が無事に受験を終えて健康に戻ってくることができるよう、祈り続けています。その日まで、あと約1か月…

新年のご挨拶(2021年)

2021年の年頭に、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大の中で、皆様におかれましては、様々なご心配やご苦労の絶えない一年であったことと存じます。そのような状況におきましても、本学の運営や教育研究活動に対し、ご支援・ご協力を賜りましたことに心より感謝申し上げます。

新しく迎えた年が、皆様にとりまして、平穏無事に暮らせる一年となりますよう、そして、新型コロナウイルス感染症が終息に向かいますよう、お祈りいたしております。

さて、昨年度、本学はすべての学生を対象に、奨学支援金や支援品を給付したり、遠隔会議システムを導入してウェブ授業やゼミ活動・面談を展開したり、これまでにない新しい時代の学びや活動を促進できるよう、できる限りの措置を行ってきました。小さい大学ならではのメリットとして、ひとり一人に目を行き届かせ、しっかりとコミュニケーションを取りつつ、必要とする支援を迅速・適切に行えるよう心掛けてきました。

今後は、授業の実施形態についても、感染拡大防止対策を徹底しつつ、できる限り要望の多い対面授業の割合をさらに増やしていきたいと考えております。また、未来世界を開拓できる人材の育成を目指し、「数理・データサイエンス・AI教育の展開」に向けて準備を進めてまいります。その第一段階として、本学は2020年度に、新潟県内の私立大学の中ではもっとも早く、「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」の連携校となり活動を開始しています。今後も本学の特色と強みを活かした施策を持続的に発展させてまいります。

そして、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い延期としていた、新校舎1棟の建設を、いよいよ2021年4月より開始いたします。そこでは新しい時代に相応しい教育・研究を実践できるよう、建物の内部・外部の設計ともに、当初の計画より見直しを行っております。

最後になりましたが、2021年度は組織改革も進め、今まで以上に良い大学となるよう努めてまいります。今後ともご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

2021年1月1日

新潟リハビリテーション大学学長 山村千絵

令和2年の終わりに…

令和2年は、新型コロナウイルス感染症の話題で明け暮れた一年でした。本学においても、緊急事態宣言の発令や日々変わる状況に対応するため、さまざまな情報を収集して、迅速かつ適切な判断を求められる毎日が続きました。学生の皆さんにも、いまだかつて経験したことのない、新しい大学生活をお願いせざるを得なくなりました。

幸いなことに、本学では、これまで学生・教職員ともに一人も感染者は確認されていません。関係する皆様の感染症対策への日々の努力に感謝いたします。

去年の今頃は、このような状況になろうとは、まったく想像もつかないことでした。そして、今も、この先、感染症がどうなっていくのか、そして、世の中がどう変化していくかは、予測することが難しいです。

そんないつもと違う年となった令和2年も残すところあとわずかとなり、今日12月28日は、本学でも仕事納めの日となりました。今年は忘年会も仕事納めの会も中止となり、年末も、いつもと違う寂しいものとなりました。

さて、私の学長としての2期6年間は、この3月末まで、ということになっていましたが、引き続き3期目あと3年間、続投させていただくことが決まりました。

https://nur.ac.jp/news/10404/

正直言って、この6年間は、大変なことが多かった、という心境ではありますが、この間に、専門分野や世代等の異なる多くの方々とも交流させていただくことができましたことは、かけがえのない経験となりました。

これからも本学の揺るぎない発展を目指し、皆様とともに着実に歩みを進めていきたいと思います。

皆様が、新しい年も健康であり続けられるよう、心から願っています。

高等教育コンソーシアムにいがた理事会開催

皆さんは高等教育コンソーシアムにいがたをご存じでしょうか?昨年度以前より本ブログを読んでいただいていた方なら、「知っている」という方もいらっしゃると思います。昨年度のこの時期の理事会は、本学が幹事校(私が令和元,2年度の高等教育コンソーシアムにいがたの副会長となっているため)となって懇親会を含めて準備し、村上市内にある瀬波温泉の旅館にて開催いたしました。

当時のブログhttps://nur.ac.jp/president_blog/diary/1439/

高等教育コンソーシアムにいがたとは、新潟県のすべての高等教育機関が集まってできた組織です。そして、そのスケールメリットをいかし、相互に連携・協力していくことにより、大学等全体の教育・研究の質的向上と発展を実現し、地域における『知の拠点』として、その存在感を高めていくことを目的としています。なお、現在、新潟県内には高等教育機関が29(大学21(国立3、公立3、私立14、放送大学1)、短大5(私立)、大学院大学2(私立)、高等専門学校 1(国立))あります。新潟県の大学数の多さは、全国の都道府県の中でも上位にランクインされます。一方、高校生の大学進学率は低迷しており、専門学校進学率は全国トップという現状があります。

理事会は各機関の長(学長、校長)により構成される審議・決定機関で、毎年2回開催されます。第一部が審議事項、報告事項、第二部が意見交換会というのが通常時の流れでした。しかし、今年度は対面での開催が中止となり、12月9日に、各校をオンラインで結んでの会議となりました。懇親会は中止です。メインの意見交換会のテーマは、「各高等教育機関のコロナ禍における運営について(教育を中心に)」でありました。各校の特色ある取り組み、また共通した取組等の現状を直接、知ることができました。同じ新潟県の大学であっても、規模や立地等の条件により、授業運営の方針(対面、遠隔、ハイブリッド)等がまったく異なっていることを確認できました。どの大学も手探りで、さまざまな工夫をしている、それぞれの苦労話も聞くことができました。今年の大学運営は、例年にも増して本当に大変です…

しかし、一番大変なのは、学びのスタイルが急変した学生たち。そして入試改革のスタートとも重なった受験生と思います。皆さんが、このような時でも、良質な学びを続けていくことができるようにするためには、どのようにするのがいいのか、私は日々考え続けており、学内教員との議論も、いつまでも尽きることがありません。

サンタ認定証をいただきました!

昨日、11月16日、一足早く学内で第1号のサンタさんになりました。本学(図書館)でサンタプロジェクトを開始して今年で7年目となり、私のサンタ認定証も毎年の分がたまり、(ミニツリーとともに)学長室に並べて飾ってあります。一番手前のが、今年のサンタ認定証です。手作りのかわいらしい認定証です。

サンタプロジェクトについては、本学の図書館ブログをご覧ください。https://nur.ac.jp/lib/10051/

心身に何らかの困難さを抱えている子どもたちに、メッセージ付きの絵本や児童書をプレゼントすることで、クリスマスの日に、夢や希望を与えるプロジェクトです!

趣旨に賛同される方は、ご協力いただけましたら幸いです。

講義のひとコマから~味覚と風味~そしてコロナ

医療学部の全専攻生対象の選択科目として、摂食・嚥下障害学概論を担当しています。身近な話題や興味あるテーマなどを取り入れ、将来に就く職業如何にかかわらず、日常生活でも役に立つような内容を盛り込むように工夫をしています。また、スライドやプリント、教科書等を用いた平面的な講義のみならず、自ら体験する場面等も設けて印象に残るよう試みています。

先日は、“おいしさ”をテーマにした講義を行いました。おいしさは、摂食嚥下障害のある方や高齢者などで食が細くなっている方々にとって、食の改善に繋げる重要なポイントであります(最も重要なことは、「安全であること」ですが、それと同じくらいに「おいしいこと」、「適切な栄養を補給すること」などを重要ポイントとして挙げることができます)。おいしさは食欲に繋がり、食べたい、食べようという、積極的な摂食行動となり、むせや誤嚥の頻度(低下)にも影響することが確認されています。

講義では、おいしさを構成する要素として、さまざまな項目について解説しました。その中で味覚と風味の違いについても触れました。これは、実際に自分自身で体験するのが一番よくわかります。りんご味、オレンジ味、マスカット味、いちご味、マンゴー味、ピーチ味、メロン味…などと書かれた包み紙に入った飴を、鼻をつまんだ状態で舐めてみると…りんご味、オレンジ味…はするでしょうか??あれ?○○味って舌で感じていたのではないの?と不思議に思うかもしれません。○○味に鼻って関係するの?と思うでしょう。実は、○○味は味覚ではなく風味です。舌で感じることができるのは味覚(味覚には、塩味、酸味、甘味、苦味、うま味の5種類の基本味があり、多くの食物の味は、これらのいずれか、あるいはその組み合わせとして表現されます)ですので、鼻をつまんで飴をなめると、舌で飴の甘さは感じられるものの、匂いが関係する風味の○○味はわからなくなるのです。講義では学生たちに実際に飴をなめて体験してもらいました。

風邪をひいて鼻が詰まると、食事がおいしくなくなるのも、上記の理由が少なからず関与しています。最近では、新型コロナウイルス感染症で、嗅覚・味覚障害が起こるといわれていますが、「基本味の障害による味覚障害」なのか「嗅覚(匂い)障害の影響による風味障害」なのか、「両者が混在している」のか、区別して症状を訴えている人がどの程度いて、それらの割合がどうなっているかについては、調べた限りデータが見つからないのでわかりません。

高大連携校の生徒さんからお花を買いました

コロナ禍で人と人との交流が薄れ、楽しい思い出を作れぬまま、忙しい日々に翻弄された今年もあと2か月余りとなり、今日は立冬を迎えました。紅葉を過ぎると、野山や田畑の風景も茶色、灰色、白色などに限られてきます。こんな季節には、身の回りに鮮やかなものを飾って、気分を高揚させたいものです。

おととい、高大連携校である村上桜ケ丘高校の生徒さんが、授業の一環として温室で育てたという花々を、大学まで売りに来てくれました。殺風景で書類の山に囲まれ雑然とした学長室を彩ってくれる花々…いつも季節ごとに売りに来てくれ楽しみにしていたのですが、今回は、今年度に入ってから初めてとなりました。

薄い色、濃い色、優しい色、さまざまな色の花の中から、はっきりと強い発色の「赤いなでしこ」「黄色いパンジー」を選びました!

曽我ひとみさんにいただいたブルーリボン

10月27日、90分の時間を使って、学部1年生を対象とした「拉致問題啓発セミナー」を開催いたしました。新潟県国際課拉致問題調整室の方々からのお取り計らいにより、講師には、曽我ひとみさんをお迎えすることができました。当日のセミナーの模様は、地元テレビ2局のニュースにも取り上げていただきましたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

曽我さんには、佐渡市役所の小田相談員が随行していらっしゃいました。また、県からも担当者の方々に大勢お越しいただきました。当日は秋晴れで、海の波も静かだったので、曽我さんたちが佐渡から海を渡って村上までお越しいただくにも、絶好の日和だったと思います。しかし、曽我さんをはじめ拉致被害者の方々は、拉致された際に、袋に詰められて、小型の船に乗せられ、暗い中、長時間、海を渡って北朝鮮まで連れていかれたと考えるだけで、胸が痛みます。

本学は数年前から毎年、拉致問題を考える県の巡回パネル展の会場を提供してきました。今年も今の時期に、学生のアクティブラーニングエリアに、いくつかの写真や資料を展示しております。私自身も学長室のドアの前に、「必ず取り戻す!」という、横田めぐみさんの赤と白の市松模様のかわいらしい着物姿の写真を使ったポスターを、ずーっと貼り続けています。曽我さんも小田さんも、私の部屋のドアのポスターを目ざとく見つけてくださいました。

さて、当日、私は、残念ながら、同時間帯に自分自身の講義が入っていたために、直接、生で、曽我さんの学生へのお話を聞かせていただくことが叶いませんでした。しかし、曽我さんの話されている場面を録画することについて許可を得ることができたため、記録された動画を期間限定で学内に公開させていただくことになり、私もその動画を拝聴させていただきました。それを見て、曽我さんは、話をする内容を医療系学生向けにアレンジして準備してくださったことがわかりました。曽我さん自身も拉致された当時は看護の仕事をされていて、現在は介護職に就かれているとのこと。ひとつひとつ重みのある言葉を噛みしめて聞くことができ、曽我さんがこれまで経験されてきた北朝鮮での様子や情景が、目の前に浮かんでくるかのようでした。しかし、実際は、私たちが想像もつかないような大変な苦労をされたのだと改めて感じました。

学生達も、この日のために事前学習を行い、曽我さんへの数々の質問を用意しておきました。後半は、質疑応答タイムとなり、最後は拉致問題の早期解決に向けた署名に大勢の学生達が賛同してくれたようです。

曽我さんとは、講義の前後に、お話をする機会がありました。これまでのイメージ通り、実際も非常に気さくな方で、落ち着いてしっかりした素敵な方との印象を受けました。私とも年齢が非常に近く、お母さまのミヨシさんが心配との話しをさせていただいた時には、お互いに涙ぐみそうになってしまいました。

私も曽我さんの目の前で、署名をさせていただきました。そして、手作りのブルーリボンをいただきました。強い思いの込められたブルーリボンです。いただいてから、私も毎日、携行しています。被害者の方々全員が元気な姿で、一日も早く帰国できる日が来ることを願っています。

~ブルーリボン~ ブルーリボンは、空と海(特に日本海)の青い色=ブルーに由来し、「近くて遠い国の関係である、日本と北朝鮮の間で、空と海だけが国境無しに続き、拉致被害者とその家族や日本人が空と海を見上げて、同時に無事再会の時を願う意思表示」を意味するとのことです(福井県ホームページより)。