長岡崇徳大学の開学記念式典に出席してきました

6月28日(金)に、長岡崇徳大学の開学記念式典がホテルニューオータニ長岡で開催され、その後、大学に移動しての校舎見学会がありました。

長岡崇徳大学は、長岡市を中心とした新潟県中越地域初の看護大学として、今年4月に開学したばかりの大学です。看護学部看護学科入学定員80名という、本学同様の1学部1学科という小規模で、医療系資格を目指す教育体制を整えています。

記念式典は、学校法人悠久崇徳学園の理事長である田宮 崇(たみや たかし)氏によるご挨拶から始まりました。田宮氏は、まず、「崇徳厚生事業団」通称「長岡医療と福祉の里」に関係する法人、患者様、業者様、ボランティアの方々、職員等関係者を始め地域の方々からご寄付やご支援をいただいて設立されたという経緯とそれに対するお礼を述べられました。そして、県内はもとより広く世界に羽ばたけるような広い視野の持てる教養と、永らく崇徳厚生事業団が対応してきたターミナルケア、地域包括ケア、精神・認知症ケア・災害看護等を重視した特色のある養成教育を行っていきたいと抱負を述べられました。

続く、森 啓(もり ひろし)学長のご挨拶では、開学までの文部科学省設置審査関連書類の作成や、開学準備のための大変なご苦労があったことを述べられました。同様の業務に関わったことのある私にとっては、非常によくわかる、心に刺さる内容として受け止めました。

理事長のご挨拶にあった「長岡医療と福祉の里」グループは、学校法人悠久崇徳学園を含めた6法人で構成されるグループの総称で、病院・福祉施設等により構成され、全国に先駆けて、「地域包括ケアシステム」を実践しているとのことです。本学学生も、医療法人崇徳会の病院をはじめ、グループ施設には、臨床実習で大変お世話になっています。

式典終了後は、歓談会が催され、スイーツや飲み物がふるまわれました。歓談会もソコソコに、大学校舎へのバスツアーに参加いたしました。大型バスを一台借り切っての移動であり、長岡駅から30分程度かかり、小高い場所に到着しました。校舎は、6階建て、非常に広く、廊下も教室も実習室も、とてもゆったりしており、新しく改装されたとのことで、気持ちよく居心地の良いものでした。同大学及びグループの、今後ますますのご発展を祈念しています。

新潟大学研究推進機構主催の第6回 U-goサロンに参加してきました

去る6月25日(火)の夕方5時から、“新潟大学駅南キャンパスときめいと”において、新潟大学研究推進機構主催の第6回 U-goサロンが開催されたので、はじめて参加してきました。本学からは私のほかに、作業療法学専攻の若手ホープもいっしょに参加いたしました。

「U-goサロン」とは、ちょっと珍しい(?)名前がついていて、何をする会なのだろう(?)と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は「U-goサロン」とは、新潟大学研究推進機構が平成28年度から、6月と12月の半期に一度開催している研究交流イベントのことです。研究者等が一堂に会する場を設け、新たな出会いや、異分野連携・融合(U-go)研究に向けたグループ形成を支援する内容のものとのことです。

昨年度より、新潟大学URA (University Research Administrator:大学等において、研究者とともに研究活動の企画・マネジメント、研究成果の活用促進を行うことにより、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化等を支える業務に従事する人材)の方々と少しばかり交流させていただいているのをきっかけに、本サロンをご紹介いただき。今回の初参加に至りました。

当日は、13演題のショートプレゼンテーションのほか、化学のものづくりのパイオニアであり、新潟大学と包括連携協定を結んでいるという、デンカ株式会社様より、幅広い分野とのコラボの可能性についてお話しいただきました。ショートプレゼンテーションは、短い持ち時間の中で、どの演題も非常によくまとまっており、高度な内容もわかりやすく効果的にプレゼンされていました。比較的若い研究者や大学院生の発表が目立ちましたが、レベルは高く、よく練られた研究ばかりという感想を持ちました。都合により、そのあとの懇談会は参加いたしませんでしたが、きっと活発な議論が展開されたことと思います。

本学は1学部1研究科で、教育研究領域はそれほど広くなく、視野も狭くなりがちなため、異分野、融合分野の研究発表を聞くのはとても新鮮で刺激的でした。私自身は研究時間の確保がなかなか難しくなってきたところであり、意欲のある若い先生方に、このような場に積極的に参加してもらえると良いと思いました。

心優しく思いやりがあり頼もしい学生たち

大きな地震から9日経ちましたが、今のところ、それ以上の大きな余震もなく、ホッとしています。大学はいつも通りの日常が続いています。一方、市北部を中心に被災された方々への罹災証明書等の交付も昨日(26日)から始まり、生活再建に向けた支援や復旧活動が進んでいます。本地域や庄内地域の観光客の数も回復したようで、今朝の特急いなほ1号(新潟発秋田行き)は、いつも以上に大勢の乗客で賑わっていました。

さて、地震の日の夜のエピソードで、心温まるうれしい話を聞きました。それは…
地震後に津波注意報が発令されたため、本地域の多くの方々や、近くに住む本学の学生たちの何人かが、指定避難所である岩船中学校に避難をしました。その際、お年寄りや障がいのある方に対して、本学の学生が休むことなく率先して介助等のお手伝いをし、現場が混乱している状況で大変助かったと、村上市地域包括支援センターさんや近隣のデイサービスを利用している方をはじめ、何名かの方々よりお褒めの言葉をいただいたとのことでした。市役所の担当の方からは、「私たちからは何も頼んでいなかったのですが、普段から学生に対してこのような教育をされているのでしょうか?」と大変感心されていたとも聞きました。

非常事態の中で、本学の教育の理念である「人の心の杖であれ」を実践してくれた学生たちを、とても頼もしく誇りに思います。

昨日(26日)は、1年生のスポーツ実践の授業を参観させていただく機会がありました(写真)学生たちが生き生きとした表情で活動しているのを見ることができました。この科目では、一般的な体育授業とは異なり、「ボッチャ」や「シッティングバレー」など、障がいのある方でも楽しめるスポーツを実践しています。

今週末の土曜日は学園祭があります。お天気が少し心配ですが、学生たちの笑顔をいっぱい見ることができると思います。お近くの方は、どうぞ、いらっしゃってください。

6月20日授業再開・平常業務

本学は6月20日、授業を再開し、平常業務に戻りました。
19日に、安全確認・点検を行ったところ、18日夜の地震による、人的・物的被害は、まったくなかったことがわかったためです。

建物全体(外観など)に被害がなかっただけでなく、建物の中も無傷です!
震度6強と報道され、テレビ画面などに映し出される村上市(山北地域)の状況とは異なります。

ごちゃごちゃと細々したものを置いてあったり、多くの書類を乱雑に積み重ねたりしている、学長室の隅から隅まで見渡しても、不思議なくらい、ものひとつ落ちておらず、積んだ書類の崩れやズレさえ、ありませんでした。他の部屋や教室も同様です。

今回の地震は、全体的に見ても、他所で起こった地震に比べて、震度の大きさの割には被害が少なく食い止められています。その理由として、揺れの周期が短かったことや、村上市周辺の海沿いの地域は固い岩盤層が直下にあり、平野部と比べて安定した地盤であることなどが挙げられるそうです(6月20日付新潟日報第3面 新潟大学卜部厚志教授の談による)。

ただ、今後の余震で震源が動いたり、規模が大きくなったり、揺れ方が変わったりすると、どうなるかはわかりませんので、油断はできません。引き続き留意していきたいと思います。

本学は被害がありませんでしたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

地震お見舞いのお礼

このたびの地震に際しましては、全国各地の方々から、ご心配や温かい励ましのお言葉をいただきまして、教職員を代表し、心から感謝申し上げます。

本学では、幸いなことに、これまで人的被害・物的被害ともに確認されておりません。

しかし、現在も余震が続いており、大雨が降っています。気を緩めることなく、今後も学生・教職員をはじめ関係者の安全確保に努めていきたいと思います。

なお、報道されております、村上市内で被害の大きい地域は、市北部の山形県境にある山北地域が中心となっています。それに対し、本学は市の南端近くの岩船地域に位置しております(平成の大合併により村上市は南北に長く広い面積を持っています)。本学からは海が近いですが、海抜およそ9メートルの小高い場所(山からは遠い、岩船の市街地)にあります。このような地理も幸いし、被害がなかったと推察しています。

報告書の作成や調査の回答、会議、ヒアリング等…

ついこの間までは、朝の出勤途中に自宅から最寄り駅までの道すがら、うぐいすの「ホーホケキョ」という「さえずり」がとてもさわやかに聞こえてきたのですが、ここ数日は聞こえなくなりました。「春告鳥」とか「梅にうぐいす」のイメージから、初春に鳴くイメージがありますが、「ホーホケキョ」と鳴くのは、繁殖期(初夏)のオスだけとのことです。しばらく暑い日が続き、そして、昨日今日と、週末は強風が吹き荒れました。巣や卵、雛たちは無事だったでしょうか。

そして、暴風雨のなか、私はひっくり返りそうな傘との格闘に、随分とエネルギーを使いました? 18日(火)には、年1回の健康診断がある(教職員・学生とも、4月か6月のどちらかを受診することになっています)ので、ここ1年間で蓄えた脂肪が、何とか少しでも減らないかと、今になってあがいています。

さて、さまざまな報告書の作成や調査の回答、会議、ヒアリング等が集中する時期です。これまでの活動を振り返り、改善していくための重要なステップと思い、日々対応しています。

6日(木)に、アルカディア市ヶ谷(東京)で、日本私立大学協会通算第65回関東地区連絡協議会が開催され、出席してきました。総会では、昨年度の事業報告と収支決算の承認、今年度の事業計画(案)と予算(案)、関東地区連絡協議会の副会長1名の欠員補任についての議案があり、すべて可決・承認されました。続く連絡協議では、①私立大学に関する令和2年度予算要求および税制改正問題について②当面する私学振興上の重要問題について、情報提供がありました。最後に、文部科学省高等教育局私学部長による「私立大学をめぐる諸課題について」と題した講演がありました。高等教育、大学運営の新しい情報を知るために、このような会への参加は、とても役に立ちます。

11日(火)には、昨年度選定された、「経営強化集中支援事業(3年間予定)」にかかる中間評価を兼ねた経営相談・実地調査がありました。全国の大学を見てきた、日本私立学校振興・共済事業団事業団の方たちから、さまざまな有益なアドバイスをいただきましたので、早速、学内の教職員に周知しました。

14日(金)には、毎年恒例となっている、新潟県大学・私学振興課の方から、大学運営の状況についてヒアリングを受けました。県から情報をいただくとともに、当方からも意見・要望を伝えさせていただきました。

2019年度教育改革推進のための学長裁量経費による研究助成採択課題について

本学では、教育面でのより一層の活性化を目的とし、大学の今後の発展に資する教育活動を支援するために、教育改革推進のための学長裁量経費による研究助成(公募)を、2015年度から実施し、毎年テーマを決めて学内の教職員に募集をかけています。

5年目となった2019年度の学長裁量経費は、主に以下の3点においてリニューアルを行いました。1,個人申請は廃止し、大学学部の専攻単位もしくは専攻横断的なグループ単位での申請のみを受け付けることとしました。 2,交付総額の上限を増額し、500万円までとしました。 3,教育改革として、今後の発展に資する教育活動を支援対象とするほか、教育改善に繋がる研究活動も新たに支援対象としました。

また、2019年度の事業では、次の3つのテーマを設け募集を行いました。「特徴ある教育活動を展開させるための教育改革」「産学連携教育プログラムを展開させるための教育改革」「教育改善に繋がる研究活動」

すでに5月の教授会において、採択した課題を発表しています。以下に採択課題を掲げます。
「診療参加型臨床実習の実施に向けた取り組み」理学療法学専攻(松林義人 他10名)「作業療法士国家試験の合格率向上を導く教育基盤の整備」作業療法学専攻(増田雄亮 他5名)「学習意欲を増大させる心理学的アプローチの検討」リハビリテーション心理学専攻(阿久津洋巳 他3名)「ゼミ活動を利用した言語聴覚士有資格者との共同研究活動が学習及び職業生活に対する意欲に与える影響の検証」言語聴覚学専攻(佐藤 厚 他2名)いずれも素晴らしい内容の計画でありました。1年後の成果が楽しみです。

また、5月の教授会後のFD研修会では、昨年度採択され1年間研究を実施してきた以下の課題の成果報告がありました。「本学における退学要因および対応策の提案 北村拓也 他6名」 退学願いに記載された表面上の退学理由のみに固執せず、実際に退学者にアンケートを郵送し、本音の退学理由を聞きだすという着眼点はすばらしく、対応策についての議論も、研究会に参加した教職員より活発に行われました。

新潟県ヘルスプロモーションプロジェクト推進会議が立ち上がりました

新潟県では、平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある不健康な期間)をできるだけ縮め、全国トップクラスの健康寿命となることを目指すなど、「健康立県」の実現に向けた県民運動を今後進めていくとのこと…そのために「ヘルスプロモーションプロジェクト推進会議」なるものが発足されました。

私もその会議の委員に委嘱され、初会合が1週間前の5月21日(火)、新潟市のユニゾンプラザで開催されたので出席してきました。教育機関からは県内の医療系大学の学長等が委員となっており、他に行政、医療、経済、マスコミそれぞれの分野のトップが集結されました。

会議の冒頭で、花角知事から挨拶がありましたが、本プロジェクトは知事肝いりの健康立県構想を実現するため、県民一人一人が健康づくりに取り組む環境の整備を目指すとのことでした。今後、年内に数回会合を持ち、イベントやテレビでのキャンペーンなどを通じて県民に健康づくりを呼び掛ける事業を9月頃から始めるとのことでした。

県の担当者のプレゼンテーションでは、県民の健康面での課題として、食塩摂取量の多さや若い人のガン検診受診率の低さなどが指摘されました。それに対し、プロジェクトでは「食生活」「運動」「早期発見・早期受診」「口腔ケア」「生きがい幸福度」「たばこ」の6つのテーマで取り組みたいと説明がありました。(少し特異な分野に偏っている気もしましたが…)

さらに、事例報告が2例ありましたが、うち1例は、村上市食生活改善推進委員協議会が村上市のある企業の従業員に対し、減塩指導をした内容でした。タイムリーなことに、今年の本学の学園祭(6月29日(土)本学において開催予定:興味のある方は是非お越しください)の1企画として、本学学習センターが村上市食生活改善推進委員とコラボした模擬店を出し、村上の郷土料理をふるまう、ということを聞いています。また、学園祭以外でも、学生・教職員向けの減塩セミナーの企画も予定していると聞いています。

今後、平均寿命がさらに延伸していくことが予想されますが、健康寿命との差が拡大すれば、医療費や介護給付費の多くを消費する期間が増大することになります。上記のような取り組みを通じて、疾病予防と健康増進、介護予防などが進み、平均寿命と健康寿命の差を短縮することができれば、個人の生活の質の低下が防がれるだけでなく、社会保障負担の軽減にも繋がっていくことが期待できるかもしれません。

前学長の野田忠氏が瑞宝中綬章を受章されました

本学の第2代学長で名誉教授の野田 忠(のだ ただし)氏が、令和元年春の叙勲において瑞宝中綬章を受章されました。初代学長の大澤源吾氏に続いて、本学で2人目の受章となりました。本学ホームページのNews & Topicsに、本情報とご本人のお写真も掲載されていますので、あわせてご覧ください。https://nur.ac.jp/news/7566/

野田氏について、少しご紹介させていただきます。

野田氏は、神奈川県に生まれ、東京医科歯科大学歯学部をご卒業された後、東京医科歯科大学歯学部附属病院小児歯科助手、歯学博士の学位取得、国立小児病院歯科医長、新潟大学歯学部助教授、同教授、新潟大学歯学部附属病院長などを歴任されたのち、平成19年3月に新潟大学を定年退職されました。同年4月から、本学の前身となる新潟リハビリテーション大学院大学教授に就任され、さらに平成23年3月から新潟リハビリテーション大学の第2代学長に就任されました。平成27年3月で学長を退かれましたが、平成28年3月まで客員教授として本学に在籍されました。

野田氏は、私がはるか数十年前に歯学部生だった頃、小児歯科学を教えていただいた恩師でもあります。以下に、国に提出させていただいた功績調書の中から一部抜粋・(言い回しを)改変して、本学に着任される前のご功績の一部をご紹介させていただきます。

野田氏が小児歯科臨床に取り組まれた初期の時代は、患者の洪水の時代でありました。たくさんの患者さまの治療に当たられましたが、特に、国立小児病院では、全身疾患や障害のある子どもさんの歯科治療を行うなど、対象となる患者さまの範囲を広げられました。その後、新潟大学では、歯学部の創設期に着任され、新たに「小児歯科」を開設されました。野田氏を頼りに、青森など遠方から治療に来る患者さまもいらっしゃり、小児歯科の待合室は患者さまや付添のご家族で、いつもあふれ、遅くまで診療されていたのがとても印象的でした。また、新潟県の知的障害者総合援護施設「コロニーにいがた白岩の里」にも関係し、さまざまな障害を持つ児童の歯科治療にも携われました。その間、日本小児歯科専門医、指導医の資格も取得され、平成18年5月には、小児歯科学会賞を受賞されています。

昭和62年3月から、文部省在外研究員として出張され、スウエーデン、デンマーク、フィンランド、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカと回られ、各国の小児歯科臨床の現場を視察されました。

研究では、大学院生や医局員たちと、小児歯科はもちろん、解剖学、生理学、生化学、病理学の研究室と連携して臨床のみならず基礎研究も行われました。小児の口腔の発育で、吸啜(きゅうてつ(せつ):おっぱいやほ乳瓶からミルクなどを飲む)から咀嚼(そしゃく:固形物をかむ)へと機能発達していく過程を考慮しながら、小児歯科の治療の範囲を広げ、ベースとなる研究も行われました。同時に歯の萌出障害に関連する論文や著書を多数発表されました。当時口腔生理学講座に在籍していた私は、小児歯科学講座から派遣されてくる大学院生たちといっしょに基礎研究をさせていただきました。

教育では、新潟大学の学際的オムニバス科目である、「食べる」という科目のコーディネートを担当されました。「食べる」は、100人の定員のところ、1,000人の受講希望者が集まるほど盛況でした。さらに、その講義内容をまとめ、「食べる」「続食べる」「食べる 成育編」「新潟発 食べる」「食べる 介護編」の小冊子を編集出版されました。私も「食べる」のオムニバス教員として講義の一部を担当させていただき、小冊子も分担で執筆させていただきました。なお、「食べる」で、野田氏は、平成17年度の新潟大学教育褒賞を受賞されています。

以上、ご功績のほんの一部のみを紹介させていただきましたが、野田氏は、小児歯科をベースに、診療、研究、地域貢献など、多方面にわたって貢献されてきており、その功績は非常に顕著なものがあります。

最後になりましたが、このたびの受章、まことにおめでとうございます。今後もお元気で、ますますのご活躍を祈念しています。

学生満足度調査より~学費について~

本学では、学生生活の満足度を向上させるために、毎年、在学生を対象にアンケートを実施しており、多肢選択の設問のみならず、自由記述欄を設け、それに対し担当者が回答し学生にフィードバックする仕組みを設けています。1カ月以上前のことになりますが、私に割り振られて回答した内容を下記に掲載しました。「学費が高い」という学生からの意見に対する回答です。

実は、ちょうど本日(5月20日)、文科省による「高等教育の修学支援(負担軽減)新制度説明会: 高等教育の修学支援新制度に関し、本年度の機関要件の確認申請に関する手続きや確認に必要な事項について」が開催されています。こちらは非常に慌ただしいタイトなスケジュールで導入が決まっていて、書類を準備する大学も大変です。
タイトなスケジュールについては説明会開催についてもそうであり、開催の案内がメールで届いたのが5月14日(火)、参加申し込み締め切りが5月16日(木)、資料がメールで届いたのが5月17日(金)、そして今日5月20日(月)が説明会です!その間にメールの修正や資料の修正連絡もあり、今回の件を見ても文科省のバタバタ感が伝わってきました。

さて、以下が本学の学生満足度調査自由記述欄に記載されていたひとつの意見とそれに対する私の回答です。
意見: 学費が高い
回答: 学費負担をできるだけ少なくというのは、皆さんや保護者様の切実な願いであると思います。しかし、現状は下記の通りで、本学も精いっぱい努力して設定した金額となっていますので、引き続きご理解のほど、よろしくお願いいたします。

●国立大学の学費vs私立大学の学費(一般論)
→私立大学の学費は国立大学の学費に比べて高いです。また、我が国の私立大学の学費は諸外国の大学の学費に比べても高いです。
私立大学に対する国からの補助金(経常費補助)の割合は、現在10%を下回っています。1980(昭和55)年度の補助割合は29.5%でしたが、その後は国の予算上の制約から下降を続け、1990年代からは10%台で低迷しながらも、じわじわと減り続け、2015(平成27)年度には10%を下回り9.9%となりました。一方、国立大学は国からの運営費交付金収入が約50%もあります。
さらに、「図表でみる教育」OECDインディケータ(2015年版)によると、我が国の大学生1人当たり公財政支出額(国などからの補助金額)は年間69万円で、OECD各国平均の99万円を大きく下回っています。これを私立大学で見た場合、わずか17万円(国立大学218万円の約13分の1)しか国から補助が出ておらず、OECD各国のうち最下位になっています。そして、日本は、高等教育の授業料がデータのあるOECD加盟国の中で最も高い国の一つであり、過去10年、授業料は上がり続けています。
→このような現状において、私立大学の収入は、4分の3以上を学生からの納付金(学費)に頼っています。本学のような教育中心の大学は、研究大学のように、外部機関から多額の研究費を引っ張ってくることも困難です。国の助成が期待できないとなると、ますます学費に頼らざるを得なくなるため、学費を安くすることがいっそう難しくなります。

●本学と同分野の私立大学の学費vs本学の学費

→本学の学費は同分野の他私立大学の学費よりも安く設定してあります。
本学は平成22年度に医療学部を立ち上げました。以来10年が経ち、物価は上昇しましたが、本学の学費は10年前に設定した金額のまま、値上げせずに同額を維持してきています。当時、学費を設定する際に、担当者が同分野の他大学の学費や近隣の大学の学費を数多く調査しました。調査をもとに、本学の学費は、他私立大学より若干安い妥当な額を設定したと伝え聞いています。
さらに、本学の学費には臨床実習における必要経費(宿舎料金など 平均50万円程度)が含まれています。これら費用を学費の外に位置付け、学費一覧の中に金額を含めずに、別途徴収している大学も多くあります。
また、本学は、休学時は学費を徴収しないほか、原級留置時も学費を軽減する制度を設けていますが、休学時に学費を徴収したり、原級留置時にも通常の学費を徴収したりする大学もあります。
このように表面上の学費のみならず、隠れた費用支払いについても、できるだけ皆さんの負担が軽くなるように、精いっぱい努力しています。引き続きご理解をよろしくお願いいたします。
なお、家計の事情(急変含む)等がある場合には、学費の分納や延納の相談にも臨機応変に対応いたします。

*学生の皆さんへお願い
せっかく支払った学費を無駄にしないよう、授業には、やむを得ない事情がある場合を除き、できるだけ全て出席しましょう。その他、教員の指導や学生支援などについても、有効活用してください。

参考.国の高等教育負担軽減制度が来年度から開始
国が導入を予定している高等教育負担軽減制度(私立大学の授業料は約70万円を上限に減免)は、2020年度の入学者だけでなく、同年度、2年次~4年次に進級する学生も対象になります。所得要件と学習状況や意欲などにより、支援の可否が決定されるとのことです。