内部質保証

11月11日(月)の学内全教職員を対象としたFD/SD研修会では、「大学基準について~内部質保証を中心に~(大学基準協会認証評価受審に向けて)」というタイトルで、講師を務めさせていただきました。最低7年ごとに受審が義務づけられている外部認証評価を、本学は2020年度に受審する予定で、今年度が提出書類等の準備年度になっています。

研修会では、最初に、大学基準協会が設けている10の大学基準(1[理念・目的] 2[内部質保証]3[教育研究組織]4[教育課程・学習成果]5[学生の受け入れ]6[教員・教員組織]7[学生支援]8[教育研究等環境]9[社会連携・社会貢献]10[大学運営・財務])について解説し、そのうち、特に重要でありながら、わかりにくい「内部質保証」の概念についてお話しいたしました。

 内部質保証のシステムをうまく機能させるためには、学修成果を向上させ、可視化するための取り組みが重要です。その基盤となるのが、「卒業認定・学位授与の方針」 (ディプロマ・ポリシー)「教育課程編成・ 実施の方針」 (カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入れの方針」(アドミッション・ポリシー)という、いわゆる3つのポリシーです。これら3つのポリシーは、大学が自らの理念を常に確認しながら、教育の不断の改革・改善に向けたサイクルを回す起点となるものであり、本学も現在、従来からある3つのポリシーの検証作業を行っている最中です。

ここまでをまとめると、「大学は、内部質保証システムをうまく機能させ、3つのポリシーに基づく体系的で組織的な大学教育を、点検・評価を通じた不断の改善に取り組みつつ実施することにより、学生の学修成果を向上させ、学位授与にふさわしい人材を育成し、社会へと送り出すことが求められている」ということになります。

<3つのポリシーの意義>①大学が、自らの定める目標に照らし、諸活動について点検・評価を行い、その結果に基づいて改革・改善を行い、その質を自ら保証する営み(内部質保証)を教育活動において確立するための指針となります。 ②体系的で組織的な大学教育の実現に向け、これに関わる全ての教職員が、どのような教育を行い、どのような人材を輩出するのかを共通理解し、連携して取り組むことを可能とします。 ③大学の持つ資源の戦略的・重点的な配分の企画立案、実施に効果的に活用できます。 ④高等学校卒業生だけでなく、留学生や社会人を含め、これまで以上に多様な学生を受け入れるに当たり、大学がどのような個性・特色、魅力を持ち、どのような有為な人材を育成できるかということを対外的に示すことができます。

 内部質保証で求められるものとしては、上述した「質の向上(大学教育の実質化のための改善メカニズムの構築)」のほかに、「説明責任(大学教育が一定水準にあることのステークホルダーへの説明・証明)」があり、この2つが重要な柱となります。

説明責任としての情報公開を行うとは、「教育情報、自己点検・評価や学外者による検証などの結果、こうした検証結果に基づく中期的戦略計画など」を公表することであり、これにより、「自らの教育が一定水準にあること、大学教育の質の向上を目指して努力していること」の説明・証明となります。本学では、すべてのステークホルダーに対し、ホームページ上で必要な情報を公開しているほか、学生の保護者様に対しては、毎年秋に開催している全学年全専攻対象の保護者会(今年度は10月26日(土)に実施済み、欠席された方には、当日に配布した資料及び議事録等を郵送させていただきました)や、新入生にあっては入学式後に、さまざまな情報をお伝えしています。

「内部質保証」については、「外部認証評価受審のために強化する必要がある」ということだけではなく、今、大学が求められている最も重要な点検・評価事項であり、その中身は日々実践していることであります。また、外部認証評価についても、「書類準備や実地調査に、関わる・関わらない」に関係なく、大学全体で、すべての構成員がこれまで行ってきた、様々な取り組みについて全構成員で評価を受ける、そしてその評価をもとに、よりよい大学づくりを行っていく、という心構えで臨むことが大切と考え、全教職員の協力を求めています。

 

第3回(新潟県)ヘルスプロモーションプロジェクト推進会議

10月31日(木)に、第3回ヘルスプロモーションプロジェクト推進会議が新潟県医師会館大講堂において開催され、推進委員となっている私も出席してきました。

新潟県において立ち上げられた本プロジェクトは、すべての世代が生き生きと暮らせるよう「健康立県」を目指し、県民の健康寿命を延伸し、新潟県が全国トップクラスの健康寿命を実現することを目的としています。このため、様々な分野の関係機関が連携した健康づくりの県民運動「ヘルスプロモーションプロジェクト」を展開し、機運醸成を図っていきます。

事業の概要は、県民自らが健康状態に関心を持ち、健康づくりに取り組みやすい環境づくりを行うため、スローガンや健康づくりに関する各分野(食生活、運動等)の目標及びキャチフレーズを掲げ、県民運動の普及啓発等を行うことで、県民一人ひとりに健康づくりの取り組みを浸透させる事業を展開していくことであります。

第3回となる会議は、花角県知事の挨拶に始まり、米澤副知事の司会のもと、公開制で行われました。次第は次の通りでした。(1)報告    ア スローガン・ロゴマークの県民投票結果について    イ 普及啓発の実施状況   (2)議事    ア テーマ別キャッチフレーズ及び今後の活用について    イ 県民運動の推進につながる会議構成団   体の取組について

まず、県民運動のためのスローガン・ロゴマークの県民投票結果について報告がありました。これについては、すでに、テレビ等でも広報されているので、新潟県に在住の方はご存じと思いますが、スローガンは「はじめよう、けんこうtime」、ロゴマークは新潟県の形をモチーフにした青色のものとなっています(ロゴマーク等の利用規程は、ワーキンググループにおいて現在作成中とのことです)。普及啓発については、9~11月のイオンなどのスーパーにおけるキャラバンやトークショーの開催が主なものとして予定されているようですが、啓発活動については、引き続き来年度以降も行っていくとのことでした。

議事については、事前に各委員から書面での意見提出が求められていました。事前に示されたテーマ別キャッチフレーズは、5分野にわたるものであり、次の通りに決まりました。

・食生活: からだがよろこぶ、一皿を足そう。

・運動: 意識ひとつで、すべてが運動になる。

・デンタルケア: あなたのための、歯のプロを。

・たばこ: たばこのない一服もある。

・早期発見・早期受診: 健診・検診で未来の自分を、みつめよう。

最後に県民運動の推進につながる会議構成団体の取り組みについての紹介がありました。なお、構成団体は、保健・医療・福祉関係団体、教育関係団体、健康づくり等関係団体、経済団体、行政機関、報道機関等となっています。事前に提出した資料から発表団体が選出され、本学も教育関係団体の代表として、発表の機会を得ることができました。発表団体は次の通りでした。①保健・医療・福祉関係団体: 新潟県薬剤師会 ②教育関係団体: 新潟リハビリテーション大学 ③健康づくり等関係団体: 新潟県スポーツ協会(新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター) ④経済団体: 新潟県商工会連合会 ⑤行政機関: 関東信越厚生局新潟事務所 ⑥報道機関: 新潟テレビ21(UX)

本学からは、転倒予防教室、食べる力をつける教室、認知症カフェ、小学生の体験学習、こころとからだの健康づくり研究センター、食生活改善推進委員とのコラボ行事等について、簡略に紹介させていただきました。

 

深まる秋「熊注意」と「ハロウィン」

今月中旬頃から、大学近くの田んぼに、白鳥の姿を多く見かけるようになりました。秋も深まり、着実に冬に向かっています。それと同時に、今年は山でのエサ不足等から、熊の出没が多くなっています。市内の別の地域では、クマに襲われてケガをされた方もいらっしゃいます。

昨日も村上市の防災無線で、注意喚起がなされていました。熊の活動が活発な朝や夕方の薄暗い時間帯は、特に注意が必要です。目撃情報にも、常に注意している必要があります。万一、熊に出会ってしまったら、「騒がず、走らず、熊と向き合ったままゆっくりと後退すること、熊が襲ってきたら地面に伏せ、両手で首の後ろをガードして頭や首等の急所を守ると良い」とのことです(村上市提供情報より)。

そして、秋の深まりといえば、ハロウィンがやってきます。学生の皆さんには、お待ちかね??の、恒例の「お菓子配布」ですが、今年はハロウィン当日の10月31日に、私は出張で不在となるため、前日の10月30日に行います。学長室の前で、10月30日の午前10時頃より、用意したお菓子がなくなるまでの間です。器に入れて廊下に出しておきますので、自由に持って行ってくださいね。できるだけ多くの学生さん(や教職員)の手元に渡るように、一人当たりの持ち帰り個数は、常識的な範囲でお願いいたします。” trick or treat “ と、心の中でつぶやいていってください。

新潟県立大学創立10周年・創基56周年記念行事

10月25日(金)に、新潟県立大学創立10周年・創基56周年記念行事(式典・講演会・シンポジウム・祝賀会)がANAクラウンプラザホテル新潟で開催されたので出席してきました。

本学園・本学も、いずれ〇〇周年となって行事を行う日がやってくるので、行事の内容はもちろん、運営や進行等で真似できそうな良いところはないかと、貪欲な考えを持ちながら臨みました。

進行については、13時30分開式の式典に始まり、最後は19時までの祝賀会と、長丁場の一日でしたが、それぞれのプログラムごとにタイムマネージメントが非常にしっかりとしていて、予定の開始・終了時刻どおりに、最後のプログラムまで進んでいき、とても気持ちが良いものがありました。

10周年記念で制定したというロゴマークを配した、真っ赤な手提げ袋の中には、大学のパンフレット(今どきの、カバンに収まりの良い小さ目サイズ)や10周年記念誌が入っていました。記念誌の構成や内容は、創基56周年の歴史の重みを感じさせる正統派のスタイルとなっており、その詳細な記述から、準備に相当な時間がかかっていることを伺い知ることができました。

記念講演やシンポジウムは、ともに、グローバル化と絡めて、大学の社会における役割を論じたものでありました。まず、記念講演では、大阪大学の猪木名誉教授が、「産業社会における大学の役割」という演題で講演されました。それを受けて、同教授を交えてのシンポジウムとなりました。他に、新潟経済同友会の吉田代表幹事や新潟日報社の小田社長、県立大学の若杉学長・理事長も加わり、同大学の黒田副学長がモデレーターを務められ、非常にテンポの良い展開となりました。

なお、同大学は来年4月からの国際経済学部の設置が認可されており、1学年90名の入学定員で、新たに募集をかけているとのことでした。新潟県内の大学全体における入学定員枠の増加は引き続き留まることなく続いているようです。

高等教育の修学支援新制度

来年4月から、文科省による「高等教育の修学支援新制度」がスタートします。本学はその新制度の対象機関として認定されています。本年9月20日に文科省から認定機関の公表

(文科省HP リンクhttp://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1421838.htm)があり、同日付で本学ホームページのNews & Topics でも報告させていただいていました。今後、11月以降に対象学生の申請を受け付け、手続きを行っていきます。

そのそも、本制度はどのようなものなのか、聞いたことはあるが中身については、よくわからない、という方も多いのではないでしょうか。名称自体についても「高等教育無償化」とか「高等教育負担軽減」とか、これまで、さまざまな呼び方がなされていました。現在は、文科省のホームページでは「高等教育の就学支援新制度」と記載されています。

支援対象となる学校種は、4年制大学のみならず、短期大学・高等専門学校・専門学校も含まれます。ただし、対象校として認定されるための大学の要件としては、国による要件確認審査を受けて、通過していることが必要です。すなわち、「学問追究と実践的教育のバランスが取れた大学等」であることが必要で、「経営に課題のある法人の設置する大学等は対象外」となっています。

支援内容としては、①授業料等減免と ②給付型奨学金の支給の二本立てとなっており、 支援対象となる学生は、住民税非課税世帯 及びそれに準ずる世帯の学生で、2020年度の在学生(既入学者も含む)から対象となります。

授業料等減免については、各大学が以下の上限額まで授業料等の減免を実施し、減免に要する費用が公費から支出されることになります。(授業料等減免の上限額(年額)(住民税非課税世帯)) 私立大学の場合 入学金約26万円、 授業料約70万円

一方、給付型奨学金については、日本学生支援機構が各学生に支給するもので、学生が学業に専念するため、学生生活を送るのに必要な学生生活費を賄えるよう措置されます。(給付型奨学金の給付額(年額)(住民税非課税世帯))私立大学の場合 自宅生 約46万円、自宅外生 約91万円

また、支援対象者となる学生(大学在学生)については、学習状況が良好であることについての個人要件が定められています。たとえば、次のいずれかの場合には直ちに支援が打ち切られます。ⅰ 退学・停学の処分を受けた場合 ⅱ 修業年限で卒業できないことが確定した場合 ⅲ 修得単位数が標準の5割以下の場合 ⅳ 出席率が5割以下など学習意欲が著しく低いと大学等 が判断した場合。さらに、次のいずれかの場合には大学等が 「警告」を行い、それを連続で受けた場合には支援が打ち切られます。 ⅰ 修得単位数が標準の6割以下の場合 ⅱ GPA(平均成績)等が下位4分の1の場合 ⅲ 出席率が8割以下など学習意欲が低いと大学等が判断した場合。

受験生や入学予定者も支援対象となりますが、その場合は、高校時代の成績だけではなく学習意欲や進学目的なども考慮する別の要件があります。また、給付型奨学金の申し込みについては、現在籍校(高校等)を通じて行うこととなっており、すでにこちらの申し込みは締め切られています。一方、授業料等の減免申し込みについては、入学が決まった大学からの申請となり、今後の手続きとなっていきます(複雑です)。

以上を踏まえて、該当する(2020年度の時点での)本学在学生(現1~3年生)は、今後、事務局から発せられる情報にしたがって、申請手続きをお願いいたします。受験生、入学予定者の皆さんも、同様に、よろしくお願いいたします。

2020年度に予定している本学の主な事業

このたびの台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 被災された皆様が、一日も早く平常の生活に戻ることができますようお祈り申し上げます。本学では、大規模災害での被災等により、学費の負担が困難な状況が生じた場合には、支援する制度を設けています。この支援は在学生のみならず、受験生や入学予定者も対象としていますので、該当する方(該当するかどうか不明な方を含めて)は本学事務局までお問い合わせください。

さて、来たる2020年度は、ちょうど区切れの良い年度でもあり、国の大きな教育改革が実行されるとともに、本学でも大きな事業を多く計画しています。新しい年度が始まる4月まで、あと半年ほどありますが、本学では、すでに次年度に向かってさまざまな動きを始めています。次年度の具体的な学事暦についても組み始めていて、11月上旬頃には確定する予定です。以下に現時点で予定している主な事業を掲げます。

1,新校舎建築工事: 新校舎1棟(2階建て)工事を計画しています。着工は2020年5月15日(金)頃、竣工 は2021年2月27日(土)頃、供用開始は2021年4月1日(木)頃を予定しています。

2,外部認証評価受審: 公益財団法人大学基準協会(大学全体)および、一般社団法人リハビリテーション教育評価機構(理学療法学専攻、言語聴覚学専攻)による認証評価受審年度に当たっています。それぞれ申請書類一式を準備し、実地調査を受けます。

3,2020年4月1日付で私立学校法一部改正: 学園の寄附行為の改定および、大学版ガバナンスコードの策定を予定しています。

4,2020年4月1日付 理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則一部改正: 2020年度の学部入学生からは、新指定規則に則ったカリキュラムとなります。これに伴い、学部には新旧3種類のカリキュラムが入り混じった形での運用となります。2017年度までの入学生向けカリキュラム (2020年度4年生) 2018~2019年度入学生向けカリキュラム (2020年度2~3年生) 2020年度以降入学生向けカリキュラム (2020年度1年生)

5,2020年度に実施する2021年度入試より、高大接続改革の一環としての大学入試改革: 大学入試センター試験が今年度限りで廃止され、思考力・判断力・表現力を一層重視する2020年度に実施する2021年度入試から「大学入学共通テスト」となり、国語と数学に記述式問題が導入されます。英語は、国が認定した英語の民間検定試験も利用できるようになります。各大学の個別選抜でも、より多面的な選抜方法を行うことが求められています。これに伴い本学でも2020年度に実施する2021年度入試から制度を刷新いたします。

6,高等教育の修学支援新制度: 本学は高等教育の修学支援新制度の対象機関として認定されました。今後、対象者の事務手続きを行っていきます。

その他、学内新規事業として、「教員評価制度の本格的な運用開始」「社会人・地域の方々向けの履修証明制度の運用開始」「後援会発足」「大学院東京サテライトに心の健康科学コース増設」などを計画しています。

これらの概要につきましては、在学生の保護者の皆さまには、10月26日(土)の保護者会時にご説明いたします。

そして、受験生および受験生の保護者の皆さま、明日、10月20日(日)は今年度最後のオープンキャンパスです。当日の飛び入り参加も受け付けますので、興味のある方は、是非いらしてください。10時半からの開始となります。

このオープンキャンパスが終わると、いよいよ本格的な入試シーズンに突入していきます。

秋卒業式を9月27日に執り行いました

諸外国の多くの大学では、秋から新学期が始まります。そして、わが国でも近年、秋入学や秋卒業制度を設ける大学が増えてきています。本学医療学部においても、おととしから秋卒業制度を設けています。本学の「秋卒業に関する規程」に基づき、当該年度の前期において、学則に規定する卒業要件を満たすことが見込まれる学生で秋卒業を希望する者は、審査により秋卒業を認めています。

今年度は、9月27日に、本学において秋卒業式を執り行い、13名の医療学部卒業生を輩出いたしました。卒業生の皆さん、おめでとうございます。当日は素晴らしい秋晴れに恵まれ、汗ばむくらいの陽気になりました。保護者の方々にも遠方からご出席いただき、本当にありがとうございました。

春3月の卒業式とは、また、違った和やかな雰囲気の中、卒業証書もひとりひとり手渡しいたしました。卒業生・保護者の方々のうれしそうな笑顔がとても印象的でした。

卒業生の皆さんは、これから2月にある、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の国家試験受験を経て、それぞれの道へと進んでいきます。新たな道へ歩んでいけるのは、保護者の方々をはじめ、諸先生方や事務局の方々などの大学スタッフ、臨床実習先でご指導をいただいた先生方や患者さま、さらには地域の方々など、皆さんに関わったすべての人たちから温かい愛情や限りないお力添えをいただいたお陰だということをどうか忘れないでください。

そして、卒業生の皆さん自身も、これまで絶え間ない努力をされてきました。自分自身の努力に対しても誇りと自信を持ってください。それと同時に、社会から期待される役割を自覚して、常に未来へ向かって挑戦を続けてください。今後、さらなる目標を達成して大きく飛躍し、多方面で活躍されることをお祈りしています。卒業後も、皆さんがそれぞれの目標を達成できるよう、本学は卒後サポートシステムの運用をはじめ、全力でサポートを続けていきます。

大学院修士論文中間発表会・懇親茶話会を開催しました

9月20日(金)に、大学院修士論文中間発表会(その後、懇親茶話会)を開催しました。1月末の修士論文提出締め切りまで残りあと4ヶ月となり、これからは研究のまとめと論文執筆にかなりの集中力が必要な時期となります。そのような最終ステージに入る前のこの時期に、中間発表会では、これまでの研究の進捗状況を確かめ、今後の研究の最終的な方向付けを指導教員だけでなく、大学院教員全員で確認するという作業が含まれています。さらには、不足しているデータ等について指摘をし、研究完成に向けたアドバイスを行うことで目指すべき具体的な目標を与え、研究や論文執筆を助ける意味もあります。

今回は、村上校と東京サテライト校あわせて8名の院生から発表がありました。東京サテライト校の大学院生は、全員社会人で、普段は病院や施設に勤務しながら、週末や夜間を利用して、講義の受講や研究を行っている、向学心の高い方たちです。しかも、約半数の方たちは、サテライト校のある東京近辺のみならず、遠方の西日本地域などから、本大学院だからこそ学べる、高度で専門的な学びを求めて、はるばる通ってきています。

修士論文発表会は、彼ら彼女らにとって、東京よりさらに遠い村上での発表とあり、当方も日程調整や発表順については、十分な配慮を行いながら会を設定しています。スライドを用いた口頭発表で、まだ中間発表の段階ではありますが、いつもながらに完成度の高い発表が多く、先生方からは鋭い質問が多数飛び交うなど、質疑応答の時間も余すことなく最後まで充実していました。2月の最終発表会も楽しみです。

また、村上校所属の院生の中に、今回は中国からの留学生も含まれていました(写真)。本学と協定を結んでいる山東医学高等専科学校からの入学生第1号です。2年前の秋に来日した直後から比べ、はるかに日本語も上達し、発表はもちろん質疑時も一生懸命に回答してくれました。私も質問をしましたが、制限時間内で説明しきれなかった続きを、会の終了後も熱く語ってくれました。

そして、発表会の後は、サテライト校と村上校の院生や教員との交流を目的として、懇親茶話会を開催しました。翌日も臨床現場で仕事のある院生たちが多く、帰りの時間を気にしながらの会とはなりましたが、全員、最後まで参加してくれ、笑顔で帰って行きました。

第34回国民文化祭、第19回全国障害者芸術・文化祭 開会式

9月16日(祝日)に、新潟市の朱鷺メッセにおいて「第34回国民文化祭、第19回全国障害者芸術・文化祭 開会式」が開催されました。私も、PRサポーターとして特別招待を受けていたので、出席してきました。

文化祭は、全国持ち回りでの開催となっており、新潟では初の開催、また天皇陛下がご即位されてから初の開催ということで、天皇皇后両陛下をお迎えし、街全体が歓迎ムードに包まれていました。

セキュリティの関係もあり、会場への荷物持ち込み規制が周知されており、また周辺道路の混雑や受付時の待機列形成などの事前情報があったため、受付開始時刻である12時半過ぎには、会場に着けるよう、早めに移動しました。バスの混雑も予想されたので、新潟駅からの朱鷺メッセ行きには乗車せず、万代シティから朱鷺メッセまで歩くことにしました。その、バスを万代シティで降りたところで、ちょうど、ホテルで昼食をとられる天皇皇后両陛下の車が前の道路を通過される、とのことで、歩みを止めてお見送りをしました。

朱鷺メッセでは、招待者は別ルート(入場口)を案内されたため、スムーズに入場できました。結果、早く着きすぎてしまい、開会までの時間を持て余してしまいました。そして、式典開始(14時半)の15分前から、すべてのプログラム終了(17時半)まで、途中休憩はなく、離席も禁じられました。そのため、狭く硬い座席に長時間座りっぱなしとなりました。とはいうものの、ロイヤルボックスとも近い席で、天皇皇后両陛下とは、わりと近い距離で観覧させていただくことができ、光栄でした。県内の昔から続く伝統芸能や、若手アーティスト達の迫力ある真剣な演技を、思う存分、堪能させていただき、内容は非常に密度の濃いものでありました。

プログラムの一部を紹介すると…

プロローグとして、鼓童太鼓演奏、新潟県合唱連盟県民の曲4曲があり、その後に天皇皇后両陛下がご入場されて、式典が始まりました。式典では、国歌斉唱(佐藤ひらりさん代表歌唱)に続き、主催者挨拶(文部科学大臣、厚生労働大臣、新潟県知事)、そして、天皇陛下のお言葉(とてもお優しい心のこもったお言葉に感動しました)、歓迎の辞(新潟県議会議長)、開会宣言(関係者)と続きました。

オープニングフェスティバルでは、物語 火焔型土器、世阿弥、綾子舞、仮山伏の棒遣い、能白山人社の舞楽、上杉謙信、片貝の木遣り、角兵衛獅子、佐渡おけさ、良寛和尚、などの披露があり、フィナーレとなり、天皇皇后両陛下が退場されました。その後も、エピローグとして、県内若手ホープらによる、和太鼓、歌、ダンスなどの披露があり、盛りだくさんでした。文化祭関連の行事は、11月30日まで、県内各地で開催されています。詳細は公式ガイドブックやホームページ等に紹介があります。〇〇の秋のひとつ、芸術の秋です! 皆さんも興味のある行事等に参加されてみたらいかがでしょうか?

ところで、この開会式の直前の週は、大学でもさまざまな行事等があり、私自身も、慌ただしく過ごしていましたが、締めくくりに、この開会式出席があり、楽しませていただき、心安らぎました。直前の週、月曜は新潟大学研究企画室のリサーチ・アドミニストレーター (URA:大学の研究者・教員と共に研究の活性化・高度化を支える包括的な支援活動を行う方)2名をお招きし、科研費に関する研修会、教授会、研究科委員会と会議漬けの一日、火曜は院生の修士論文中間発表会抄録の締め切りということで、内容確認とプログラム作成、水曜は大学院の講義(摂食嚥下食品栄養学)を(サテライト校に配信するための)ビデオ収録と学部のカリキュラム変更承認申請のための書類確認(~金曜まで)、木曜は避難訓練(震度5弱地震から火災発生の想定)の実施と最後に講評を述べ、金曜は臨床実習指導者会議(作業療法学専攻と言語聴覚学専攻の2専攻、別会場)で2会場移動して挨拶…、合間を縫って日常業務、とバタバタでした。

前学長野田忠先生の瑞宝中受章記念祝賀会

令和元年春の叙勲において、本学の前(第2代)学長の野田忠先生が瑞宝中綬章を受章されたことは、以前(本年5/21付)のブログに記載しました。https://nur.ac.jp/president_blog/diary/1337/

ご報告が遅くなりましたが、8月30日(金)夜、村上市瀬波温泉のホテル「大観荘せなみの湯」に於いて、野田先生の叙勲受章を記念した祝賀会を開催いたしました。この祝賀会は、本学園理事が中心となって発起人(発起人代表は理事の川崎久様)を務め、野田先生ご本人の意向により、村上の地で関係の深かった方たちを中心にお招きする会ということで開催しました。当日は、地元選出の議員の方や、村上市長を始めとする市議会議員の方々、地域の区長会や老人クラブ関連で親交のあった方々など、総勢55名にご出席いただき、盛大な会となりました。

祝賀会は、式典と祝宴の2部構成で行いましたが、私は祝宴の席において、野田先生のこれまでの(村上着任までの)知られざるエピソードをまとめ、披露させていただきました。そのスピーチの一部を、以下に紹介します。

 

野田先生、記念すべき令和になって最初の叙勲の受章、まことにおめでとうございます。

私は、おそらく今日参加されている皆さんの中では、もっとも早い時期から、先生を知っていると思いますので、そんな頃からの知られざるエピソードを交えてご紹介させていただこうと思います。

野田先生と私が最初に出会ったのは、今からおよそ40年前のことになります。私が新潟大学歯学部に入学した、その年に、新しく小児歯科学講座が開設され、野田先生は前職である国立小児病院より着任されました。

その後、私も学年が進み、専門科目の講義が入ってくるようになると、野田先生から小児歯科学を教えていただきました。当時、多くの科目で高価な専門書を購入させられ、貧乏な歯学生としてはお金がなく困っていたのですが、小児歯科は、手作りの製本した白い表紙の冊子を教科書代わりに渡されました。そして、その冊子に沿って講義を進めていただけたので、とてもわかりやすく、書き込みもでき、たいへん助かりました。

臨床実習が始まると、附属病院の各診療科をローテーションで回ることになったのですが、待合室がいつも一番混雑し、遅くまで診療をされていたのは小児歯科でした。当時は乳歯の虫歯が多発していた時代であり、また、小児を専門に扱う歯科医師も少なかったこともあり、野田先生の評判は全国各地に広がり、遠くは青森から治療に来るお子さんやご家族もいらっしゃいました。

野田先生は、時には鼻歌交じりで、非常にスマートに診療されていたのが印象的でした。付き添いのお母様やご家族の方の信頼も厚く、私もこのようにできたら、いいなあと、ひそかにあこがれていました。

さて、歯学部の卒業式・謝恩会の後の2次会では、卒後に入局する予定の教室の先生方に連れられて行くのが恒例になっていたのですが、私は卒後すぐに、新潟市内の歯科医院に就職することが決まっていましたので、参加できる2次会がなく困惑していました。そうしたところ、小児歯科のどなたかから、一緒に来ないかと誘っていただき、野田先生たちといっしょに、新潟古町の飲み屋さんに繰り出すことになりました。そこに向かって歩いている途中で、~中略~

私は卒後、一年臨床を経験した後、歯学部に戻り、基礎系の口腔生理学講座に入局しました。当時、口腔生理学講座は、小児歯科学講座と一番交流があり、小児歯科学講座の大学院生の多くが、口腔生理学講座で博士論文のための実験や研究をしていました。私がいただいた研究テーマも、小児歯科の先生方が研究されていた内容を引き継ぐものであり、その後も、小児歯科の先生といっしょに多くの動物実験をさせていただきました。そんなこんなで、私が博士号を修得する際の副査のひとりが野田先生でした。博士号を取得したのは30年近く前の話になりますが、その時、お祝いに、~中略~

それから、野田先生は新潟大学の学際的オムニバス科目である、「食べる」という科目のコーディネートを担当されていました。この「食べる」という科目は、100人の定員のところ、1,000人の受講希望者が集まるほどの盛況ぶりでした。さらに、その講義内容をまとめ、5冊の小冊子として「食べる」「続食べる」「食べる 成育編」「新潟発 食べる」「食べる 介護編」とを編集出版されました。私も光栄なことに、「食べる」のオムニバス教員のひとりとして、講義の一部を担当させていただき、小冊子も分担で執筆させていただきました。なお、「食べる」で、野田先生は、平成17年度の新潟大学教育褒賞を受賞されています。

その後、平成19年3月に野田先生は新潟大学を定年退職されることになりました。ちょうどその年の4月から、本学の前身である新潟リハビリテーション大学院大学が開学する運びとなり、当時、私が新潟大学からこちらに異動することが先に決まっていました。その後、設置準備室室長であられた現本学教授の伊林先生より、もうひとり新潟大学から来ていただけないか、という依頼が、当時、私の直属の上司であり歯学部長だった山田好秋先生にあり、ちょうど定年退職される野田先生が、いいのでは、ということになり、野田先生の研究室に、私がお願いに行き、快諾していただいたというのが、今日のこの日に繋がる発端だったのではないかと思います。

ここまでお話ししてきた通り、私は、学生時代から教員となって新潟大学に携わっていた期間、途中で出入りはありましたが、野田先生も、ほぼ同時期にちょうど同じ期間、新潟大学にいらっしゃいました。そして、いっしょに本学に異動してきて、野田先生は第2代学長に就任され、それを今私が引き継いでいるという、運命を感じています。

長くなりましたので、運命を感じる話の暴露はこれくらいにして、野田先生、今後もお元気で、ご活躍されることを祈念しています。このたびの受章、まことにおめでとうございます。

 

叙勲受章を心からお祝い申し上げるとともに、今後もご健勝にてご活躍いただくことを祈念申し上げます。