県知事と県内学長との懇談・懇親会がありました

桜の次はチューリップです。新潟の春は、カラフルな花々が私たちの目を楽しませてくれます。写真は昨日4月21日の新潟ふるさと村(新潟市)の花畑(チューリップガーデン)の風景です。新潟港開港150周年を記念して、新潟港を発展させた商船「北前船」を「50,000本・32品種」のチューリップで表現してあるそうです。今年は春先に暖かい日が続いたこともあり、例年より早い見頃を迎えているようですが、まだしばらくは楽しめると思います。チューリップは新潟県の花(昭和38年8月23日制定、切り花出荷量全国1位、球根出荷量全国2位)であります。

その新潟県の第21代知事に花角英世知事が就任されてから、10ヶ月ほど経ちましたが、去る4月10日に、高等教育コンソーシアムにいがた初の試みである、県知事と県内学長との懇談・懇親会が、ホテルイタリア軒(新潟市)で開催されました。同コンソーシアムでは、知事との懇談の企画は、前の知事の時代よりあったのですが、種々の理由により、実現できずにいたのでした。当日は冷たい雨が降りしきり、また、新学期が始まったばかりの忙しい時期でしたが、学長の出席率は良好でした。

懇談会は予定時間をだいぶ超過するほど盛り上がりました。新潟県の人口減少問題を切り口に、どのようにしたら若者を県内に定着させられるかについて、大学の魅力向上、産学官連携、地域貢献の事例紹介を元に、学生確保の方策について議論しました。さまざまな事例紹介を聞かせていただき、どの大学も、特色ある良い取り組みを行って、苦労しながらも学生確保のための努力を惜しまずに一生懸命行っているということを改めて確認することができました。しかし、新潟県人の気質も影響し、概してアピール・広報の仕方がうまくなく、受験生ほか県民全体に、効果的に伝わっていないのではないか、という意見も多く聞かれました。

懇談会後は、立食形式の懇親会が催されました。本学は今年度、コンソーシアムの副会長校ということから、私は懇親会の冒頭の挨拶を担当させていただきました。その恩恵もあり? 会の最初から、本学のことなどについて、知事とお話しさせていただくことができました。

*高等教育コンソーシアムにいがたは、新潟県内の大学等が相互に連携・協力し、教育・ 研究の質的向上と発展を実現する組織であり、県内全大学長等が理事となっています。コンソーシアムとは、共同事業体のことです。

新入生宿泊研修を行っています

新年度が始まり、早くも20日が過ぎました。

そろそろ大学生活にも慣れてきた?新入生たちには、仲間や教職員と、よりいっそう親睦を深めるとともに、まもなくやってくる大型連休後も学修意欲や目標へ向かうモチベーションを維持・向上させる、という目的を兼ね、昨日(19日)と今日(20日)宿泊研修を行っています。数日前に、リニューアルオープンしてきれいになったばかりの、新潟県青少年自然の家(本学のある村上市に隣接する胎内市)を利用させていただいています。本研修は昨年度(昨年度は新潟市の施設を利用)から実施していますが、今年度の日程は、残念ながら私は東京出張と重なり、研修には参加できませんでした。レポートは、今後の他のブログを期待していただければと思います。

昨晩(19日)は、平成最後の満月を雲の切れ間から眺めることができました。4月の満月は、ネイティブアメリカン由来で「ピンクムーン」と呼ばれるそうで(月がピンク色に輝くわけではありません)、そう思って眺めると、月の表情までかわいらしく見えてきます。

「平成最後」という言葉が、あちこちで飛び交っています。これからの出来事や行う事の多くが、平成最後になっていきます。残り少ない平成の日々を大切に過ごしていきたいものです。

大学院(村上・東京)新入生オリエンテーションを行いました

春爛漫、当地は桜が満開です(写真左)。そして春は新しい生命が輝く季節でもあります。生まれて間もない(3月31日誕生)白い毛のゴマフアザラシが、お母さんアザラシといっしょに、泳ぎの練習をしています(写真右 4月6日に新潟市水族館マリンピア日本海にて、手前がお母さん、奥が赤ちゃんアザラシ)。生後3~4週の授乳期間が終わると白い毛は抜け、ゴマ模様に変わるとのことで、同水族館で真っ白なアザラシの姿が見られるのは、今の時期(4月下旬頃まで?)限定のようです。

さて、大学にも新入生が入ってきて、入学式から早くも10日が経ちました。そろそろ新しい生活にも慣れてきたことでしょうか?

大学院では5日に村上キャンパスで、8日に東京サテライトキャンパスで、新入生オリエンテーションを実施しました。開学以来、長年、大学院の研究科長を務めている私は、大学院オリエンテーションも毎年、中心になって開催しています。

オリエンテーションでは、学生便覧・修士論文関係要綱・講義概要の冊子や、スライド、プリント資料等を用いて、たくさんのことを駆け足で説明しました。新入生たちはこれから、講義に修士論文研究に、忙しい日々が始まることと思います。社会人の方々が多いですので、仕事や家庭とのバランスに留意しながら、各自の目標に向かって進んでいってください。

初代大澤源吾学長に名誉教授の称号を授与しました

本学の前身である新潟リハビリテーション専門学校学校長、新潟看護専門学校(現 新潟看護医療専門学校)学校長、そして、新潟リハビリテーション大学院大学時代の初代学長(H19.4~H22.3)及び新潟リハビリテーション大学の初代学長(H22.4~H23.2)を務められました、大澤源吾先生に、平成31年4月1日付で、本学第3号となる名誉教授の称号を授与させていただきました(写真左 花束授与後のスナップ写真 大澤先生と私)。

大澤先生は平成31年3月31日まで、教授として、新潟リハビリテーション大学、並びに新潟看護医療専門学校、新潟看護医療専門学校村上校において、長きにわたり学生教育に努めていらっしゃいました。さらには、研究に、管理運営にと、多大なるご尽力をいただいております。その功績は、平成28年秋の叙勲においても称えられ、瑞宝中綬章を受章されていらっしゃいます。(写真右 当時の記念祝賀会時のひとこま)https://nur.ac.jp/news/2515/

今後もご健勝にてご活躍いただくことを祈念申し上げます。

4月4日平成31年度入学式を挙行いたしました

昨日4月4日、村上市民ふれあいセンターにおいて、平成31年度入学式を挙行いたしました。同一法人である新潟看護医療専門学校村上校との合同入学式でした。入学式の日は、ここ数年、晴天に恵まれています。今年度の入学式は前日まで雨が続き、当日朝までも雨が残り風も強く荒れた天気でしたが、入学式が始まる頃までには雨も上がり、時折、晴れ間もみられるようになりました。雨上がりの空のもと、新入生の皆さんも、気持ちの良いスタートがきれたことと思います。以下に、入学式の学長式辞を掲載いたします。

柔らかな春の光に誘われて、桜のつぼみも膨らみ始めました。
この良き日に、新潟リハビリテーション大学医療学部、大学院、そして新潟看護医療専門学校村上校に、入学された皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。皆さんの入学を心よりお祝い申し上げます。同時に、これまでの皆さんのご努力に敬意を表しますとともに、皆さんを支えてこられましたご家族や関係者の皆さまにお祝い申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、新入生の門出を共に祝っていただきますことを厚く御礼申し上げます。

さて、本学は、平成7年からの専門学校におけるリハビリテーション教育を礎に、平成19年に、大学院だけを持つ、新潟リハビリテーション大学院大学として開学いたしました。そののち、平成22年に医療学部を増設して現在の大学の姿になりました。本学園における、リハビリテーション教育に関していえば、県内でも屈指の歴史と伝統があります。

大学となった当初、医療学部リハビリテーション学科には、理学療法学専攻と言語聴覚学専攻のみを開設していましたが、その後、作業療法学専攻とリハビリテーション心理学専攻を設けるなど、学びの分野を広げてまいりました。

また、大学院修士課程でも、当初は、リハビリテーション研究科リハビリテーション医療学専攻の中に、摂食・嚥下障害コースと高次脳機能障害コースのみを開設していましたが、その後、運動機能科学コース、心の健康科学コース、そして言語聴覚障害コースを立ち上げ、全部で5つの履修コースとなりました。さらには、平成28年より東京地区に社会人向けのサテライトキャンパスを設け、そこでは全国各地から向学心あふれる学生達が集い、学修に研究にと励んでいます。

今後も時代のニーズに応え、地域や社会に必要とされ、研究に裏打ちされた教育機関となるよう、さらなる改革や改編を進めてまいります。大学をとりまく地域社会や産業界との連携も強化しながら、魅力ある大学づくりを行っていきたいと考えております。

本学の位置する新潟県北地域は、豊かな自然と、長い歴史とともに受け継がれてきた 伝統と文化を兼ね備えた、情趣ある資源に満ち溢れています。

4年前には村上市をはじめ、近隣の関川村や粟島浦村と、また産業界とは地元の岩船商工業会様と包括連携協定を締結いたしました。協定に基づいて、本学がこれまで積み上げてきた保健、医療、福祉および研究・技術開発などに関する活動実績を相互協力へと発展させ、地域に必要とされる大学であり続けるよう、さらなる努力を重ねています。

学生教育においても、地域の自然環境や地場産業、温かい人々とのふれあいなどを活用させていただきながら、地域の課題解決に取り組み、地域の活性化に向けて活動を進めています。この地域に根差した学生教育の特色ある取り組みについては、新潟県大学魅力向上支援事業に毎年連続して採択されています。

また、文部科学省私立大学等改革総合支援事業においても、「教育の質的転換」の分野で毎年連続して選定されています。本事業は、学生教育において、特色化や機能強化に向けた改革に全学的・組織的に取り組み、教育の質向上を目指している大学、かつ高大接続改革に積極的に取り組んでいる大学を重点的に支援するものであります。本学は他学に先駆けて、文科省の意図する教育の質向上に沿う形で学生教育を展開していることが認められたものです。

時代は急激に変化しています。来月には新しい元号「令和」の時代が始まります。令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められているとのことです。

本学は、そのような希望に満ち溢れた新しい時代にもふさわしい基本理念として、開学以来「人の心の杖であれ」を掲げています。

皆さんがこれから向かっていく社会は、少子高齢化や人口減少がいっそう進み、さらにはグローバル化の波が押し寄せ、人工知能、ロボット、再生医療など新たな科学技術が進展し、私たちの生活環境や就業形態が、大きく変化していくことが予想されています。

人工知能やロボットが多くの仕事を代替するようになり、お互いの顔が見えなくなるかもしれません。しかし、そのような社会こそ、人と人とが実際に触れ合い、真摯に向き合うことが大切になると思います。

人の心を読み取り共感し、優しく温かい心を通わすことが必要な、皆さんが選んだ本領域は、いつまでも世の中から必要とされます。まさしく、人でないと目的を達成することができない大切な道です。

本学では、知識や技術だけではない、細やかな心遣いで、患者さまやご家族をはじめ周囲の方々をしっかりと支えていけるような、人材を育成しています。本学が重視している教育の基本は、専門を深く極めることはもちろんですが、広い視野と優しい心遣いをもって、ものごとを総合的に判断し、背景にあるさまざまな課題までも見いだして解決していき、それぞれの分野で大きく花を咲かせることのできる人材を育成することであります。

このために、本学の教職員は一体となって、学生ひとりひとりに丁寧な教育を行い、ともに新しい時代を切り拓いていくべく、日々努力を重ねています。

ところで、これまでの皆さんの多くは、与えられた課題を解いていく学びが中心だったと思いますが、大学では、自ら課題を求め、それに対してさまざまな角度から向き合い、解決策を探して実行していく能動的な学修の姿勢が求められます。

大学での学びは、受け身の姿勢で知識を蓄積させるだけでは意味をなしません。自ら主体的・積極的に学ぶ姿勢を示し、知識や技術を用いて、いかに新しい考えを生み出したり発見したりするかが重要です。自分が学びたいと思うことを、自ら学んでいくことこそが、大学での学びの姿勢となります。

そして、大学では是非、同じ専攻や同じ学年に限らず、広く同級生や先輩たちと交わり、自分の視野や可能性を広げる努力をしてください。

かけがえのない仲間は、大学での学びを支える大きな役目を果たしてくれるはずです。自分の夢や目標がわからなくなったとき、迷ったとき、仲間たちはきっと、素晴らしいアドバイスをくれ、導いてくれることでしょう。

また、学内には、皆さんの学修支援や生活支援、心身の相談といった、さまざまな機能をもつ学習センターのほか、保健室、クリニックなどを整備しています。もちろん、教職員一人ひとりがいつでも真摯に相談・対応いたします。どうぞ、学内の施設や人的資源を有効に活用してください。

皆さんは今、これから始まる大学生活に期待する気持ちと、不安に思う気持ちが交錯していることでしょう。どうか、ひるまずに前へ進んでいってください。そして、これまでとは違うひとまわり広い世界に目を向けてみてください。大学生時代は、人生の中でもかけがえのない大切な時期です。

最後になりましたが、皆さん一人ひとりが、さまざまなことに目を向け、実り多い大学生活を送られることを心から祈り、私からのお祝いと歓迎の言葉とさせていただきます。

平成31年4月4日
新潟リハビリテーション大学長 山村千絵

今年度もありがとうございました

カレンダーの並びのため、今年度の平日業務は、いつもの年より2日短く、昨日29日で終わりました。このたびの1年間も、本学は大きなトラブルなく無事に運営していくことができました。ご理解・ご協力をいただきました、すべての方々にお礼申し上げます。

年度末から年度始まりにかけては、教職員は多忙による疲労が蓄積しているうえ、重要な行事や式も多いため、体調管理にはとりわけ注意が必要です。

さて、おととい28日は、しばらく肌寒い日が続いている新潟(先週末はツクシに雪という珍しい景色もみられました:写真右)から、桜が満開の東京に出張し、日本私立大学協会の春季総会に出席してきました(総会会場前の桜:写真左)。めまぐるしく変化する社会に対応すべく、大学改革の推進も急務となっており、そのためにも中央での情報収集は必須です(様々な会合は東京で開催されることが多く、地方大学は旅費等の出費もかさみます)。

年度末は多くのお別れがありました。本学の卒業式・修了式はすでに15日に終えたことは、以前のブログで紹介しましたが、先週は、本学の学生が運動会等のボランティアに行って社会勉強をさせていただいている、県立村上特別支援学校様の卒業式に来賓出席させていただきました。ひとりひとりの生徒さんを、とても大切に教育されていることが、そのまま現れた、心温まる卒業式でした。そして、年度末で本学を去った教職員の送別会もありました。

そして、来週月曜は、もう4月1日、新年度が始まります。学生・教職員も新しい方々を迎え入れます。1日は、医療学部の新入生オリエンテーション、新元号発表もあります。ワクワク、ドキドキが錯綜する中、時は着実に進んでいきます。

大学院東京サテライトキャンパスを紹介します

先日、入学試験を実施するために訪れた、大学院東京サテライトキャンパスを紹介します。同キャンパスは、東京秋葉原の繁華街から少し進んだ中央通り沿いのTOKENビル4階にあります(写真左は入り口前の看板、右はTOKENビルの側から中央通りをはさんで向かいにあるビル群)。

そこでは、社会人で、かつ、開設する履修コースと関連する職種の資格をお持ちの方を対象に、週末を中心とした対面講義と、自宅や職場からでも学べるWEB講義を開講しています。コースワークを2年(通常履修)~3年(長期履修)で履修していただき、随時の研究指導(メール等でのサポートを含む)を受けて研究・論文を完成させ、修士の学位を目指す場となっています。

1学年の在籍者は、開設している2コース合わせて5~7名程度であり、各院生に合わせて丁寧な個別指導を受けることもできます。また、村上本校の教員の講義受講もWEB等を通じて可能であり、村上本校での研究発表の機会も設定しています。現在開設している履修コースは、高次脳機能障害コースと運動機能科学コースの2コースですが、2020年度から、さらに新しい履修コースを開設すべく、準備を進めています。

北は北海道から南は沖縄まで、高度で専門的な学びを求めて、臨床現場の第一線で活躍されている方たちが集まってきています。全国各地からのアクセスが良い場所に立地しているのですが、本学の教職員でも行ったことがない方が多いようなので、私がいつも利用しているJR秋葉原駅(東京)からの経路を紹介します。

キャンパスは、JR秋葉原駅とJR御徒町駅の中間か、やや御徒町駅寄りにありますが、私はたいてい、賑やかなJR秋葉原駅を利用します。電気街口から改札を出て、中央通りに進みます。秋葉原は、いつ行っても、国際色豊かな若者の熱気が感じられる街です。人混みをかき分け、AKB48劇場のあるドン・キホーテ前をさらにまっすぐ進み(このあたりが中間地点?)、少し人が少なくなってきたあたり(中央通り沿いながら静かな場所)に、サテライトキャンパスのあるTOKENビルがあります。ここまでゆっくり歩いても10分かかるか、かからない程度です。

新年度から教員が一名増え、開室時間も増えますので、まだ行ったことのない教職員の皆さまも、近くにご用があるときに立ち寄って見たらいかがでしょうか?また、2020年度以降(2019年度入学者用入試は終わりました)に入学を希望される方、あるいは、科目等履修を希望される方(こちらは2019年度分も、まだ受け付けています)は、随時、村上本校まで(本学ホームページ上にあるお問い合わせフォームもしくは電話を利用して)お問い合わせください。科目等履修生の後に本専攻に入学される場合は優遇措置もあります。

平成30年度卒業証書・学位記授与式を執り行いました

3月15日(金)、本学と新潟看護医療専門学校村上校合同の「平成30年度卒業証書・学位記授与式」を村上市民ふれあいセンターで執り行いました(写真左)。当日は、数日続いていた冬型の気圧配置がようやく緩み始め、肌寒さは残るものの徐々に晴れ間が広がり、卒業生・修了生を送り出すにふさわしい日となりました。式の様子は、当日夕方、NHKテレビのニュース(新潟版)で2分弱にわたり紹介されました。本日(17日)現在、NHK新潟放送局のウェブサイトにニュースと同じ内容の動画もあがっています。

式の後は瀬波温泉の宿に移動し、大学院謝恩会、そしてさらに別の温泉宿に移動して、学部謝恩会と続きました。東京サテライトキャンパスで学んでいた大学院生たちも村上での式と謝恩会に出席してくれました。院生からは、大きく美しい花束をいただきました(写真右、花瓶に生けた花束)。

以下に、学長告辞を掲載いたします。

モノクロだった景色に、草木の緑や土の色が加わり、冷たく凍っていた川は、さらさらと優しく流れるようになりました。春寒の残っている冷たい空気の中にも、さまざまな息吹が感じられ、旅立ちにふさわしい季節がやってきました。

本日、新潟リハビリテーション大学の教職員一同は、医療学部を卒業される皆さん、そして、大学院修士課程を修了される皆さんを送り出す日を迎えました。それから、北都健勝学園が目指す同じ理念のもとで学びを深めてきた、新潟看護医療専門学校村上校を卒業される皆さんも、いっしょにお祝いさせてください。

このよき日に、ご来賓の皆さま、そしてご家族、地域の方々、関係者の皆様には、お忙しいところ、ご列席くださいまして誠に有難うございます。

私たち教職員は、卒業生・修了生とのたくさんの思い出を抱え、名残が尽きない気持ちでいっぱいですが、心から祝福して送り出したいと思います。卒業生、修了生の皆さん、おめでとうございます。また、ご家族や関係者の皆様にも、心よりお慶びを申し上げます。これまで、本学に賜りましたご支援とご協力に改めまして感謝申し上げます。

卒業生、修了生の皆さんは、これから新しい道へと進んでいかれます。臨床現場に入って患者さまと真剣に向き合われる方、あるいは、さらに学びを深めてステップアップを目指す方、そのほかにも、皆さんのこれからの人生には、さまざまな可能性が広がっています。どの道を進むにしても、新たな道へ歩んでいくために、本学から巣立っていくという、一区切りの日を迎えることができたのは、これまでの皆さんの努力によることはもちろんですが、ご家族の方々をはじめ、諸先生方、友人たち、地域の方々、その他、多くの方々の温かい愛情と限りないお力添えのお陰だということをどうか忘れないでください。そして、本学で学んだことを活かし、本学の卒業生・修了生としての自覚と自信を持って挑戦を忘れることなく今後の人生を送っていただきたいと思います。

受け身ではなく、自ら進んで調べ学んでいくという、主体的な学びの姿勢が求められた大学では、楽しいことばかりではなく、時には思い通りにならずに挫折をしたり、投げ出したくなったり、多くの研鑽や努力を必要とする辛い日々もあったことと思います。しかし皆さんは、さまざまな試練を乗り越えて、今日の日を迎えることができました。まずはそのことに自信を持って進んでいって下さい。

さて、皆さんがこれから向かっていく社会は、少子高齢化や人口減少がいっそう進み、さらにはグローバル化の波が押し寄せ、人工知能、ロボット、再生医療など新たな科学技術が進展し、私たちの生活環境や就業形態が、大きく変化していくことが予想されています。いわゆる、Society 5.0と呼ばれる超スマート社会となり、ICTやIOTが人や物をインターネットに繋げ、人工知能やロボットが多くの仕事を代替するようになり、お互いの顔が見えなくなるかもしれません。しかし、そのような社会こそ、人と人とが実際に触れ合い、真摯に向き合うことが大切になると思います。皆さんが目指す医療・保健・福祉あるいは教育・研究の世界においては、なおさらのことです。人の心を読み取り共感し、優しく温かい心を通わすことが必要な本領域の業務は、いつまでも世の中から必要とされます。皆さんが選んだ道は、まさしく、人でないと目的を達成することができない大切な道です。

本学園では、創設以来「人の心の杖であれ」を理念に掲げ、知識や技術だけではない、細やかな心遣いで患者さまやご家族をはじめ周囲の方々をしっかりと支えていけるような、人材を育成してきました。これまで皆さんが培ってきた知識、技術、そして優しさや思いやりをさらに成長させ、どんな場面でも決して諦めないで挑戦を続けていく強い心を養うと共に、医療人としての崇高な倫理観を今後も育んでいってください。

私自身の人生を振り返ってみても、困難に出会った時は、相談に乗ったり助けてくれたりする人の存在、大学で学んだことや社会での経験などが役に立ちました。心折れることなく、挑戦を続け、勇気をもって困難に立ち向かってこそ、満足のいく人生が送れるのではないかと思います。

さて、本学は、学園の伝統ある専門学校教育を土台として発展させ、平成19年度に大学院だけをもつ新潟リハビリテーション大学院大学として開学したのち、平成22年度に医療学部を増設して、新潟リハビリテーション大学という現在の姿になりました。大学になった平成22年度当初の医療学部は、リハビリテーション学科の中に理学療法学専攻と言語聴覚学専攻の2専攻のみが存在しましたが、現在までに、作業療法学専攻とリハビリテーション心理学専攻を増設し、全部で4専攻となりました。そして、最後に立ち上げたリハビリテーション心理学専攻でも、今年度初めての卒業生を送り出します。一方、大学院修士課程でも平成19年度当初は、リハビリテーション研究科リハビリテーション医療学専攻の中に、摂食・嚥下障害コースと高次脳機能障害コースの2コースのみが存在しましたが、現在までに、運動機能科学コース、心の健康科学コース、言語聴覚障害コースを増設し、全部で5つの履修コースとなりました。そして、平成28年度からは、東京の交通至便な場所に、社会人向けのサテライトキャンパスを開設しています。そこでは、全国各地から向学心あふれる学生たちが集い、高度で専門的な特色ある学びを実践しています。今日も、この式には、2期目となる修了生たちが遠方から列席してくれています。今後も時代のニーズに応え、地域の方々に必要とされ、研究に裏打ちされた教育機関となるよう、さらなる改革や改編を進めて参ります。大学をとりまく地域社会や産業界との連携も強化していきたいと考えております。

そのためには、卒業生・修了生の皆さんにも協力していただき、皆さんといっしょに歩んでいく大学でなくてはなりません。今後とも新潟リハビリテーション大学に対して強い思いを持ち続けていただきたく、お願い申し上げます。皆さんは、これからの人生の中で困難に直面し、解決のための相談やアドバイスが必要になることもあるでしょう。その時には本学のことを思い出して、遠慮なく戻ってきてください。本学は、皆さんが適切な解決策を見出し、ピンチをチャンスに変えるためのお手伝いや応援をする場であり続けたいと考えています。今日の卒業式・修了式は、新しいスタートラインにつく皆さんと、さらにつながりを強めていくための一区切りの式と捉えてください。

最後になりましたが、皆さんが、健康であり続けるとともに、これからも不断に学び続け、希望に満ちた明るい未来を切り拓いていき、大きく飛躍して多方面で活躍されることを心より祈念し、私の告辞といたします。

本日は卒業・修了おめでとうございます。

平成31年3月15日     新潟リハビリテーション大学長 山村 千絵

 

 

スケートパーク視察とトップアスリート認定式出席

本学のある村上市は、東京オリンピック・パラリンピックの正式種目となった「スケートボード」に出場できる選手の育成や地域活性化を目指し、「村上市スケートパーク」の建設を進めています。同施設は、この3月下旬に完成が予定されているとのことですが、先週3月5日に、完成間近で工事中の現場を視察する機会がありました。ヘルメットを着用して、関係者数名とアリーナ等を見学させてもらいました(左写真)。

完成すれば、屋内型の施設としては日本最大級の規模となるとのことで、国内外のスケートボード選手が集い、村上市がスケートボードの聖地となるよう整備を進めているとのことでした。また、オリンピック種目となる「ストリート(街にあるような階段や手すり、縁石やベンチ、壁や坂道などを模した直線的な構造物を配したコースで技を競う:左写真の向かって左半分)」と「パーク(大きな皿や深いお椀をいくつも組み合わせたような、複雑な形をした窪地状のコースで技を競う:左写真の向かって右半分)」ともに、アリーナに設置されるとのことでした。

スケートボード施設のほかにバランス感覚が養えるボルダリング(クライミングの一種で最低限の道具で岩や石、人工の壁面を登るスポーツ)、スラックライン(細いベルト状のラインの上でバランスを取る)の設備をあわせて整備されるほか、構造材および仕上げ材に村上市産杉材を使用しているとの説明もありました。

同日に、一般社団法人健康ビジネス協議会(本学も会員となっています)が、新潟から世界へ通用するトップアスリートを育成・輩出し続けるための取組であるNWS(Niigata of Ween the Sports Support System:未来を担うスポーツ選手をサポートする制度)プロジェクトの一環として、NWSトップアスリート認定式を村上市瀬波温泉の旅館で開催しましたので、そちらにも出席してきました。

選手が世界トップレベルへの挑戦を続けるために必要な遠征手配、資金管理、競技生活と教育の両立、怪我の不安の除去、競技生活後の生活の安定など、様々な課題に対して選手のニーズを聞き入れながら多方面から支援するとのことです。

今回の認定式では、トップアスリートとして、「パーク」種目での日本選手権で去年、優勝した笹岡建介選手(右写真の前列右から3人目)が選ばれました。また、ジュニアの選手や選手を育成するチームも認定され、健康ビジネス協議会の会長より一人一人に認定証が手渡されました。その後の記念撮影で、私も認定された選手たちといっしょに写ることができました(右写真:私は後列左から4人目)。

本学は、スポーツ選手たちの身体と心の両面を支えることができる人材も育成しており、毎年、学生や教職員が、村上・笹川流れ国際トライアスロン大会をサポートしている実績もあることから、今後、スケートボード選手たちの支援にも様々な面で関わっていけたらと思っています。

ダブルで選定されました!「私立大学等改革総合支援事業」「私立大学等経営強化集中支援事業」

2月26日付けで、文科省のホームページに、「平成30年度私立大学等改革総合支援事業の支援対象校の選定結果とりまとめ」が掲載されました。

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1340519.htm

本学は、同事業においてタイプ1「教育の質的転換」を申請し、選定されました。本学は文部科学省が示している改革の方向に向いた先進的な大学運営・教育を目指していることを認めていただいたことになります。今年度は特に、「全学的な体制での教育の質的向上に向けた取組」、「高大接続改革への積極的な取組」を中心に評価されました。

新潟県内大学の選定状況は次の通りです。

タイプ1教育の質的転換(2大学) 新潟リハビリテーション大学、新潟工業短期大学

タイプ2産業界との連携 該当無し

タイプ3他大学との広域・分野連携  該当無し

タイプ4グローバル化 (1大学) 国際大学

タイプ5プラットホーム形成 該当無し

本事業に選定されるための要件は、本年度からハードルが非常に高くなりました。特に地方の小規模大学にとっては、改革に真剣に取り組み、全学一丸となって一気に進めていく体制をとらない限り、選定されるのは難しい状況となりました。そのためか、こちらの補助金も東京一極集中の傾向が強く、地方の大学には配分が少ないようです。都道府県別選定状況は次の通りです。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/26/1413852_06.pdf

 

また、本学は、合わせて申請した、文部科学省「平成30年度私立大学等経営強化集中支援事業」においても選定されました。

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1367019.htm

本事業の目的は、「18歳人口の急激な減少を見据え、スピード感ある経営改革を進め、地方に高度な大学機能の集積を図る地方の中小規模私立大学等に対し集中的支援を行うもの」とされています。このため、こちらの事業は、支援対象として地方の中小規模校50校が選定されました。地方の大学が対象とはいえ、新潟県内では本学含めて2大学のみしか選定されていません。選定校は、新潟リハビリテーション大学と新潟工科大学 でした。

本学は上記2つの事業とも、私が学長に就任した平成27年度からは、毎年連続で選定され続けています。改革の推進には、全教職員の協力が不可欠で、非常にエネルギーを必要とすることであります。それでも、本学は、今後も学内体制を時代の流れに合ったものに整備し続け、改革をさらに推進していきます。

最後に、以前にも掲載予告をしていましたが、「第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」のホームページに、私のコラム(PRサポーターとして)が、3月7日付けで掲載されましたので、紹介いたします。興味のある方は下記URLをご参照ください。

https://niigata-futtotsu.jp/

https://niigata-futtotsu.jp/column/064/