高等教育コンソーシアムにいがた理事会開催

1週間前の12月20日、高等教育コンソーシアムにいがたの令和元年度第2回理事会・意見交換会・懇親会(写真は立食形式の懇親会)を本学(今年度の副会長校)が幹事校となって、瀬波温泉夕映えの宿汐美荘3階潮騒の間にて開催いたしました。本理事会の構成員は、新潟県内の大学・短期大学・高等専門学校等の長(学長、校長)です。そして、この会議は、それら高等教育機関の長が一堂に会して、議論し、また、親睦を深めるための重要な会議として位置づけられています。そのような大きな会議を開催するに当たり、不備なくスムーズに行う事ができるのか、直前までドキドキでしたが、事務局等関係者の方々の協力を得て、滞りなく行うことができました。理事会・意見交換会には、44名(県内大学・短期大学長等23名、事務局陪席者18名、新潟県1名、コンソーシアム事務局2名)の参加者があり、懇親会にも40名超の方々に参加をいただきました。

12月の末に新潟県北の村上開催ということで、天気も心配されましたが、大荒れにはならずにすみました。ロビーからは冬の荒々しい日本海が一望にでき、曇天ではありましたが、一時は、粟島も見えました。

本会議では、理事会よりも、意見交換会を楽しみに参加される学長等が多いと聞いていました。そして、意見交換会のテーマは幹事校が設定できることになっています。どのようなテーマを設定したら、学長達の興味を惹き、そして80分間余すことなく活発な意見交換ができるか、迷ったあげく、今回のテーマは「教員評価の現状と課題について」とさせていただきました。意見交換会の司会進行も幹事校の役目です。経験豊富な学長等が多い中、若輩者の私が仕切らなければならないことに、すごくプレッシャーを感じていましたが、意見交換会はおかげさまで大成功に終わったと思います。何名かの方々からも良かったと言っていただき、ホッとしました。

以下、テーマに関連して、事前に配付した資料の一部を掲載します(このほか、当日に、いくつかの文献からまとめた、詳細な資料を配付しました)。

教員評価の現状: 1990年代からの大学改革を背景として教員評価への関心が高まり、国公立大学では法人化が始まった2004年度から評価制度の導入が進んだ。いまや国立大学のほぼ全て、公立大学でも7割で評価を実施している。一方で、私立大学では導入が遅れている。

教員評価の課題: 評価制度の導入は大学に少なからぬ負担になっているほか、評価の標準化や、活用方法については、まだ多くの課題を残していると考えられる。たとえば、評価を教員のモチベーション向上につなげる形での活用は進んでいないようである。また、組織評価と教員評価を連動させ、次の計画策定や目標設定につなげている大学も少ないようである。

新潟リハビリテーション大学は: 今年度(2019年度)より教員評価制度を試行導入した。

導入背景1⇒ 本学は2020年度に外部認証評価を受審する。2018年度からの第3期の大学認証評価では、内部質保証が重視されている。教員評価制度はPDCAサイクルにおけるCheck(測定・評価)として、人材マネジメントの領域で“教育の内部質保証”機能を制度的に担うことが期待されている。

導入背景2⇒ 2019年4月より、働き方改革関連法案が順次施行され、効率よく柔軟に働いて成果を出すことが、これまでにも増して求められるようになっている。人件費が消費支出のおよそ50%を占める大学において、その中心的役割を担う教員を、これまでは、画一的かつ硬直的に処遇してきたことに対する矛盾を解消する必要がある。

本学では、今月(12月)、初の評価結果がでた。しかし、この結果(評点)が個々の教員を適切に評価しているかどうかは不明であり、また今後、この結果をどのように活用していくかについても、さらなる議論を必要としている。

そこで、本会では、以下の点を中心に、意見を交換していきたい。

  • 教員評価制度の現状と課題について

・導入している場合⇒  いつ導入したか? うまく機能しているか? 課題はあるか? どのような評価方法を採用しているか? 結果をどのように活用しているか? 今後どのように運用していく予定か?

・導入していない場合⇒ 今後の導入予定について? 導入する場合、導入に当たって課題となることは何か? 導入しない場合、その理由は何か?

ここまでが事前配付資料の一部です。

さて、会場として使用させていただいた汐美荘さんは、今後、模様替えする予定があるとのことで、現行の仕様でこのような大きな会議に利用させていただくのは、最後のチャンスだったと思います。懇親会のお料理も、村上ならではの食材(村上牛のお寿司やはらこ飯、村上茶のデザートなど…)を用意していただき、参加者の皆さん(もちろん私も)は、大満足でした。ありがとうございました。

さて、今年も残りわずかになりました。今年のブログの更新はこれが最後になると思います。この一年、皆さま方には大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。それでは、良いお年をお迎えください。

 

第3回学生・教職員授業改善ミーティング

約1か月前のことになりますが、11月14日(木)昼食を挟む時間帯に、軽食をつまみながら、約1時間半にわたり、FD/SD委員会主催による「学生・教職員授業改善ミーティング」を学内の会議室で行いました。今回は、昨年秋、今年春に続く3回目の開催となりました。参加者は教員6名、職員3名、学部学生11名(理学療法学専攻5名、作業療法学専攻3名、リハビリテーション心理学専攻3名)でした。第1,2回は3,4年生などの上級学年から参加者を募りましたが、第3回では1年生から参加していただき、フレッシュな意見を聴取することができました。当日、風邪をひいていた私は、声が良く出ずに大変失礼いたしました。

今回のミーティングの内容は、1) 入学してから前期の授業を終え、後期の授業を開始して2か月ほど経った時期に当たることから、大学の講義に関する学生の印象や感想を聞くこと、2) 学生からの授業を含む大学生活一般に関する質問、意見、要望等を聴取すること、3) 教職員からの質問などでありました。

以下に、学生からの発言の一部を紹介します。

(1)受講態度等

・全体の雰囲気として、前期はさぼる人が少なかったが、後期に入ってから授業に集中している人が少なくなってきた。だんだん大学生活に慣れてきたのでは?と思う。自分も私語をしたりしてしまうため気をつけたい。 ・最初は前に詰めて座っていたが、前期の後半から後期にかけて、教室の座る場所が後ろの方になってきている。

(2)授業方法等

・授業前のプリント配布があるとわかりやすい。また、質問を書く紙を渡してくれ、次の時間に質問に答えてくれる講義があり、ありがたい。 ・小さな教室でもビデオ録画があると助かる。パワーポイントの投影がはやくて書ききれないためビデオで復習したい。パワーポイントの資料を配布してほしい。 ・授業の進みが早い先生がいる。 ・テストを返却してほしい。⇒【回答 教員1】答案を返却したくない先生もいる。その場合、フィードバックをして対応をする。【回答 教員2】現在は試験問題の解説や開示を義務付けられている。答案返却、解説等のフィードバックなど、どのように対応するかについてはシラバスに記載しているため確認してほしい。 ・生理学や解剖学は国家試験につながると聞いているが、国家試験問題を見たことがないため想像できない。⇒【回答 教員1】図書館に過去問集がたくさん置いてあるので見てほしい。また、生理学や解剖学の大切さは就職して現場に出ると、より実感する。【回答 教員2】国家試験のために勉強しているのではない。医療従事者としてのカリキュラムを組んでいる。学年ごとのカリキュラムをこなしていけば国家試験は合格できる。 ・「学習センター」の使い方がわからない。先輩がいるから入りづらい。⇒【回答 職員】今年度は事情によりパンフレットの配布ができなかった。先輩がいても入って良い。今日の話を聞いていて解剖学セミナーなどの開催が必要だと感じた。

(3)なまけやすい講義の特徴

・ずっと先生が話していて、学生がメモを取るだけの講義はなまけやすい。パワーポイント投影のみの講義は追いつかず、諦めてしまうのでは。 ・穴埋めプリントがあると使いやすい。 ・活動やディスカッションがあるといい。自分が話すことにより頭に入る。 ・隣の席同士で活動できるといい。 ・怒らない先生はなまけやすい。注意できる先生がいいのではないか。 ・立って活動するような講義が眠気覚ましになる。

以上を踏まえて、最後に教員からの意見、アドバイス等がありました。その一部を紹介します。

・学習センターや図書館の使い方など、わからないことはその都度どんどん聞いてほしい。 ・グループ学習を望む学生が多くみられたため検討していきたい。 ・問題集(ドリル)を多く使っていたため穴埋めプリントが学生へ受けるのではないか。自分から情報をとりにいくような講義は食いつきが悪いと感じている。 ・講義中の文字が小さい、聞こえない、わからない等はその都度どんどん先生へ言ってほしい。学生は講義を受ける権利がある。先生へ言っても反映できていなければ教務や他の先生へ教えてほしい。

参加してくれた学生達には、ひとりずつ認定証を手渡しして終わりました。さまざまな意見をありがとうございました。その後、教授会で全教員に対して上記の報告を行いました。各教員は、それぞれの授業運営の参考とし、より良い講義を提供していけるようにしたいものです。

 

教育学術充実協議会に参加してきました

11月26日(火)に、東京のアルカディア市ヶ谷で開催された、令和元年度(通算第50回)教育学術充実協議会に参加してきました。本協議会は日本私立大学協会主催で、毎年、初冬の時期に開催されているものです。

本年度の協議会では、我が国の高等教育の将来像を巡る議論が引き続き活発化していることを踏まえ、メインテーマは昨年度の協議事項に続く形で「続・高等教育の将来像を考える」でありました。中央教育審議会から昨年度に答申があった「2040年を見据えた高等教育の将来像」を軸に、今後の我が国における高等教育の将来像と私立大学における教育研究と経営の在り方について研究・協議が以下の流れで行われました。

〇高等教育政策の諸動向について(文部科学省): 上述した中教審の答申を受け、以下について解説(概要のみ)がありました。1、高等教育を取り巻く状況、2、令和2年度の概算要求、税制改正要望について、3、大学入試改革の状況について、4、高等教育の修学支援新制度について、5、教学マネジメント指針の策定について、6、私立学校法の改正について

〇研究協議: 地方中小規模大学で定員割れが多く起きている現状を踏まえ、下記1,2を主題とした協議がありました。1、検証「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」2、地方私立大学の将来を考える 現状と課題

研究協議の中で非常に印象的だったのは、某地方大学の学長のお話しでした。その報告のあった大学は、人口約10万人の中山間地域の市にあり、県庁所在地などの都市部からのアクセスが悪い、というのは本学と条件が似ていました。そこでの、学生募集を成功させる基本戦略としては、次の4つを掲げていると、紹介がありました。

1、圧倒的な教育力をもち、類似する学科をもつ国公立大学の実績(国家試験の合格率等)を上回ること。 2、専門職への就職率、出身県へのUターン就職の実現(=1の国家試験合格率と連動します。) 3、個々の学生によりそう面倒見の良い学生指導(小規模大学ではあたりまえのこと、プラスアルファが必要。)理事長が山に畑を作って野菜の種をまき、いろいろな野菜を育てており、定期的に収穫して、小型トラックいっぱいに詰め込んで大学へもってきては、学生に野菜を配っている、とのことでした。また、自転車通学の学生が多いことから、自転車のパンク修理やブレーキ調整を行ってくれる校務員がいるとのことでもありました。これらが他学には真似できない売りだとのことでした。 4、広報宣伝による知名度のアップについては、型にとらわれることなく、現代の若者に受ける仕様で行っているとのことで、映像も音声も派手目のテレビCMを見せていただきました。

3の、面倒見の良い学生指導については、本学でも、他学には真似できない、さまざまなことを行っていると自負します。このブログでは、あえて記載しませんが、実際に本学の中に入って過ごしていただければ、日々、実感できるのではないかと思います。

 

昨日(12/7)は、大学院村上校のⅠ期入学試験日でした。人気の履修コースは開学以来、変遷してきており、時代のニーズを表しているかのようです。昨年、心理系分野で初の国家資格「公認心理師」が誕生したことにより、公認心理師取得を目指す課程の人気が高まってきています。