日本高次脳機能障害学会学術総会に参加してきました

高次脳機能障害の分野は専門外なので、これまで同分野の学会には参加したことがありませんでした。今回は、学内の教員と共同演者でポスター発表があったこともあり、昨日12月15日に、大宮ソニックシティで開催された「第41回日本高次脳機能障害学会学術総会(12月15~16日)」に、初参加をしてきました。

テーマは「わかりあうを科学する」。本会の会長を務められた、目白大学の立石雅子氏のお言葉を借りると、「目の前にいらっしゃる障害のある方々のために最善となることを感じ取りつつ追求し、その方略をあくまでも科学的に検討すること、これが臨床において、また臨床研究活動において求められる目標でしょう。そのためには先輩後輩の間で、他職種との間で、互いの知識を共有すること、互いを理解し合うことも重要な課題でしょう。」という意味が込められているとのこと。

印象に残ったのは特別講演でした。文学部出身で動物行動学者という、東京大学大学院の岡ノ谷一夫氏による「音声と表情が伝えるもの:コミュニケーション信号の進化」というタイトルの講演でした。「われわれの言葉は動物の“歌”から生まれた。歌がありきで、そこからしだいに音が切り分けられ言葉ができていった。」という、私にとってはまったくの未知の分野のお話しで新鮮でした。講演の中では、ご自身が生で、小鳥の鳴き声のまねを披露して下さったり、ヨウム(大型インコの一種)が音楽に合わせてダンスする動画を見せて下さったりと、楽しい仕掛けもありました。

いつも自分自身の専門の同じ領域を追求しているだけでは視野が狭くなり、新しいアイディアも浮かばなくなってきます。時には、(とりわけ近接する)専門外の分野を覗き見てみると、別の視点から物事を多角的に考えられるようになり、新たな気づきや今まで見つからなかった情報の発見にも繋がるのではないかと思います。それにより、発想がひろがり、課題解決のヒントや新しいアイディアがひらめくきっかけにもなるのでは…と期待しています。

「サンタプロジェクト・むらかみ」からサンタ認定証をいただきました

今年も本学図書館と蔦谷書店村上店で「サンタプロジェクト・むらかみ」を実施しています。「サンタプロジェクト・むらかみ」については、図書館ブログをご覧ください。

http://nur.ac.jp/libraryblog/news/693/  http://nur.ac.jp/libraryblog/news/720/

おととい、私も、子供達に送る絵本を一冊選んで購入し、メッセージを記したクリスマスカードを添えました。何の本を選んだかはヒミツですが、きっと、読んだ子供達の心が、ほんわかと温かくなるものと信じています。表紙には、ほのぼのとした動物の姿が描かれていました。手に取った子供達が、喜んでくれるといいなあ…と思いつつ、笑顔いっぱいの様子を想像しながら、メッセージを書きました。このメッセージは、私が選んだ絵本を手に取ってくれる、知らない誰かのもとに行きます。彼らにとって、クリスマスの日が、ささやかな思い出になってくれたら、うれしいです。

子供達に絵本をプレゼントするサンタとなった私は、サンタ認定証(写真)をいただきました。本学学生ボランティアの手作り作品です。裏側は「やせっぽちのサンタさん」の絵柄になっていますが、実は絵柄は3種類あって、私はそれらの中からこの「やせっぽちのサンタさん」を選びました。やせたいという願望の表れです(笑)。

学部講義「摂食嚥下障害学概論」で工夫していること

先週から、学部2年生の講義「摂食嚥下障害学概論」を担当しています。この講義科目は、言語聴覚学専攻の学生は必修、他専攻の学生は選択科目となっています。今年度は、理学療法学専攻と作業療法学専攻の学生からも数名ずつ履修いただいています。

最近の大学の講義は、パワーポイントスライドを使用して進めていくものや、アクティブ・ラーニング手法により学生に主体性を持たせて進めていくものが多くなっています。スライドできれいな図表を見せながら…も良いですが、学生がノートをとらずに眺めているだけでわかったつもりになったり、平面的な内容になってしまったりするのが難点です。アクティブラーニングもある程度、基礎知識がある学生で講義のコマ数が多い場合は有効でしょう。

しかし、私が今担当している摂食嚥下障害学概論は8コマのみ、履修学生の背景知識も、所属専攻によって異なります。このようなときに、効果的に、講義を進めて行くにはどうしたらよいか…、講義中に学生の五感を使わせることで、眠くさせずに飽きさせずに…、と考えて実践しています。解剖学的構造の回では、さまざまな立体的な模型(写真は代表的なもの、他にもあり)を各自に触らせて(触覚)確認させ、同時に手鏡を使って自分自身の口腔内の構造物を照らし合わせて観察して(視覚)もらっています。食べる・飲み込むに関係する講義ですので、実際に、食べたり飲んだり(味覚)、においを嗅いだり(嗅覚)、食べたり飲んだりする音を聞いたり(聴覚)と、各自の感覚をフルに働かせて知識の定着と応用を図るよう、試みています。このような講義では、大講義室では難しい(大勢の人数分、いろいろな材料を準備するのも困難)… 本学のような少人数教育だからこそ、できることかもしれません。

中国・東北師範大学人文学院と日中共通教育プロジェクトのための協定を締結しました

中国を訪問していた本学園の理事長一行は、昨日、12月6日に、吉林省長春にある东北师范大学(東北師範大学)人文学院を訪れ、研究、教育、その他の領域における相互発展を目的とした「日中共通教育プロジェクト」の円滑な遂行のために協定を締結いたしました。写真は調印式後の記念撮影の模様です。本学側からの訪問者は向かって右側3人で、中央から的場理事長、岩佐事務局次長、小池医療学部助手(中国語通訳)です。

中国にある大学等との協定締結は、上海中医薬大学、山東医学高等専科学校に続き3校目となります。http://nur.ac.jp/about/international/ 今後は留学生の受け入れや教員派遣等の交流を進めて参ります。

東北師範大学は、中国国家教育部直属の「211工程」による重点大学のひとつとされている国立大学で、22の学院(学部)、59の専業(専攻)、及び大学院を有する教員養成系の大きな総合大学です。

教育学術充実協議会に参加してきました

今朝(12月6日)の上越新幹線(新潟→東京)の車窓から眺めた景色の写真を、順に3枚並べてみました。まずは、新潟駅発車前の車窓から、新潟駅南口方向に眺めた景色。次は、長岡駅~越後湯沢駅間の某所の景色。そして、最後は、県境の長いトンネルを抜けた直後の景色です。朝から新潟市内でも雪が積もっていたので、長岡より先の山沿いの地域はさぞかし吹雪いているだろうと予想していたのですが、むしろ、そちらの方が、空が明るく、雪の量もそれほど多くはないように見受けられました。そして、トンネルを抜けると素晴らしい晴天。このめまぐるしい景色の変化は、冬の季節を強く実感させてくれます。

今日はアルカディア市ヶ谷(東京)で開催された、日本私立大学協会主催の平成29年度教育学術充実協議会に参加してきました。会場入り口外では、白いクリスマスツリーが出迎えてくれました。

少子高齢化や第4次産業革命の進行とともに、大学教育をはじめとする高等教育をとりまく社会経済の変化は著しいものがあり、高等教育をめぐる新たな課題が出現してきています。それらに対し、さまざまな改革をもって対処していかなければならず、時代の流れに沿った大学運営を行って行くためには、学長も、日々、研修・学習等の努力が必要不可欠です。情報収集と研修等のために、私も足繁く東京(そのような会が開催されるのは、たいてい東京)に通っています。

ソフトスチーム加工した舞茸はシャキシャキのまま

私は現在、日本学術振興会科学研究費助成事業(科研費)「咀嚼機能を考慮したソフトスチーム加工食材の調製~高齢者の豊かな食生活をめざして~」(研究課題番号:17K00830)(2017年4月1日~2020年3月31日(予定))を実施しています。科研費を使用した、ソフトスチーム加工による高齢者向け食材の研究課題は、これで連続3課題めであります。

これまでは、野菜や肉等の調製を行ってきましたが、今期の研究では、魚や山菜その他の食材を研究対象としています。村上市北部の高根地区にある、廃校となった高根小学校の教室に、大型のソフトスチーム加工機が設置されていて、同所の鈴木信之様にご協力をいただきながら、さまざまな食材の加工条件を変えながら調製しています。

先週は、ひょんなことから、予定していなかった“ソフトスチーム加工舞茸”を検査することになりました。その結果、舞茸は、さまざまな条件でソフトスチーム加工しても、いつもシャキシャキのまま(むしろシャキシャキが強くなる)で、期待する軟らかさに調製することは難しそうだとわかりました。このように、食材によって加工特性が異なるため、すべての食材をソフトスチーム加工で、咀嚼力の衰えた高齢者向けに軟らかく調製することはできないかもしれません。しかし、これまで調べたいずれの食材の場合も、おいしさや香りはグ~ンとアップしています。

ソフトスチーム舞茸も、咀嚼力の衰えていない方が食する場合は、シャキシャキ感が残ったまま、うま味が引き出されていて、goodです!

平成29年度私立大学等改革総合支援事業タイプ1「教育の質的転換」、タイプ2「地域発展」で採択内示

8月22日付け本ブログで、申請準備中とお知らせしていました「平成29年度私立大学等改革総合支援事業」において、申請した、タイプ1「教育の質的転換」とタイプ2「地域発展」の両方のタイプで「選定された」との内示を受けました。(文部科学省高等教育局私学部私学助成課、日本私立学校振興・共済事業団助成部補助金課 平成29年11月13日付 内示)

この事業は「教育の質的転換、地域発展、産業界・他大学等との連携、グローバル化、プラットフォーム形成などの改革に全学的・組織的に取り組む私立大学等に対する支援を強化するため、経常費・設備費・施設費を一体として重点的に支援する」ものです。支援対象校の選定は、各タイプの目標に対する取り組み状況を「私立大学等改革総合支援事業調査票」によって評価し、その点数に基づいて行われます。本学が申請して選定されたタイプの選定内容は以下の通りです。

タイプ1「教育の質的転換」全学的な体制での教育の質的転換(学生の主体的な学修の充実等)及び高大接続改革に積極的に取り組む大学を支援

タイプ2「地域発展」地域社会貢献、社会人受入れ、生涯学習機能の強化等を支援

今回の選定結果により、本学は全教職員一丸となって、今後もさらなる教育改革に取り組むとともに、地域発展を支える大学づくりに努めてまいります。

なお、本学はこれまでも、平成26年度から連続して、同事業を採択されており、それらの補助金により学内の設備を整備し、学生の教育のために活用しています。

※本事業における平成29年度の私立大学全体の申請・選定状況等の詳細につきましては、平成30年1月下旬以降に、文部科学省のホームページに掲載される予定とのことです。

リンク: 私立大学等改革総合支援事業(文部科学省ホームページ)

 

霞ヶ関で美しい晩秋の風景に出会ってきました

東京都心の霞ヶ関で、こんなに美しい紅葉・黄葉を眺めることができるなんて…。思わずシャッターを切りました。今日11月28日の東京は晴れて過ごしやすい陽気でした。公園で同じように写真を撮っている人たちが大勢いました。

私の今日の目的は、この日比谷公園の近くにある日本プレスセンタービルで開催された、理事長・学長等を対象とした、大学経営協会の平成29年度講演会に参加することでした。私は、いつも、出張時は、会場近くに早めに到着するように行動し、開会前までの時間、近くを散策することにしています。今日は晴天で素晴らしい晩秋の風景に出会えて、心も癒され、本当にラッキーでした。

肝心の講演会の内容も充実していました。文部科学省高等教育局私学部参事官からは、大学を取り巻く現状や課題および今後の展望について、日本私立学校振興・共済事業団私学経営情報センター私学情報室長からは、私立大学の経営課題についての講演がありました。また、その後は、大学における特色あるキャンパス活用事例の紹介もありました。

大学運営の大変さを、さらに痛感するものとなりましたが、今日見た美しい風景のように、日々のちょっとした“癒し”に救われています。

研究支援体制の構築に向けて

大学教員は、日々の大学運営に携わりながら、学生教育や社会貢献はもちろん、時間や研究費をやりくりしながら、研究を進めていくことも重要です。しかし、最近は大学を取り巻く環境の変化によって、研究に時間を割くことが難しくなってきている教員も増えてきています。実際に我が国では、大学教員の半数が教育と研究の両立に困難を感じているという調査報告もあります。大学入学以前から先送りされてきた学習や生活面で問題を抱える学生達が増えてきており、大学教員が彼らに手厚い指導を施すために、多くの時間を割く必要(教育的負担の増大)が生じていることも一因です。また、地方にある大学では特に、大学が存在する地域住民からの期待が大きく、教員が頻繁に地域に出て行き、時には学生を随伴して、公開講座や健康教室、地域の行事への参加等の、地域貢献活動を日常的に行っているという実態もあります。そして、週末はオープンキャンパスや入試、入学予定者のスクーリング…、そうこうするうちに提出が必要な書類やアンケート(これらも一昔前に比べて随分と増えてきている印象があります)が山積みに…。本当に多彩な業務をこなしていかなければならず、研究は後回しになってしまうのです。

そこで、教員が研究を少しでも進めやすい環境を整備していく職務の、“研究支援スタッフ(リサーチアドミニストレーター)”が注目を浴びてきています。リサーチ・アドミニストレーターとは、大学等における研究マネジメントの専門人材で、「University Research Administrator」を略して一般に「URA」と呼ばれています。最近は、多くの大学でURAを整備しつつあります。10日ほど前には、新潟大学URAの方2名が来学され、研究支援についての情報交換をさせていただきました。本学での研究支援の取り組みは、先進大学に比べて全般的に発展途上ではありますが、研究倫理教育の体制整備等、一部進んでいる面もあります。今後は本学でも“URA”や“外部資金等獲得活用委員会”を整備するなど、研究支援体制の構築に向けて、できる部分から進めていきたいと思っています。

大学院生の研究計画書等を審査しています

勤労感謝の日は雨模様の一日でしたが、一瞬晴れ間の覗いた午後3時前頃、完全にきれいなアーチ型をした大きな虹が見えました。用事でバスに乗っていた時に発見し、車中から急いで写真を撮りました。見えていたのは本当に短い時間で、あっという間に消えてなくなってしまいました。はかないものだからこそ、見つけた時は、とてもハッピーな気分になるのですね。それにしても、”歪みのないきれいな形”、自然はすばらしく偉大です。

さて、現在、これから修士研究を始めようとする大学院生の研究計画書・倫理審査申請書等の審査期間になっています。本大学院では、開学以来、専任教員全員で全大学院生の書類を審査するシステムをとっています。審査する教員にとって、自分の専門分野ではないテーマの書類まで審査するのは勉強が必要で大変ですが、違った新しい視点からコメントを付与することもできるため、大学院生にとっては有意義と思います。研究科長でもある私は、そのあと審査結果の取りまとめ作業と大学院生へのフィードバックを行います。