新潟リハビリテーション大学
 
高校生の学習内容の変化

高校生の学習内容の変化

今日は、午前中が大学院講義、午後は教授会、研究科委員会、FD研修会と続き、合間に打ち合わせも入ったりして、よくしゃべり続けた一日でした。このうち、最後のFD研修会だけは、講師でなく聞く側の立場だったので、少し口を休めることができました。

FD (Faculty Development)とは、中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像」答申(平成17年1月)によると、「教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称。後略」と定義されています。

そして、大学設置基準第二十五条の三(教育内容等の改善のための組織的な研修等)において、「大学は、当該大学の授業の内容及び方法の改善を図るための組織的な研修及び研究を実施するものとする。」とあり、大学院設置基準でも、第十四条の三(教育内容等の改善のための組織的な研修等)において、「大学院は、当該大学院の授業及び研究指導の内容及び方法の改善を図るための組織的な研修及び研究を実施するものとする。」とあるように、大学では、FDの実施が義務づけられています。

今日のFD研修会のテーマは「現代の高校生の学習に対する問題点」で、講師は、高校での授業経験(理科)が豊富で本学の非常勤講師でもあるH先生でした。先生は、今年度の本学での講義の第一回目で、学生にユニークなアンケートを実施されたということ、そして、その分析結果について最初に報告されました。それは、難易度の異なる4種類×2パターンの理科の問題を提示し、学生に正答を問うのではなく、その問題のレベルが学生自身にとって優しいか難しいかについて3段階の評価を行わせるという手法でした。その結果と考察についてはこのブログでは割愛させて頂きます。また、研修会では、アルコールランプやメスシリンダー、ピペットなどの器具を実際に用いての臨場感あふれ、迫力ある内容が提供され、私たち研修会参加者は、ぐいぐいと引き込まれていきました。

現行の学習指導要領「生きる力」は、高等学校では、平成25年度入学生から(数学及び理科は平成24年度入学生から)適用されています。すなわち、今年度の大学新入生から数学・理科は新しい課程で学んできたことになります。

先日のブログで生理学実習の話題を提供しましたが、私が担当する「心電図の測定と解析」の項目では、ベクトルを使って心臓電気軸を作図するという作業を行います。「ベクトル」は、当然、高校の数学で履修しているものと思い込んで説明したところ、学生から、「高校でベクトルは学んでいません」という声があがり驚きました。数学も選択する科目によって、ベクトルを学ばないまま大学に入学してくる場合があるのです。

高校生の学ぶ内容は変化しています。私たち大学教員も、その変化に対応して講義内容を変化させていかなければならないのです。