新潟リハビリテーション大学
 
恐ろしくビックリしてフリーズしてしまう音

恐ろしくビックリしてフリーズしてしまう音

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坂町駅~本学へ向かうスクールバスの車中から撮影した風景です。もともと写真を撮るのが苦手なのと、動いている車中から撮影したこともあり、あまりきれいに撮れていません。実際はもっと美しい山並みと川がいっしょに望めます。以前、笹川流れ(海)の写真を、このブログでも掲載しましたが、ここ村上は、海、山、川、水田、茶畑など、素晴らしい自然に囲まれ、自然の恵みによる特産物もたくさんあります。出勤途中に、このような美しい風景を眺めることができ、イヤなことや忘れたいこともリセットされ、リフレッシュできる、このほんの一瞬がたまらなく好きな時間でもあります。

今日は朝6時過ぎに、身支度のバックグラウンドで流しているテレビの画面から、あの何とも言えない恐ろしい「緊急地震速報」の音が聞こえ、同時にそれを聞いた娘の悲鳴も聞こえ、ビックリしました。思わずのぞいたテレビの画面には、ピンポイントで「新潟県下越地方(住んでいる新潟市も大学のある村上市も下越地方です)」、「強い揺れに注意」とありました。それから実際の揺れが来るまでの時間が何と長く感じられたことか… しかし、その間は何もすることができず、ただうろうろしているだけ、そして、うろたえている私たちを見て、愛犬も吠え続け… そんな恐ろしく慌ただしい思いをしたあとで家を出てきました。その地震は東日本大震災の余震ということでした。

4年前の大震災の余波が、生活、医療、福祉、その他いろいろな面でまだ大きく残っています。昨日の大学院講義「摂食嚥下食品栄養学」の中で、院生といっしょに、厚生労働省の「国民健康・栄養調査結果」についての統計グラフ・表について考察していきました。年次推移が記載されているグラフでは、まさしく東日本大震災のあった平成23年を境に、食品や栄養の摂取状況その他の状況で変化しているものがいくつかあることがわかりました。大震災が、私たち日本人全体の食生活にまでも、大きな影響を及ぼしたことは記憶に新しいことですが、それがデータ上にも反映されるほどだったということです。

日本では、地震がくることを予想して知らせる「緊急地震速報」が活用されるようになりましたが、あの恐ろしく(脳が“恐ろしい”と学習してしまった)ビックリする音に、うろたえてフリーズするだけ…というのが私の現実です。皆さんは的確な対応・行動がとっさにできますか?