新しい生活様式にあるソーシャルディスタンス(ソーシャルディスタンシング、社会的距離)の目安は、2m(最低でも1m)と言われています。
本来、「ソーシャルディスタンス」は、社会学用語で、特定の個人やグループを排除するという意味があるそうです。一方、「ソーシャルディスタンシング」は、公衆衛生戦略を表す用語で、疾病の感染拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つことを意味するそうです。しかし、わが国では「ソーシャルディスタンス」の用語が一般化しています。
新しい生活様式の社会的距離は、物理的距離(フィジカルディスタンシング)のみを指すものであって、不安が渦巻く今の社会において、心の距離(これも社会的距離の1つ)は、むしろ縮めることが必要です。
本学の教育理念は「人の心の杖であれ」です。「杖」は、人から離れていては機能しません。人に寄り添って、しっかりと支えてあげることこそが、最大の使命です。
5月末までの休校期間中、学生の皆さんは登校することができませんが、私たち教職員と心はゼロメートルの距離で繋がっています。オンラインで、ゼミ担当教員が週1回以上はミーティングを持ちます。それとは別に個人面談も実施します。また、専攻の代表教員が専攻ごとに専用の携帯電話(メール、電話対応)を所持しています(コロナ以前より、本学の夜間、休日の緊急相談体制としています)。さらに、カウンセラー等によるオンラインの相談体制も準備中です。不安な事や相談したい事などがあったら、どうぞ遠慮なく。
本学では、学生の皆さんの心に寄り添う、重層的な支援体制を設けています。