スタディ・プログラム(教育活動とエビデンス)に参加してきました

8月27日(火)に、アルカディア市ヶ谷(東京)において「大学・短期大学スタディ・プログラム 教育活動とエビデンス(大学基準協会主催)」が開催されたので参加してきました。本プログラムは人気が高く、2日に分けて実施され、各日の申込者の中から抽選により50名ずつが選出されたとのことでした。私は運よく参加することができました。参加者は、国公私立大学の分野を問わず、IR(Institutional Research)活動に積極的に取り組んでいる方たちで、あらかじめグループ編成されていて、席も指定されていました。私は一番前中央のテーブルでした。

ちなみに、IR活動とは、大学の経営改善や学生支援、教育の質向上のため、学内データを収集・分析し、改善施策を立案、施策の実行・検証 を行うといった広範な活動を指します。すなわち、教学改革や質保証を推進し、トップ層への情報提供による円滑な意思決定を支える活動であります。学長である私は、本来は、IR情報の提供を受ける立場にありますが、とりわけ本学のような小さい大学では、IR活動(やその他さまざまな活動)にも、学長自らが積極的に関わっていかないと、運営が停滞しがちになります。

参加してきたプログラムは、基調講演、事例報告、グループワークより構成されていました。また、事前にグループワークのために、以下の宿題が課されていました。①今回のテーマである、点検・評価あるいは日常的な教育実践等の活動等においてデータ、エビデンス(統計データなどの科学的根拠)を用いるということについて、自大学の取り組みの現状はどのようか。また、課題と感じていることはあるか。②データ、エビデンスに基づいて組織横断的に課題を議論したり、施策を考えることはあるか。また、これを行うとすればどのような仕組み、さらには意思形成などにおける工夫が必要か。

基調講演では、「データとファクトに基づき議論をする組織文化の醸成を目指して」と題して、上智大学のIR推進室 相生氏より、①上智におけるIR活動について②IR教学部会の進め方③システムと規程の整備について④教職員に対する働きかけ(FD/SD)⑤課題とまとめ、について講演がありました。その中でBIツール(ビジネスインテリジェンスツール:膨大なデータを分析し、経営の意思決定に役立てるソフトウエア)のデモを交えた紹介や、ファクトブック(教育・研究・財務等に関する大学の事実(fact)を包括的にまとめているもの)による情報発信の必要性について説明がありました。また、現在の学内業務システムについて、レベル1(厳しい状態、個別最適)からレベル4(理想、全体最適)までの階層に分類することができること、及びそれらについての説明がありました。

グループワークのグループは5人ずつで、私以外の4人は教員1人、職員3人で、いずれもIR担当の男性でした。どこの大学もIR関連の人手不足、及び学内に分散しているデータの収集に苦労していることなどが、大きな課題となっていましたが、私のグループでは、BIツールを活用して効率的にファクトブックを作成し(もしくは充実させ)、これを広報活動にも活用していくことが最低限必要なこととして確認されました。いくら良い活動を行っていたとしても、効果的に見せて伝えていかないと…