4月4日平成31年度入学式を挙行いたしました

昨日4月4日、村上市民ふれあいセンターにおいて、平成31年度入学式を挙行いたしました。同一法人である新潟看護医療専門学校村上校との合同入学式でした。入学式の日は、ここ数年、晴天に恵まれています。今年度の入学式は前日まで雨が続き、当日朝までも雨が残り風も強く荒れた天気でしたが、入学式が始まる頃までには雨も上がり、時折、晴れ間もみられるようになりました。雨上がりの空のもと、新入生の皆さんも、気持ちの良いスタートがきれたことと思います。以下に、入学式の学長式辞を掲載いたします。

柔らかな春の光に誘われて、桜のつぼみも膨らみ始めました。
この良き日に、新潟リハビリテーション大学医療学部、大学院、そして新潟看護医療専門学校村上校に、入学された皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。皆さんの入学を心よりお祝い申し上げます。同時に、これまでの皆さんのご努力に敬意を表しますとともに、皆さんを支えてこられましたご家族や関係者の皆さまにお祝い申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、新入生の門出を共に祝っていただきますことを厚く御礼申し上げます。

さて、本学は、平成7年からの専門学校におけるリハビリテーション教育を礎に、平成19年に、大学院だけを持つ、新潟リハビリテーション大学院大学として開学いたしました。そののち、平成22年に医療学部を増設して現在の大学の姿になりました。本学園における、リハビリテーション教育に関していえば、県内でも屈指の歴史と伝統があります。

大学となった当初、医療学部リハビリテーション学科には、理学療法学専攻と言語聴覚学専攻のみを開設していましたが、その後、作業療法学専攻とリハビリテーション心理学専攻を設けるなど、学びの分野を広げてまいりました。

また、大学院修士課程でも、当初は、リハビリテーション研究科リハビリテーション医療学専攻の中に、摂食・嚥下障害コースと高次脳機能障害コースのみを開設していましたが、その後、運動機能科学コース、心の健康科学コース、そして言語聴覚障害コースを立ち上げ、全部で5つの履修コースとなりました。さらには、平成28年より東京地区に社会人向けのサテライトキャンパスを設け、そこでは全国各地から向学心あふれる学生達が集い、学修に研究にと励んでいます。

今後も時代のニーズに応え、地域や社会に必要とされ、研究に裏打ちされた教育機関となるよう、さらなる改革や改編を進めてまいります。大学をとりまく地域社会や産業界との連携も強化しながら、魅力ある大学づくりを行っていきたいと考えております。

本学の位置する新潟県北地域は、豊かな自然と、長い歴史とともに受け継がれてきた 伝統と文化を兼ね備えた、情趣ある資源に満ち溢れています。

4年前には村上市をはじめ、近隣の関川村や粟島浦村と、また産業界とは地元の岩船商工業会様と包括連携協定を締結いたしました。協定に基づいて、本学がこれまで積み上げてきた保健、医療、福祉および研究・技術開発などに関する活動実績を相互協力へと発展させ、地域に必要とされる大学であり続けるよう、さらなる努力を重ねています。

学生教育においても、地域の自然環境や地場産業、温かい人々とのふれあいなどを活用させていただきながら、地域の課題解決に取り組み、地域の活性化に向けて活動を進めています。この地域に根差した学生教育の特色ある取り組みについては、新潟県大学魅力向上支援事業に毎年連続して採択されています。

また、文部科学省私立大学等改革総合支援事業においても、「教育の質的転換」の分野で毎年連続して選定されています。本事業は、学生教育において、特色化や機能強化に向けた改革に全学的・組織的に取り組み、教育の質向上を目指している大学、かつ高大接続改革に積極的に取り組んでいる大学を重点的に支援するものであります。本学は他学に先駆けて、文科省の意図する教育の質向上に沿う形で学生教育を展開していることが認められたものです。

時代は急激に変化しています。来月には新しい元号「令和」の時代が始まります。令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められているとのことです。

本学は、そのような希望に満ち溢れた新しい時代にもふさわしい基本理念として、開学以来「人の心の杖であれ」を掲げています。

皆さんがこれから向かっていく社会は、少子高齢化や人口減少がいっそう進み、さらにはグローバル化の波が押し寄せ、人工知能、ロボット、再生医療など新たな科学技術が進展し、私たちの生活環境や就業形態が、大きく変化していくことが予想されています。

人工知能やロボットが多くの仕事を代替するようになり、お互いの顔が見えなくなるかもしれません。しかし、そのような社会こそ、人と人とが実際に触れ合い、真摯に向き合うことが大切になると思います。

人の心を読み取り共感し、優しく温かい心を通わすことが必要な、皆さんが選んだ本領域は、いつまでも世の中から必要とされます。まさしく、人でないと目的を達成することができない大切な道です。

本学では、知識や技術だけではない、細やかな心遣いで、患者さまやご家族をはじめ周囲の方々をしっかりと支えていけるような、人材を育成しています。本学が重視している教育の基本は、専門を深く極めることはもちろんですが、広い視野と優しい心遣いをもって、ものごとを総合的に判断し、背景にあるさまざまな課題までも見いだして解決していき、それぞれの分野で大きく花を咲かせることのできる人材を育成することであります。

このために、本学の教職員は一体となって、学生ひとりひとりに丁寧な教育を行い、ともに新しい時代を切り拓いていくべく、日々努力を重ねています。

ところで、これまでの皆さんの多くは、与えられた課題を解いていく学びが中心だったと思いますが、大学では、自ら課題を求め、それに対してさまざまな角度から向き合い、解決策を探して実行していく能動的な学修の姿勢が求められます。

大学での学びは、受け身の姿勢で知識を蓄積させるだけでは意味をなしません。自ら主体的・積極的に学ぶ姿勢を示し、知識や技術を用いて、いかに新しい考えを生み出したり発見したりするかが重要です。自分が学びたいと思うことを、自ら学んでいくことこそが、大学での学びの姿勢となります。

そして、大学では是非、同じ専攻や同じ学年に限らず、広く同級生や先輩たちと交わり、自分の視野や可能性を広げる努力をしてください。

かけがえのない仲間は、大学での学びを支える大きな役目を果たしてくれるはずです。自分の夢や目標がわからなくなったとき、迷ったとき、仲間たちはきっと、素晴らしいアドバイスをくれ、導いてくれることでしょう。

また、学内には、皆さんの学修支援や生活支援、心身の相談といった、さまざまな機能をもつ学習センターのほか、保健室、クリニックなどを整備しています。もちろん、教職員一人ひとりがいつでも真摯に相談・対応いたします。どうぞ、学内の施設や人的資源を有効に活用してください。

皆さんは今、これから始まる大学生活に期待する気持ちと、不安に思う気持ちが交錯していることでしょう。どうか、ひるまずに前へ進んでいってください。そして、これまでとは違うひとまわり広い世界に目を向けてみてください。大学生時代は、人生の中でもかけがえのない大切な時期です。

最後になりましたが、皆さん一人ひとりが、さまざまなことに目を向け、実り多い大学生活を送られることを心から祈り、私からのお祝いと歓迎の言葉とさせていただきます。

平成31年4月4日
新潟リハビリテーション大学長 山村千絵