町のスーパーはハロウインムードを高める商品の陳列が目を引きます。その中に混じって、早くもクリスマス、おせち、年賀状印刷関連の広告もチラホラ。「早割がお得ですよ」「限定〇個ですよ」…といろいろなところでせかされるせいもあり、のんびり過ごす派にとっては、不利益を被りやすい時代になりつつあるかもしれませんね。大学入試に関しても、「早い時期のAO入試で受験を!」というような風潮が高校・大学側ともにますます強くなってきているのではないでしょうか。
かく言う私も、ハロウインのお菓子を買い込み、クリスマスケーキのカタログを持ち帰ってきました。ハロウインのお菓子は、学長ゼミで学生たちにふるまう予定です。後期の学長ゼミのスタイルは、前期と少し変え、学生たちの意見を引き出す時間を長く取ろうと考えています。前期の学長おみやげ(学習グッズ)は廃止し、おやつを充実(数種類用意、無料)させて、みんなで飲食しながら楽しく進めていきたいとと思います。
さて、研究についても現代は急いだ成果が求められています。“業績主義”そして、その弊害として研究不正が生じている一面もあるでしょう。私が若いときの研究スタイルでは、実験で古いデータレコーダーを使って音楽テープに記録した筋電図を紙に展開させるのに、何倍も速度を落としてUマチックテープにダビングし直してから行う必要がありました。そのため、数時間の記録をインク描きさせるのに丸一日もしくはそれ以上かかってしまい、記録紙の長さも何十何百メートルとなりました。その長い生の記録をひとつひとつ見ながら、使えるデータを探すという… 実にゆったりと時は流れていました。今は、PCに記録し、ソフトが即座に解析してくれます。論文の外国雑誌への投稿も船便輸送で何ヶ月もかかっていたものが、今はE-Mailで一瞬です。そんな話を数日前に本法人の理事長といたしました。今は良い時代になったのか、それとも…
昨日(9日)は大学基準協会の総会・大学評価シンポジウム(東京)に参加してきました。もうすぐ3巡目となる大学評価のキーワードは「内部質保証」とのこと。「内部質保証」は、従来からいくつかある大学評価の項目の重要な柱にもなっていますが、とても難しい概念だと感じていました。実際に本学も2013年度に大学基準協会の外部評価を受けましたが、自己点検評価報告書を作成記述していく過程において、この項目が一番書きにくかった(意味がよく分からず何を書いて良いのかよくわからなかった)ことを覚えています。昨日の会に参加して、ようやく「内部質保証」について少し理解が進んだ気がします。また、会では自己点検評価報告書作成に膨大な時間がかかることから評価疲れについても指摘されていました。本学のような小さい大学では専門の部署を設置することもできないので、教職員がいくつもの業務をかかえながら自己点検評価を行い報告書も作成というような具合のため、評価疲れはいっそう深刻です。3巡目は個々の大学の事情に合った評価方式に変えるとのこと…申請しやすく作業が簡略化されることを期待しています。
本学は大学基準協会により、「大学基準に適合している」と認定されています。詳細は本ホームページのトップページ右側の学長ブログのすぐ上のバナーから閲覧することができます。