中央教育審議会が、平成24年8月28日の第82回総会において取りまとめた「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて ~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」では、大学において速やかに取り組むべき事項をいくつか提示し、大学教育の質的転換を求めています。
その中の1つに、「学位授与の方針、教育課程の編成・実施の方針、学修の成果に係る評価等の基準について情報発信に努める。特に、成果の評価に当たっては、学修行動調査やアセスメント・テスト(学修到達度調査)、ルーブリック、学修ポートフォリオ等、どのような具体的な測定手法を用いたかを併せて明確にする。」ことが挙げられています。
上記の方針や基準等について、本学はホームページ、学生募集要項、大学案内、学生便覧等に明記し情報発信しています。そして成果の評価についても上記の測定手法を複数、活用しています。
本日、大学院生のアセスメント・テストを実施し、私が試験監督を行いました。アセスメント・テストとは、文部科学省の用語集による定義では、次のようになっています。「学修成果の測定・把握の手段の一つ。ペーパーテスト等により学生の知識・能力等を測定する方法の総称で、標準化テストとも呼ばれる。米国等で導入されているCLA,ETS® Proficiency Profile,CAAP,ETS® Major Field Tests等がこれに当たる。」
大学院では昨年度からPROGテスト(リテラシーテストとコンピテンシーテスト)を導入していますが、導入にあたり、私自身(大学院研究科長として)も同テストを受験し、結果のフィードバックを受けました。
何事も、まずは自分自身が体験してみることが重要と考えています。研究においても、人を対象とする実験では、まずは自分自身が被験者になってみることです。すると、いろいろなことが見えてきます。