昨日(22日)は、これまでの入試合格者向けに「第3回スクーリング」を実施しました。午前中の「入学前課題の指導」に始まり、午後は各専攻の模擬講義を実際の大学の講義と同じ90分間行い、入学が決まった高校生に体験してもらいました。
高校の授業は、1時限が50分程度で組み立てられている場合がほとんどでしょうから、高校生にとって90分というひとまとまりの時間は、とても長く感じられるに違いありません。実際に、毎年入学直後の新入生に聞いてみると、ただ90分座っているだけでも、慣れるまでは、「つらくて大変だ」というような意見を、しばしばもらいます。昨日の模擬講義では、各専攻が工夫を凝らしながら、高校生に楽しんで参加してもらえる内容にしたとのことでしたが、いかがでしたでしょうか?
私自身は、その模擬講義を聴講しに行く時間がとれなかったのですが、昼食の時間を高校生たちといっしょに過ごしました(写真)。違う高校出身者同士でありながら、すでに仲良しグループを形成している学生たちもいました。SNSが発達している現代では、同じ大学に入学する者同士等で、リアルに対面する前からつながりを持ち、友達関係が始まっていく例も多いようです。
さて、大学の教育水準の維持・向上及びその主体的な改善・充実に資することを目的として、文部科学省が対象大学に対して毎年実施している設置計画履行状況等調査の平成27年度の結果が、文部科学省のホームページで公開されています。全対象450校のうち、初の「警告」が付された大学が1校、次に強い「是正意見」が9校、「改善意見」が269校と厳しい結果になっています。この調査は、大学の設置認可時等における留意事項及び授業科目の開設状況、教員組織の整備状況、その他の設置計画の履行状況について、書面、面接、実地調査等により行われるもので、大学の設置認可時等から、留意事項その他付された意見がすべてクリアされるまで、調査は毎年続いていくものです。また、今年度から、都道府県の高校担当部署にもこの結果が送付されるとのことです。
本学はすでに留意事項等をクリアして教育を実施しているため、今回の調査対象にはなっていません。引き続き各種法令の遵守と教育水準の維持向上を目指して大学運営を行っていきます。