新潟リハビリテーション大学
 
新潟看護医療専門学校村上校「ともしびの灯」を祝ってきました

新潟看護医療専門学校村上校「ともしびの灯」を祝ってきました

戦後、日本の多くの看護学校で「戴帽式」が行われてきましたが、本学と同一法人の姉妹校である新潟看護医療専門学校(新潟校、村上校)では、「戴帽式」に変わる儀式として「ともしびの灯」を行っています。昨日、11月10日は、本学に近接する村上校で「ともしびの灯」が行われたので、お祝いに行ってきました。

最初に、臨地実習に初めて望む学生たちが、これまでの頑張りとこれから看護師として歩んでいく決意を胸に、「自らが目指す看護師」の目標をひとりずつ唱え誓いました。入学してからまだ半年しか経っていない学生達が立派に成長している姿を見ることができました。

ともしびの灯… ナイチンゲールがクリミア戦争で傷ついた多くの兵士たちを助け、勇気づけたときに毎夜使われたとされるランプの灯を、看護師を目指す人たちへ受け継ぐという意味を込めて、学生たちが次々に、ナイチンゲール像にともされた、ろうそくの灯から灯を受け継いで、誓いの言葉を唱えるのです。

その後、学生たち全員で「ナイチンゲール誓詩」を唱和しました。「ナイチンゲール誓詞」はナイチンゲール自らが作ったものではなく、ナイチンゲールの偉業をたたえ、その教えを基として、「ヒポクラテスの誓い」にならって作成されたものだそうです。ナイチンゲール誓詞もヒポクラテスの誓いも、共に看護師や医師としての倫理を己れに誓うものであります。医学の発展や看護概念の変化などに伴って、少し引っかかる部分もあるかもしれませんが、その本質を見れば、今でも医療に携わる者にとって、基本かつ重要な事柄を突いているのではないでしょうか。患者さまに接するにあたって、力の限り誠意を尽くすことは医の倫理や看護の原点であるとも言えましょう。