新潟リハビリテーション大学
 
大学での学びと学習センターの立ち上げ

大学での学びと学習センターの立ち上げ

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このたび、中国の山東医学高等専科学校と本学との間で日中共通教育プロジェクトの覚書を締結することになり、今週初めから訪中していた学部長らが昨日金曜日に帰国しました。相手校からお土産に「牡丹花茶」をいただきました(写真)。乾燥した牡丹の花が丸ごとひとつパッケージされており、透明なガラスの急須の中でお湯を注ぐと、花が開きほのかな香りが漂う、サッパリとした味のお茶でした。

さて、大学進学率が5割を超え、さらに、将来の予測が困難な時代が到来しつつあるなか、大学改革に対する期待が高まっています。中央教育審議会では、平成24年8月に、学士課程教育の質的転換に焦点を当てて審議を重ね、その結果を「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」として取りまとめています。

それに先立ち、平成17年1月の同審議会答申「我が国の高等教育の将来像」では、我が国の高等教育がユニバーサル段階に入り、その課題は量的規模から質の保証に移ったことを明らかにするとともに、質の向上について機能別分化への対応を指摘しています。平成20年12月には、大学が授与する学位としての学士が保証する能力の内容として「知識・理解」、「汎用的能力」、「態度・志向性」及び「総合的な学修経験と創造的思考力」を挙げ、各大学が学位授与の方針を明確化することを促しました。また、各大学において学生の学修時間の実態を把握した上で単位制度を実質化することを求めました。

このような背景のもと、大学設置基準上、大学での学びは「学修」とされています。これは、大学での学びの本質は、講義、演習、実験、実習、実技等の授業時間とともに、授業のための事前の準備、事後の展開などの主体的な学びに要する時間を内在した「単位制」により形成されていることによるものです。

本学では新年度から「学習センター」を立ち上げることにしました。「学修」ではなく、「学習」としました。これには、すべての学生に対するより良い学習支援を円滑に推進するとともに、学習指導法の開発や学習環境の充実に寄与することを目的とし、学生の「学び力」を向上させるための組織にするという意図が隠れています。センターでは、身体及び心理的健康管理や相談、コミュニケーション力の向上、基礎学力の補強、教科受講に必要な知識や情報の補強、科目試験対策などを取り扱う予定にしています。

一方、先日、大学の認証評価機関である大学基準協会より、2018年度からの評価に向けて大学基準の改定を行うとの通知があり、新旧対照表で改定内容を確かめると、これまでの「学修」という表記がすべて「学習」に改定されていました。意図あってのことと思いますが、これに関連してパブリックコメントを提出させていただきました。「学修」と「学習」、1文字だけの違いですが、書類作成時などにとまどっています。

さて、あさって月曜日(春分の日の振替休日)は、医療学部の保護者会です。参加される保護者の皆さまは、お気を付けてお越しください、