新潟リハビリテーション大学
 
恩師の思い出

恩師の思い出

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クリスマスを控えた村上駅前の歓迎塔にも数日前からLEDが取り付けられ、日が暮れた後はイルミネーションがとてもきれいです。昨日は北半球において日照時間が一年の中で最も短くなる冬至でした。柚子湯に使った柚子を捨てるのがもったいなく、洗面所において、その香りをいまだに楽しんでいます。

昨日は、前職時に大変お世話になった恩師の突然の訃報が届き、さきほどお通夜に参列してきたところです。私の学位研究を手取り足取り指導して下さった先生で、その指導の精神や本質は、今の私が学生に指導する際の根底をなすものとして引き継がれています。

咬筋の筋電図を針電極で記録する実験に際しては、自ら被験者となって、初心者の私のまさしく実験台になってくださいました。当時(20数年前頃)、実験記録はアナログで記録紙に展開させたものを目で追って確認する作業が必要でしたが、1回の実験で300メートル近くの長さになる記録紙上のデータを、ひとつひとつ時間をかけていっしょに確認してくださいました。動物実験の際には、何度も何度も実験室に顔を出してくださり、「どうですか?」といつも実験の状況を案じ、日付が変わっても終わるまで付き合ってくださいました。先生との思い出は尽きず…今でもあの頃の優しく厳しいお姿がはっきりと目に浮かんできます。謹んで哀悼の意を表します。