日本私立大学協会総会(東京)に出席してきました

3月27日、日本私立大学協会第148回総会(春季)が東京のアルカディア市ヶ谷であり、出席してきました。東京は汗ばむような陽気の中、今まさに桜が満開になっていました。

会場の正面玄関は、かつての江戸城外濠である市ヶ谷濠に面しており、濠に沿って整備されている小高い外濠公園(約2 kmにわたる遊歩道)は、約240本の桜の木がある桜の名所とのことです。桜の木の下では、昼休み時にシートを敷いてお弁当を食べているオフィス街の人たちが大勢いました(写真)。私も新潟より一足早く、お花見気分を味わわせていただきました。

さて、肝心の総会で取り上げられた議案や報告については、4月の教授会で学内の全教員にお知らせ・説明したいと思います。主に平成30年度政府予算案と今後の公費助成の動向、また、今後の私立大学の振興・発展方策について(私学振興情勢の分析と対処方法を含む)、本学の運営ともかかわる部分について周知させて頂きたいと考えています。

隣接する関川村で介護予防講演を行ってきました

三寒四温の季節ですが、ここ数日は寒の周期のようです。冷たい雨の降りしきる昨日3月19日、本学のある村上市に隣接する関川村で、介護予防講演を行ってきました。悪天候で足元が悪いにもかかわらず、村の元気な高齢者約110人が、会に参集してくれました。同村は2017年時点での高齢化率が40.6%と、新潟県内の市町村の中では、高齢者の割合が5番目に高い村です。会場となった村民会館のアリーナ(大体育館)では、大砲のような大型のジェットヒーターが何台もたかれ、広い空間を温めてくれていました。それでも、じっとしていると寒さがじわじわと伝わってくるほど、底冷えする一日でした。

さて、今回の講演会は、文科省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された研究成果「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト」の結果報告を兼ねた、一般住民(高齢者)を対象とした啓発活動の一環として実施したものです。会の準備や開催にあたっては、関川村の関係者の方々に大変お世話になりました。どうして、関川村での開催となったかというと、本プロジェクトのテーマ2「運動機能・認知機能の向上」での研究フィールドを同村(本学と地域包括連携協定を締結済み)とさせていただいたためであります。

最初にテーマ2からの報告として、研究分担者の作業療法士・田中善信から「健脚・健脳うんどう日の効果を知って皆で今日から介護予防に取り組もう」と題した講演があり、次に私から、タイトルを合わせる形で設定した「健脚・健脳プラス「食べる力」をつけてさらに健康長寿をめざしましょう」と題した講演を行いました。ちなみに「健脚・健脳うんどう日」というのは、テーマ2の研究者たちが関川村で実施していた「転倒予防&認知症予防」のための運動教室の名称です。講演の後には、田中から、教室で実施しているスクエアステップの実技指導もありました。参加者の皆様は、寒さも吹き飛ばすくらい元気よく、いきいきと楽しんでいらっしゃいました(写真)。

来年度以降もこれらの教室は継続発展させて実施していきます。地域の皆様の健康意識が高まり、また、これらの取り組みが健康長寿に役立つことを願いつつ… 本学はさまざまな地域貢献活動を続けていきます。

ケアフード東京(Care Week 2018)に行ってきました

3月16日、東京は冷たい雨の降る1日でした。その日は、3日間にわたって東京ビッグサイトで開催されていた「ケアフード東京(Care Week 2018)」の最終日でした。ケアフード東京は、Care Tex展の中に、今年度より新たに設けられた展示ゾーンです。他の展示ゾーンも含めた会場は広く、混雑感なく、ゆったりと見て回ることができました。

私は、科研費の研究テーマとして介護食・高齢者食を掲げています。Care Tex展では、施設等向けの様々な医療・福祉機器や用品の展示がある中で、私が興味ある、介護食・高齢者食の展示を見たり、試食をしたりする機会がケアフードゾーンに設けられていました。それらの施設等向けの商品は、単品というよりは、メニューとして完成されているものが多く、その提供形態は、冷凍で、湯煎やレンジ等で解凍し温めて手軽に食せるものが多くありました。便利ではありますが、毎日利用する場合は、ややコストがかかるかもしれません。また、全般に、濃い(しょっぱい)味付けのものが多いような気がしました。

一方で、高齢者食ではないのですが、賞味期限が25年という、究極の長期保存が可能なサバイバルフードの展示が気になり、立ち寄って試食もしてみました。大きな缶詰の中に、完全に乾燥されたシチュー等が10人分入っていて、そのまま、もしくは水やお湯を注いで食べるというものでした。水で戻したというフードと戻す前の乾燥した状態のフード、どちらも試食してみましたが、たとえ非常時に水がなかったとしても、数回は、それでも凌ぐことができそうでした。

さまざまなケアフードの現状を知ることができ、有意義な1日でした。

平成29年度卒業証書・学位記授与式を挙行致しました

本日3月13日、村上市民ふれあいセンターにおいて、平成29年度卒業証書・学位記授与式を挙行致しました。昨年度に立ち上げた大学院東京サテライトキャンパスからも、初の修了生が式に臨みました。また、3年前に立ち上がった本学と同法人の新潟看護医療専門学校村上校も、今年度に完成年度を迎えたことから、初の合同卒業式となりました。式のあとは、会場を移して、大学院の謝恩会(写真)、その後さらに別会場で学部の謝恩会と続きました。温泉地でもある当地の謝恩会は、毎年恒例、温泉旅館での開催です。

卒業生・修了生の皆さま、卒業・修了おめでとうございました。

以下に、学長告辞を記します。

長く厳しかった冬が終わり、今日は晴れの日にふさわしく、明るく暖かい陽射しが降り注いでいます。雪どけが進んだ田んぼでは、白鳥たちが旅立つ前に、名残惜しそうに、餌をついばみに来ています。

本日、本学の教職員一同は、医療学部を卒業される皆さん、大学院修士課程を修了される皆さんを送り出す日を迎えました。そして、今年度から新たに、本学園の新潟看護医療専門学校村上校を卒業される皆さんもいっしょにお祝いする機会ができました。

このよき日に、大勢のご来賓の皆さま、そしてご家族、地域の方々、関係者の皆様にはお忙しいところ、ご列席くださいまして誠に有難うございます。私たちは、卒業生・修了生とのたくさんの思い出を抱え、名残が尽きない気持ちでいっぱいですが、心から祝福して送り出したいと思います。皆さん、おめでとうございます。新しい社会では、皆さんに、さまざまな期待がかかると思いますが、自らの役割を自覚して、常に未来へ向かって挑戦を続けていってください。主体的な学びが求められた大学では、楽しいことばかりではなく、時には挫折をしたり、難しい局面に立ち向かったり、多くの研鑽や努力を必要とする辛い日々もあったことでしょう。しかし皆さんはさまざまな試練を乗り越えて、今日を迎えることができました。まずはそのことに自信を持って進んでいって下さい。

一方で、これから皆さんが進んでいく社会は、近い将来、必ずや大きな変革が起こると予測されています。たとえば、AI(人工知能)の進歩により、今、人がやっていることの多くを、ロボットがやってくれるようになります。皆さんが目指す医療・保健・福祉あるいは教育・研究の世界においても例外ではありません。しかし、そのような時代が到来しても、ロボットにはできない、すなわち人でないとできない、いくつかの業務は、いつまでも残ると言われています。それは、人の心を読み取り共感し、優しく温かい心を通わすことが必要な業務です。皆さんが選んだ道は、まさしく、人でないと目的を達成することができない大切な道です。

本学園では、創設以来「人の心の杖であれ」を理念に掲げ、知識や技術だけではない、細やかな心遣いで患者さまやご家族をはじめ周囲の方々をしっかりと支えていけるような、人材を育成してきました。今後、本学で学んださまざまなことが、きっと役に立つ日が来ることと思います。人対人のコミュニケーションをうまく行い、また、画一的でない臨機応変な対応ができ、必要な新しいサービスを生み出していくのは皆さんの役割です。そうできるようになるには、まだ、たくさんの経験が必要かもしれませんが、経験を積みながら、皆さんらしい、ロボットにはできない、温かい対応を行っていって下さい。

さて、本学は、平成19年度に新潟リハビリテーション大学院大学として立ち上がったのち、平成22年度に医療学部を増設して新潟リハビリテーション大学という現在の姿になりました。今年度は大学院大学時代から数えれば、10周年を迎えた記念すべき年でありました。

大学になった平成22年度当初の医療学部はリハビリテーション学科の中に理学療法学専攻と言語聴覚学専攻の2専攻のみが存在しましたが、現在までに、作業療法学専攻とリハビリテーション心理学専攻を開設し、全部で4専攻となりました。

また、大学院修士課程でも平成19年度当初は、リハビリテーション研究科リハビリテーション医療学専攻の中に、摂食・嚥下障害コースと高次脳機能障害コースの2コースのみが存在しましたが、現在までに、運動機能科学コースと心の健康科学コースを開設し、全部で4つの履修コースとなりました。そして、昨年度からは、東京地区に社会人向けのサテライトキャンパスを設けることができ、今年度、初めての修了生を輩出することができました。

今後も時代のニーズに応え、地域の方々に必要とされ、研究に裏打ちされた教育機関となるよう、さらなる改革や改編を進めて参ります。大学をとりまく地域社会や産業界との連携も強化していきたいと考えております。

そのためには、卒業生・修了生の皆さんにも協力していただき、皆さんといっしょに歩んでいく大学でなくてはなりません。今後とも新潟リハビリテーション大学に対して強い思いを持ち続けていただきたく、お願い申し上げます。

皆さんが、これから経験する社会は、さまざまな背景を持つ人々が暮らす、多様化した社会です。これから先、それぞれの道で、いろいろな人と出会うでしょう。自分と全く違う人や相容れないような人もいるでしょう。しかし彼らを退けたり避けたりするのでなく、その思いや考えを聞いて、理解を深めるよう努めてみて下さい。また、大学で学んだ理論が、実践の場では、そのまま当てはまらないということもあるでしょう。そういう時のひとつの解決策として、ものごとを別の側面や違った立場から考えてみてください。

本学で学んだことを基礎として、多様な見方をすることで、これからの不確実な社会にもうまく対応していくことができるはずです。 しかし、難しい課題に突き当たって、どうしても解決方法がわからなくなったら、そのときは再び本学を頼ってきて欲しいと思います。

今日ここに集う皆さんは、これからお互いの人生の良き仲間であり、かつ、切磋琢磨するライバルともなる人たちです。この大学で培った友情を長く大切にしていただきたいと思います。さらに今日は、皆さんが学業に励んできた間、皆さんを支えて下さったご家族、地域の方々、友人、関係者の皆様に対してもあらためて感謝しましょう。私たち教職員一同もその温かいご支援に心からの謝意と敬意を表しつつ、この晴れの日の喜びを分かち合いたいと思います。

最後になりましたが、本日の卒業式・修了式で一区切りをつけ、新しいスタートラインにつく皆さんを本学はこれからも応援していきます。

卒業・修了する皆さんが、今後、大きく飛躍し、多方面で活躍されることを心より祈念し、私の告辞といたします。本日は卒業・修了おめでとうございます。

 

平成30年3月13日

新潟リハビリテーション大学長 山村 千絵

研究成果報告会(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)を開催しました

ロングブーツからミドルブーツになり、今はショートブーツを履いていますが、来週からはパンプスでよさそうです。雪どけが一気に進みました。

春、年度末は、いろいろなものの総括や成果報告を行う時期であります。3月9日は、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業で3年間実施してきた「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト テーマ1摂食嚥下機能の向上、テーマ2身体・認知機能の向上」研究の成果報告会を、本学B棟大講堂で実施致しました。本プロジェクトは、私がプロジェクト全体とテーマ1の研究代表者として、これまで活動を行ってきました。本ブログでも、このプロジェクトの一環として開催してきた「食べる力をつける教室」について、たびたび紹介してきました。

研究成果報告会は本学の臨床実習指導者会議の日程とあわせで実施しました。そのため、全国各地にある本学学生の臨床実習先の指導者であるリハビリ3職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の方々に研究発表を聞いて頂くことができました。大勢の専門家が本学に集まる、ちょうど良い機会でした。また、私たちの研究発表だけでなく、浅川康吉先生(首都大学東京 健康福祉学部理学療法学科 教授)をお招きし「リハビリテーション専門職による地域での介護予防の実践」と題した特別講演会も開催致しました。これらの同時開催の設定は、テーマ2代表者の松林先生の素晴らしいアイディアでした。報告会の模様は、現在作成中の研究成果報告書(冊子)にも盛り込む予定にしています。

今回は専門家向けの研究成果報告会でしたが、3月19日には、地域住民向けの報告会を関川村で開催致します。今回のものと内容構成スライドを変更し、素人の皆さんにも、わかりやすく説明する予定です。

今日は大学院東京サテライトキャンパス(秋葉原)の入試に行ってきました。入試は明日も続きます。そして、しあさっては卒業式・学位記授与式です。春の行事が慌ただしく続いていきます。

大学院に新しい履修コースが増えます

年度末の忙しさにかまけて1週間ほどブログの更新を怠っている間に、冬の嵐が過ぎ、春の嵐も過ぎ、そして今日のひな祭りの日は、暖かい春の陽射しが降り注いでいます。この1週間で、一気に季節が進んだ気がします。

その間に、医療学部の理学療法学専攻と作業療法学専攻の4年生達も、国家試験の受験を終えました。そして、今日は本学の第2回一般入試の日でありました。卒業していく者、入学してくる者、もうすぐ一部の学生達が入れ替わる時期を迎えます。本学の今年度の卒業式は3月13日、あと10日になりました。

さて、今年度当初のご挨拶https://nur.ac.jp/ug/3169/ で、お知らせしたとおり、言語聴覚士養成教育については、今年度の入学生までは同学生が卒業するまで、医療学部で教育を行っていきますが、来年度の入学生からは大学院リハビリテーション研究科言語聴覚障害コースで養成教育を行っていきます。私自身も現在担当している摂食・嚥下障害コースと兼務で同コースを担当させていただきます。養成教育の関係上、修了要件単位数が多くなっているため、修士課程2~3年(長期履修時)間での履修は大変と思います。しかし、今後、カリキュラム内容を整理していって、もう少し負担の少ない形でのコース設定もできないかと、厚労省と対話をしつつ整備していく(関連科目一部履修済み者等の場合は、必修科目数を減らすなどにより修了要件単位数を減らしていく)予定にしています。

一方、大学院東京サテライトキャンパスでも、来年度から、リハビリテーション研究科に運動機能科学コースを増設致します。運動機能科学コースは、これまで村上本校のみで開講していましたが、社会人が通いやすい立地と教育内容で好評な東京サテライトキャンパスでも、既存の高次脳機能障害コースに次ぐ2番目の履修コースとして開講致します。東京サテライトキャンパスの来年度入学の出願はすでに締め切りました。入試は次の土曜と日曜を予定しています。