いきいき健康カレッジ:≪革細工(レザークラフト)教室≫

本日、本学において「いきいき健康カレッジ」の講座で≪革細工教室≫が開催されました。
第一回の今日は、村上市在住の方7名の方に参加していただきました。
今回の革細工講座は作業療法学専攻教員の栗原先生・長谷川先生・藤本先生・澁井先生の協力のもと行われました。

今回は、レザークラフトの歴史及び工程・技法(刻印法・彫刻法)の説明・実技を行いました。
革細工の歴史は古く、古代ギリシャやローマ時代から革を実用品として使っており、靴や財布など盛んに作られていました。
日本の革細工の歴史も長く、1000年以上前にさかのぼることができるほど昔からあるものだそうです。

 

皆さん革細工体験はいかがでしたでしょうか?
今日は革細工の完成図と作り始める初期段階で終了してしまいましたね。次回からは本格的に革細工を作っていく作業に
なると思いますのでケガの無いように作業してください。
革細工には指の筋力強化や集中力の向上、ストレス発散など様々な治療的な意味があります。これらの細かい作業を
繰り返すことにより認知症対策にも繋がってくるそうです。

 

≪革細工教室≫は8月29日(火)まで続きます。

次回の開催は8月22日(火)です。
作業療法学専攻教員一同お待ちしております。

 

 

 

認知症サポーター養成講座「認知症って何?」

6月3日土曜日の午後から一般市民の方を対象とした講座、「認知症サポーター養成講座~認知症って何?~」が開催されました。

この講座は新潟県作業療法士会 村上支部キャラバンメイトの皆さんのご協力のもと、本学で実施されました。
今回40名の方を募集していましたが、当日は50名以上の方にご参加いただき、用意した会場は満席でした!!
会場に足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました。

認知症を抱える人は年々増加傾向にあり、85歳以上の4人に1人は認知症であると言われています。認知症は誰でも何らかの形で関わることになるかもしれない脳の病気です。今回の講座は、身近に接する人が認知症になった時どう接すればいいのか、認知症を正しく理解した「認知症サポーター」を増やしていこう、といった目的で開催されました。 

講座の中では、本学の作業療法学専攻教員が認知症への理解を深めるための講話を行ないました。また新潟県作業療法士会村上支部キャラバンメイトの方達からは、認知症の人との接し方について、分かり易く面白い寸劇を披露していただき、参加者のみなさんは頷きながら、時には大きな声で笑いながら楽しんでいました。

   

また、認知症の人の気持ちになってみよう、ということで目をつぶって自分が認知症になった時のことを想像してみました。
最後には認知症予防の体操を教えていただき、参加者のみなさんには認知症への理解を深めながら、楽しんでいただけたと思います。

  

今回参加していただいた方からは、「他人事ではないと痛感しました」「大変参考になりました」「手探り状態でサポートしている中で少し気分が楽になりました」などといった感想をいただき、実際に認知症の人に関わっている方たちのお役に立てたのであれば幸いです。

この講座は、「認知症の理解について」「認知症サポーターとは」「認知症の人への接し方(寸劇)」「具体的な対応のまとめ」「認知症予防の体操」と2時間程度の講座でしたが、受講したみなさんには認知症サポーターの証、ブレスレット(オレンジリング)が配られました。
街でこのリングを身に付けている人を見かけたら、その人は認知症サポーターです!!

新潟リハビリテーション大学では地域の皆さんに向けた講座等をおこなっております。
開講については大学のホームページや市報、回覧等でお知らせしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

 

 

 

 

 

車椅子バスケの実技演習

本日、1年生対象に保健体育の講義で車椅子バスケの実技が行われました。

それに伴い、車椅子バスケ選手の新潟WBC所属2名を講師として特別講義を行っていただきました。

車椅子バスケの実践に入る前に、一般の車椅子と競技用車椅子の形や性能の違い・車椅子の乗り降り動作等を教えていただきました。また、床で移動するときにお尻を上げる理由や車いすの動作等の動画を使い分かりやすく教えて頂きました。ちなみに、お尻を浮かせて移動する理由は褥瘡予防や床擦れという皮膚へのダメージを軽減するために行っている動作だそうです。その後、車椅子バスケのルール説明が行われました。出場選手には点数がつけられており、点数は運動範囲の広さや障害の程度を評価し分けられます。選手には1.0点~4.5点までの点数がつけられており、車椅子バスケのコート上には5名の合計得点が14点以内に編成することが決められているそうです。

 

車椅子バスケの体験では、車椅子に乗ったままのシュートやドリブルシュート等の体験をしていました。座ったままのシュートはゴールまで届かないようでかなり苦戦していました。学生同士での車椅子バスケの試合を行ったところ、なかなかシュートが決まらない展開が続き、シュートが決まりそうになると歓声が上がるなど白熱した試合が行われていました。最後の試合ではエキシビジョンマッチを行い、学生10人チームと講師2人とゼミボランティア1人の3人チームで試合を行いました。試合結果は講師チームの圧勝でしたが、学生たちは身近でプロの技術を見ることで驚きや凄さを実際に感じられるいい機会になったのではないのでしょうか。

 

医療系の勉強をしている学生にとっては、車椅子との関わり合いなどを学ぶことで非常に大きな刺激になったと思います。
学生の皆さんは将来、車椅子走行を教える立場になるので、現場に出て指導する際に教えやすいように注意点などを実技で教えていただきました。今回、講師の方々が伝えたかったことを少しでも学生たちが理解して、今後動作の基礎となるように生かしてもらえたらと思います。
今回講師をして頂いた、新潟WBC キャプテン松永 哲一さん 副キャプテン小野塚 恵さんありがとうございました。5月17日の講義もよろしくお願いいたします。

 

学生からのコメント
・今回ゼミの一環で参加させてもらって、脊髄損傷の方と実際に話す機会が出来て非常にためになりました。講義などではイメージしにくいことが有ったので、実際にどこまで動けるのかを見て知ることができ、実践ならではの知識を付けることができました。今後もこのような体験を積極的に参加していきたいです。
理学療法学専攻4年生

・実際に車椅子バスケをしている姿を初めて見ることができました。自分たちのスピードやテクニックが選手たちとの違いを実際に試合で見て感じることが出来ました。自身の車イス生活ということに対して前向きに行動していることやバスケのプレーもかっこよかったです。
作業療法学専攻1年生

・今回初めて車椅子バスケを体験して、本当に楽しかったです。初めは、車椅子を動かすのがやっとで後ろ向きに走行したり、スピンしたりと大変でした。さらにボールを使うことで車椅子の運転技術とボールをコントロールすることが難しかったです。実際に試合形式でする車椅子バスケは難しかったけど、体験しているうちに楽しさに変わっていき、もっと車椅子バスケをやってみたいと思いました。
理学療法学専攻1年生