カテゴリー: 医療・福祉

「食べる力をつける教室」で大爆笑しました

地域高齢者向けに開講してⅢ期目となっている「食べる力をつける教室」では、7月5日の第7回教室において、いつものトレーニングやミニ講義のほかに、みんなで楽しめるレクリエーションを取り入れました。せっかく教室に通っていただいているので、一人で地道に行うトレーニングだけでなく、参加者のみんなで、いっしょになって盛り上がって楽しめ、かつ、「食べる・飲み込む力」だけでなく「認知機能」を高めるのにも有効といわれているレクリエーションを行いました。

 ひとつは「お口でジャンケン」。自分の口を使って、こちらが指定した「グー」「チョキ」「パー」の形を作る練習からはじめ、いよいよ私と勝負! 高齢者の皆さんには後出ししてもらうことにして、最初は私に勝つように、慣れてきたところで、私に負けるように、と指示して、お口でジャンケンを行いました。これがなかなか難しい…。どうも、私が出したのにつられて、それと同じ口の形を作ってしまう場合が多く見受けられました。しかし、中にはパーフェクトの方もいらっしゃいました。

 もうひとつは「早口言葉」。通常の速度で練習したのち、私の怪しい早口見本に次いで、全員いっしょに唱えてもらいました。これもなかなか難しいものがあり…。最後には、若い教員のオリジナルの「早口言葉」も登場。学生時代から考えていた早口言葉というだけあって、なかなか手ごわい、それに他の教員が追加の言葉をつなげて、さらに難易度アップ。言葉のおもしろさも加わって、最後は大爆笑で締めくくりました。

 参加した高齢者からは「楽しかった」「一時間ってあっという間」という声が多く聞こえてきました。楽しみながらのトレーニングは続ける意欲にもつながり、効果倍増です!

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新しい課題での科研費研究をスタートさせました

いわゆる科研費とは、科学研究費助成事業のことで、人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」のことをいいます。ピアレビューによる審査(研究者間での公正な審査)を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです(日本学術振興会ホームページより一部引用)。

 私は、本学に着任してからこれまでに、「新しいソフトスチーム技術を応用して咀嚼・嚥下困難者用食材を調整する 2011~2013年度」「咀嚼力の衰えた高齢者の栄養改善に向けた食べやすいソフトスチーム加工食肉の調整 2014~2016年度」の研究課題が審査を通って採択され、研究を遂行してきました。そして、今年度からは新たに採択された「咀嚼機能を考慮したソフトスチーム加工食材の調製~高齢者の豊かな食生活をめざして~ 2017~2019年度」の課題に取り組みます。この間、一貫して「ソフトスチーム加工」という調理加工技術を使った高齢者向けの食材というテーマは変わっておりません。

 昨日(623日)は、ソフトスチーム加工で協力を頂いている、村上市高根フロンティアクラブの担当者の方と新たな課題の進め方について打ち合わせをさせていただきました。“高齢者の豊かな食生活のために”ということで、山間にある高根地区の特産品である山菜の“ふき”や“魚のイワナ”なんかにも挑戦してみようという話になりました。

 今の私は、大学運営等で大幅な時間が割かれているというのが現状ですが、研究については、少し時間の取れる?夏休み等に集中して進めていく予定にしています。

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健康ビジネス協議会講演会「いくつになっても成長する脳の強化法」を拝聴してきました

613日(火)、新潟市にあるANAクラウンプラザホテルにおいて、一般社団法人健康ビジネス協議会の平成29年度定時総会・講演会・懇親会が開催されました。総会には、御来賓・アドバイザー・自治体関係者・会員の合計156名の出席があったとのことでした。

 本協議会は、新潟県の健康ビジネス連峰 政策に呼応して、新潟県健康ビジネス協議会として8年前に発足し、以来、健康ビジネスのトップランナーを目指して情報発信と交流、市場開拓、会員同士のビジネスマッチングやセミナーを開催しているそうです(同協議会ホームページより)。会員は全産業を対象としており、「食」「サービス・交流」「ものづくり」3つの部会から構成されています。本学も今年の5月から、本協議会の会員になりました。

 講演会では、ベストセラー「脳の強化書」等で著名な、「脳の学校」代表・加藤プラチナクリニック院長の加藤俊徳先生による「いくつになっても成長する脳の強化法」のお話しがありました。先生は、以前、本学の大学院特別講義にもお招きしております。私の高校時代のクラスメートの方です。講演は、さまざまなパフォーマンスを交えながらの、とてもパワフルで元気が出る内容で、わかりやすくすぐにでも実践できる脳トレの紹介もありました。加藤先生には、講演の前に、個人的に歓談する時間も設けて頂きました。

 そして、引き続いて行われた懇親会では、おいしい料理を食べながらさまざまな業種の方々と情報交換が進みました。

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地域高齢者向け「食べる力をつける教室」好評開講中です

昨年春から開講している「食べる力をつける教室」は、1年が経ちⅢクール目に入りました。(1クールの期間は、連続する10週間です。)

 おととい531日は、Ⅲクールの第2回目の教室日でした。今クールの参加者の皆さんは全員女性で、熱心に通ってきてくださいます。90代の方も大変お元気でしっかりしていらっしゃいます。531日は、1週間前の524日に実施したさまざまな機能検査のうち、咬合力(嚙む力)検査の結果について、参加者一人ひとりに、各自の嚙み合わせ状況を解析した図やグラフ(+コメント付き)をお返しし、食べる力をつける必要性等についてお勉強の時間を設けた後、嚙む力を強くするトレーニングや口腔ケアの方法(歯をはじめとする口の中をきれいにする方法)について、巨大な歯の模型(左写真)等を使って実演・実習いたしました。

 参加者の皆さんには、右写真のような歯ブラシや舌ブラシといった口腔清掃用具一式を無償でお配りしています。中には、多くの方にとってあまり見慣れない“ワンタフトブラシ”(右写真の一番上)などもあります。早速、帰宅後に活用していただき、併せてトレーニング効果を上げるためにトレーニング日誌(記録)もつけてもらっています。

 次回67日からは、「噛む力」だけでなく、「飲み込む力」をつけるトレーニングも始まります。その際も、さまざまなトレーニング用具を無償で提供させていただきます。積極的で熱心な皆さんばかりですので、10週間後の機能変化(向上)が楽しみです。

 参加者の皆さんは、教室終了後、帰路につくまでも、さまざまな話でワイワイ盛り上がっていらっしゃいました。元気な方たちは、明るく前向きな話題が多いですね。

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にいがた摂食嚥下障害サポート研究会で「食べる力をつける教室」を紹介してきました

5 20 日(土)、新潟県歯科医師会館において、2017 年度第1 回にいがた摂食嚥下障害サポート研究会主催講演会が開催されました。本会は、新潟大学大学院医歯学総合研究科 共催、一般社団法人 新潟県歯科衛生士会、新潟県歯科医師会、新潟県言語聴覚士会 後援によるもので、今回の講演のテーマは「研究から見えてくる臨床」でした。その中で、私も講師として招待され、「大学と老人クラブの連携による「食べる力をつける教室」について」と題した講演を行ってきました。主催者からは「高齢者を多く抱える地域の独自の取り組みとして大変興味を抱くものである」との感想をいただいたほか、会場参加者からもさまざまなアドバイスをいただきましたので、今後の教室運営に役立てていこうと思います。

 一方、藤田保健衛生大学の稲本陽子先生のご講演「『3 次元で見る』ということ‐嚥下動態・病態理解」では、3D-CT 画像を用いた嚥下運動機能の解明の中で、ことに声門閉鎖や食道入口部開大に関する知見を得ていることや臨床応用についてのお話がありました。最先端の内容に、とても興味深く拝聴させて頂きました。他の先生方の臨床報告、症例報告も、現場の意気込みが感じられる内容で、とても参考になりました。企業展示ブースでは7社が出展しており、活発な意見交換がなされていたようです。

 なお、今期でⅢ期目となる「食べる力をつける教室」は、本学サロン教室において、524日(水)から10週にわたって開催致します。

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文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業採択研究課題は最終年度に入りました

本学は、平成27年度に、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業において、「地域に根ざした研究プロジェクト」として「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト」を申請したところ採択されました。これまで、同研究プロジェクトを推進して参りましたが、研究期間は3年間であるため、今年度でいったん区切りをつけ、まとめと報告を実施させて頂く予定にしています。

 本プロジェクトでは、村上地域の高齢者を対象に、日常生活機能の向上および機能障害の予防を目的に組み立てたオリジナルのプログラムとして、(テーマ1:「摂食嚥下機能の向上」、テーマ2:「身体機能・認知機能の向上」)を達成すべく、「食べる力をつける教室」と「転倒予防教室」を継続的に実施して参りました。本年度は、明日から転倒予防教室が、来週水曜日(24日)からは食べる力をつける教室が始まります。なお、教室については、本研究期間が終了しても、改善を重ねながら引き続き実施していく予定にしています。

 本研究では、プログラム実施前後の機能評価を比較することで、プログラムの有用性を検証することを研究目的としています。このプロジェクトによる検証結果をふまえ、地域の高齢者の皆さまには、より良いプログラムを提供していきたいと考えています。「摂食嚥下機能の向上」と「身体機能・認知機能の向上」とを合わせて1つのプロジェクトとして実施していくことで、高齢者の皆さまの健康を、より多くの側面から向上させるという相乗効果も期待できますので、両方の教室への参加も大歓迎です。(今年度の春~夏教室の申し込みはすでに締め切っています。また、お申し込みは老人クラブ様経由となります。)

 なお、520日の土曜日に、新潟県歯科医師会館で開催される、2017年度第1回にいがた摂食嚥下障害サポート研究会講演会において、「食べる力をつける教室」の取り組みについて紹介させて頂きます。

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世界作業療法士連盟(WFOT)の認定校となりました

医療学部の作業療法学専攻は、昨年度が完成年度(はじめて卒業生を輩出する年度)となり、作業療法士の国際機関である世界作業療法士連盟(World Federation of Occupational Therapsist : WFOT)への認定校申請資格が付与されたため、申請を行っておりましたが、このたび、認定校として認められた旨の通知が届きました。

 WFOTの国際基準は、カリキュラムの内容や実習時間等で、わが国の基準より、さらに厳しいものとなっています。そして、認定校の卒業生は、作業療法士としての世界標準的な知識や技術を身につけていることになるため、海外で働いたり研修を受けたりする場合に、有利な条件のひとつになります。

 海外での活躍の場は、作業療法士だけでなく、理学療法士、言語聴覚士、心理職など他のリハビリ関連職種にも同様に広がっています。これからリハビリ関連職種を目指そうと考えている皆さんは、世界にも目を向けて活躍できる場を広く想像し、大学での学びにつなげていってください。

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CareTEX2017展に行ってきました

317日、東京ビッグサイトで開催されていた「第3回国際介護用品展、介護施設産業展、介護施設ソリューション展 CareTEX2017展」に行ってきました。

 私は、科研費の研究テーマとして介護食・高齢者食を掲げています。今回は施設等向けの様々な機器や用品の展示がある中で、私が興味ある、介護食・高齢者食の展示を見たり、試食をしたりする機会も設けられていました。それらの施設等向けの商品は、単品というよりは、メニューとして完成されているものが多く、その提供形態は、冷凍で、湯煎やレンジ等で解凍し温めて手軽に食せるものが多くありました。便利ではありますが、毎日利用する場合は、ややコストがかかるかもしれません。

 それから、今回の展示で、某ファーストフードチェーンの業者が先月から介護食の業界にも進出したことを知りました。弱い力でも噛めるよう小さく加工した「やわらかタイプ」と、舌でつぶせるまで刻んだ「きざみタイプ」の2種類の牛丼の具を開発したとのことでした。会場では、試食として、各々のタイプを、小さいどんぶり一杯分ずつ食することができ、十分味わえ、それだけでお腹いっぱいになりました。味もいつもの牛丼が再現されていておいしかったです。

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大学院特別講義を開催しました

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昨日131日は、2コマ連続で大学院特別講義を開催いたしました。毎年、学外から著名な方を講師としてお招きし、ご講義頂いていましたが、今年度は本学の特任教授の中から講師を選出させていただきました。講師は亀山茂樹先生、講義のタイトルは「パーキンソン病の外科治療」「難治てんかんの外科治療」でした。臨床における最新のトピックスということもあり、大学院生・教職員のみならず学部3年生も聴講対象者といたしました。

 亀山先生は国立病院機構西新潟中央病院の名誉院長で、てんかんの世界的権威でいらっしゃいます。さらには珍しい難病である視床下部過誤腫に対する専門性の高い手術である「定位温熱凝固術」を開発されたことでも有名です。現役時代には、先生の手術を受けるために、日本国内だけでなく世界各国から患者様が訪ねてきたとのこと…

 講義では、「パーキンソン病やてんかんも、運動系の症状に関しては、適用条件に合致した方であれば手術で治りうる」ということを強調されていらっしゃいました。手術で治るとは、講義を聴講していた誰もが知らなかった事実であり、私もビックリしましたが、具体的な術式や豊富な症例を動画等でも提示いただき、わかりやすいお話で、実感することができました。脳や神経の機能的異常によりQOL(生活の質)が著しく障害される病気である“機能的脳疾患”を外科治療で改善させるという、“機能脳神経外科”を20年ほど前に提唱されたのも亀山先生とのことでした。最後のまとめは覚えやすい“てんかん2のルール”でした。2は、2回目、2剤、2年などの2を指すそうですが、詳細については本ブログでは省略いたします。

 亀山先生には来年度も継続して本学の特任教授を務めていただく予定にしています。また、わくわくするような講義を私たちに、よろしくお願い致します。

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市販介護食・高齢者食の現状を見てきました

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2日間にわたって東京ビッグサイトで開催されていた「第9回メディケアフーズ展(同時開催 第13回統合医療展、第3回高齢者生活支援サービス展、第1回保険外サービス展)」に、昨日26日、行ってきました。

 高齢者食を研究テーマの1つに掲げている私にとっては、現在、流通している介護食・高齢者食の現状や今後の展望について、直接、目で見て、香りや味や食感を、試食することで確かめられる絶好の機会でした。そして単なる試食だけでなく、さまざまな業者の方から直接、商品のポイントや製法を伺ったり、専門家の方からのセミナーを聴講することができたりするのも大きなイベントならではの楽しみでした。

 年々、食品調製・製造の手法や技術は進歩してきていて、数年前までのような、「まずくて見た目も悪い」というような介護食はなくなり、おいしそうに見えてかつ食べてもおいしい、さらには時短調理が可能というような魅力的なものが増えてきています。また単純に「軟らかい」だけでなく、さまざまな口腔機能や身体状態に応じた利用者の目的に合った多様な商品が増えてきていると感じました。…ということは、専門的な知識を持たない在宅の介護者が市販製品を利用する場合は、適切なものを選ぶ目がないと、誤使用に繋がって逆効果になってしまうかもしれないという心配もでてきます。

 私たち研究者や、食品業者は、自宅で介護をする方々に、こういった市販食品を正しく利用して頂くために、適切な情報をわかりやすく伝えていく責任があります。また家庭で特に中~重度の嚥下障害者を介護される家族の方は、市販食のパッケージを開けてすぐに、介護を必要とされる方の食卓に載せるのではなく、まずご自身でひと口、試食されることを提案いたします。同じ物性の基準とされて市販されているものでも、微妙に製品の性状が異なっているものもあります。介護の現場では、そのほんの微妙な感じの違いで、食事だけでなく周辺の事も「うまくいったり、いかなかったり」があるとも聞いています。さらには、命に関わってくることもあります。

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新潟リハビリテーション大学
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