第20回言語聴覚士国家試験施行

本日2月17日(土)、第20回言語聴覚士国家試験が施行されました。試験地は、北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県と限られており、本学の学生は毎年、東京都に設けられる2会場のうちの指定された1会場で受験しています。遠方での受験となるため、本学からは試験の前日に出発して、試験地近隣のホテルに宿泊し、受験に臨むという体制をとっています。教員2名も同行し、最後までサポートを続けます。夕方には全員、何事もなく試験を終了したとの連絡を受けました。途中で体調を崩したりする学生もいなく、無事に終わって何よりです。

例年はJRの特急と上越新幹線を使っての移動を行っていましたが、今年は貸し切りバスを利用して、全員一緒に宿泊地まで向かいました。出発時、大学前玄関では大勢の教職員のお見送りがあったことは他のブログにも記載されていますが、私は別な場所でサプライズのお見送りをしました。ある事務職員の粋な計らいで実現できた、サプライズの仕掛けでした。バスの中の学生も気づいてくれたようで、その後に報告もいただきました。

本学の医療学部にある専攻のうち、私はこの言語聴覚学専攻の学生と接する機会が最も多い気がします。なぜなら、言語聴覚学専攻の学生が学ぶ専門領域と私の研究領域とに、一部、近接する部分があるため、たびたび講義を行うことがあるからです。ちなみに、国家試験の科目は、「基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害学及び聴覚障害学」と指定されています。本当に専門性の高い難しい科目ばかりです。しかも広範囲にわたっています。これを4年間ですべて修得しないといけないわけですから、学生もたいへんです。脱落することなく、今日の受験日を迎えられた、その頑張りをまずは称えたいと思います。これから、合否発表の日まで、受験した学生のみならず、私たち教職員もドキドキの日が続きます。

平野歩夢選手を育んだ村上で学んでみませんか

先日来の大雪と格闘しながら疲労が蓄積しつつあった村上市民に、いや、日本の全国民に、昨日は、うれしいニュースが届きました。平野歩夢選手、よく頑張ってくれました。おめでとうございます!すでに本学の他のブログでも記事がありますので、そちらもご覧いただけましたら幸いです。

平野選手が出場する昨日のお昼前、本学のテレビを設置してある場所には、多数の教職員・学生が詰めかけました。手作りのスティックバルーンまで用意されていました。このいっときの観戦タイムは、業務の休憩時間ということで柔軟に対応させていただき、私も事務局前のテレビ画面にくぎ付けになりました。3回の競技時間になるたびに、「先生、始まりますよ」の電話をいただき、テレビ前に駆け付けました。皆で見ると、感動は何倍にも膨れ上がります。

平野選手は小さい頃から、村上市にある日本海スケートパークで練習されていたとのこと。この練習場は、お父様の熱意により、行政と応援グループが動き、何もなかったところから一からはじめて、作りあげていった施設と聞いています。そのような周りの動きと、そして、何といっても本人の努力は素晴らしい!1年前の大けがからも、熱心なリハビリを続けた結果、見事に回復し、さまざまなプレッシャーをかけられながらも、強靭な精神力をもって、すべてを跳ねのけてきた結果でしょう。強い志があり、目標に向かって努力を続ければ夢は実現するのです。国家資格取得を目指す、本学の学生にとっても、希望が与えられたことと思います。

ここ村上は、新潟県最北端の小さい町ですが、地域一丸となって、皆さんの夢を育んで応援する風土があります。都会に比べれば、さまざまな施設も立派ではなく、生活環境も不便なところがあるかもしれません。しかし、この地の温かい人情に支えられ応援され、大きな目標も達成できるのです。

本学も学生の皆さんの夢の実現に向けて全力をもって支援していきます。平野選手が1年前にたたかっていたリハビリも心の問題も、本学では両方を学ぶことができます。

受験(入試・国試)の季節です

雪雲は他の地方に移動したようで、昨日今日と、当地は素晴らしい晴天に恵まれています。しかし、来週からは、また、雪と低温が続く予報が出ていますので、今のうちに陽の光をいっぱい浴びておきたいところです。

JRの車窓から眺める雪景色(写真)は、変わらず一面真っ白の世界なのですが、空が青く晴れているか、鉛色で吹雪いているか、によって、まったく雪景色の見え方(印象)が違ってくるのが不思議です。晴れている日は、雪景色も余裕をもって眺めることができ、気分も良いためか、とても美しく見えるのです。

さて、今は受験シーズン真っただ中です。本学も明日2月3日は、医療学部の第1回一般入学試験の試験日です。そして、医療学部の4年生は国家試験(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)受験がいずれも今月中~下旬と迫ってきました。ラストスパートです。

受験生の皆さんは、勉強を頑張るのはもちろんですが、頑張りすぎて疲労がたまってきている頃かもしれません。疲れている場合は、いつも以上にしっかりとした体調管理が必要です。今はまさしく、全国各地でインフルエンザが猛威をふるっています。感染防御のためにも、基本の手洗いとうがいは忘れずに行いましょう。また、栄養と休養を十分に、室内では加湿と換気に気を付けましょう。そして、試験本番では、それぞれの持てる力を最大限に発揮して、各々の目指す目標である「入試や国家試験での合格」を勝ち取ってください。皆さんに良い知らせが届くよう、願っています。

受験者全員合格!福祉英語検定試験

本学のスクールバスが発着するJR坂町駅(私も毎日利用しています)は、屋根のあるホームでさえも、写真の通り、雪が積もって、さらに凍結しています。除雪が追いついていないようです。滑る路面を歩くときは、無意識のうちに、長傘を杖のように使ってしまいます。私は、新潟県でもやや雪の多い地方に生まれ育ったので、それなりの雪が降っても大丈夫なはずなのですが、年を重ねて身体能力が衰えてきたこともあり、転倒しないように恐る恐る歩くようになりました。さらに、坂道の多い自宅周辺では、なるべく凍結した坂道を避けるよう遠回りをしたり、交通手段を変えたりもしています。

気温も低く、各地で水道管破裂、漏水、断水が発生しています。本日届いた“にいがた防災メール”には、「漏水等による水道の使用量が極端に増加しているため節水に協力を!」とありました。

さて、厳しい冬が続いている中で、明るいニュースも飛び込んできました。今年度実施されたNPO法人医療福祉英語検定協会主催の福祉英語検定試験において、本学から受験した11名全員が合格(3級10名、4級1名)したとのことです。検定試験は福祉・医療分野に特化した英語試験として開発されたもので、現在は3級と4級のみが存在しています。3級合格のために必要な英語スキル(同協会ホームページによる)は、「福祉関連の英語の基礎知識と読む力を有している。」ことであり、具体的には、「英語の日常的言い回しが理解できる。」「福祉分野の専門用語、概念を英語で理解できる。」「福祉分野の基本的な英文、記事、業務日誌などを読んで理解することができる。」となっています。

本学では、学部入学者に対し、入学式前のオリエンテーションの日に、英語のプレースメントテスト(クラス分け試験)を実施しています。そして、英語の授業では、テスト結果に基づいた能力別クラス編制を行って、医療現場での実用的な英語力が身に付くようにしています。

高齢者食・介護食の専門展示会に行ってきました

長く居座る猛烈寒波のため、私を含め関係する地域の方々は心身共に疲弊していることと思います。風雪(特に風)にめっぽう弱い、JRの2路線を乗り継いで遠距離通勤している私は、連日JR東日本が提供している列車運行状況アプリ「どこトレ」を愛用し、少しでも通勤時間が短縮できるようにと苦心しています。しかし、連日、睡眠時間<<往復の通勤時間、という過酷な日々が続いています。

さて、1月25日、東京ビッグサイトで開催された第10回メディケアフーズ展(高齢者食・介護食の専門展示会)に参加してきました。上越新幹線は在来線に比べて、雪に強くできているため、東京への移動はスムーズでした。トンネルを越えると景色もがらりと変わり、明るい空が広がっていました。大宮を過ぎた頃には、この季節に特にはっきりと見える“富士山”が、雪をかぶった美しい姿で現れました。

メディケアフーズ展では、専門業者が競って最新の介護食を展示し、試食コーナーも設けてあります。そこで気になったのは、現在の科研費のテーマでトライしている「魚介類」「きのこや山菜」の製品でした。「魚」は白身魚、赤身魚などさまざまな種類のものに、醤油味、塩味、味噌味、その他さまざまな味付けをして製品化してあるものがたくさん展示されていました。ただ魚の硬さや食べやすさは二極化していて、普通食用とそれほど変わらないもの(時短製品)、あるいは、ものすごく軟らかいムース状にしたものでした。そして、前者は魚の切り身そのものを使用している一方、後者は添加物を混ぜて成形したものがほとんどのようでした。ソフトスチーム製品が、現在流通している上述したような介護食の隙間を埋めるような形で展開できたらいいと思いつつ、さまざまな製品の試食を楽しんできました。

魚介類のソフトスチーム加工はgood!

科学研究費助成金を活用して実施している研究「咀嚼機能を考慮したソフトスチーム加工食材の調製~高齢者の豊かな食生活をめざして~」において、今年度は、さまざまな山菜や魚介類を、さまざまな条件でソフトスチーム加工(低温蒸し)し、テクスチャー、食感を調べています。そのうち、魚介類は、本加工を行うと、とても色鮮やかに仕上がります(写真)。特に“エビ”の赤色はキレイです。また、おいしさも引き出され、魚介のうま味が濃縮された感じになります。さらに、加工条件によっては、通常の調理よりは軟らかくなるため、咀嚼力の衰えた高齢者でも食べやすくなるのではと期待しつつ、今後の研究に繋げていきたいと考えています。軟らかさの点においても、今のところ“エビ”は有望です。

昨日今日と、爆弾低気圧による悪天候が続いています。昨日はJR羽越線の“特急いなほ”の事故から12年…、その日と同じような風が強い日が続いていて、私が通勤で利用している“いなほ”は大幅遅延や運休が続出しています。12年前は、まだ大学開学前だったこともあり、事故のニュースはクリスマスの食卓を前にしたテレビの映像で知りました。その時はまだ、自分が“いなほ”を日常的に利用するようになるとは、思ってもいなかったのでした。

学長再任のご挨拶

学校法人北都健勝学園設置の学長選考協議会を経て、本日(平成29年12月20日)の本学園理事会において、学長の再任(2期目)が決定され、理事長より次期学長を任命されました。任期は平成30年4月1日から3年間です。

これまでの3年間は、管理運営の基盤形成から充実・発展に向けて、スピード感をもって任務にあたって参りました。おかげさまで、学内外の皆様方からも多くの協力やご支援をいただき、近隣の自治体との包括連携協定、高等学校との高大接続連携や海外の大学・学校とも協定を締結することができました。管理運営や研究関連の大型の補助金も複数獲得できました。これまでの大学の歩みにつきましては、新潟リハビリテーション大学紀要第6巻第1号(2017年版)に特集が組まれており、私も原稿を寄稿いたしましたので、ご覧いただけましたら幸いです。

これからは、地方創生・地方大学の振興の観点から、複数の大学や自治体・産業界との連携が必須になってきています。また、少子高齢化の折、リカレント教育の必要性が強くなってきており、高校生や若い年代の方々のみならず、高齢者をはじめとするあらゆる年代の方たちに向けて、大学での学びを提供していく必要があるほか、本学の役割として、医療福祉面でのさまざまなサービスを実施していくことも大切です。

いずれにしても本学園の教職員一同およびステークホルダーの皆さん方のこれまでのご協力に感謝申し上げるとともに、今後も、さらなる協力を頂きながら、学園の方針に則って努力して参る所存ですので、次の3年間も、よろしくお願いいたします。

日本高次脳機能障害学会学術総会に参加してきました

高次脳機能障害の分野は専門外なので、これまで同分野の学会には参加したことがありませんでした。今回は、学内の教員と共同演者でポスター発表があったこともあり、昨日12月15日に、大宮ソニックシティで開催された「第41回日本高次脳機能障害学会学術総会(12月15~16日)」に、初参加をしてきました。

テーマは「わかりあうを科学する」。本会の会長を務められた、目白大学の立石雅子氏のお言葉を借りると、「目の前にいらっしゃる障害のある方々のために最善となることを感じ取りつつ追求し、その方略をあくまでも科学的に検討すること、これが臨床において、また臨床研究活動において求められる目標でしょう。そのためには先輩後輩の間で、他職種との間で、互いの知識を共有すること、互いを理解し合うことも重要な課題でしょう。」という意味が込められているとのこと。

印象に残ったのは特別講演でした。文学部出身で動物行動学者という、東京大学大学院の岡ノ谷一夫氏による「音声と表情が伝えるもの:コミュニケーション信号の進化」というタイトルの講演でした。「われわれの言葉は動物の“歌”から生まれた。歌がありきで、そこからしだいに音が切り分けられ言葉ができていった。」という、私にとってはまったくの未知の分野のお話しで新鮮でした。講演の中では、ご自身が生で、小鳥の鳴き声のまねを披露して下さったり、ヨウム(大型インコの一種)が音楽に合わせてダンスする動画を見せて下さったりと、楽しい仕掛けもありました。

いつも自分自身の専門の同じ領域を追求しているだけでは視野が狭くなり、新しいアイディアも浮かばなくなってきます。時には、(とりわけ近接する)専門外の分野を覗き見てみると、別の視点から物事を多角的に考えられるようになり、新たな気づきや今まで見つからなかった情報の発見にも繋がるのではないかと思います。それにより、発想がひろがり、課題解決のヒントや新しいアイディアがひらめくきっかけにもなるのでは…と期待しています。

「サンタプロジェクト・むらかみ」からサンタ認定証をいただきました

今年も本学図書館と蔦谷書店村上店で「サンタプロジェクト・むらかみ」を実施しています。「サンタプロジェクト・むらかみ」については、図書館ブログをご覧ください。

http://nur.ac.jp/libraryblog/news/693/  http://nur.ac.jp/libraryblog/news/720/

おととい、私も、子供達に送る絵本を一冊選んで購入し、メッセージを記したクリスマスカードを添えました。何の本を選んだかはヒミツですが、きっと、読んだ子供達の心が、ほんわかと温かくなるものと信じています。表紙には、ほのぼのとした動物の姿が描かれていました。手に取った子供達が、喜んでくれるといいなあ…と思いつつ、笑顔いっぱいの様子を想像しながら、メッセージを書きました。このメッセージは、私が選んだ絵本を手に取ってくれる、知らない誰かのもとに行きます。彼らにとって、クリスマスの日が、ささやかな思い出になってくれたら、うれしいです。

子供達に絵本をプレゼントするサンタとなった私は、サンタ認定証(写真)をいただきました。本学学生ボランティアの手作り作品です。裏側は「やせっぽちのサンタさん」の絵柄になっていますが、実は絵柄は3種類あって、私はそれらの中からこの「やせっぽちのサンタさん」を選びました。やせたいという願望の表れです(笑)。

ソフトスチーム加工した舞茸はシャキシャキのまま

私は現在、日本学術振興会科学研究費助成事業(科研費)「咀嚼機能を考慮したソフトスチーム加工食材の調製~高齢者の豊かな食生活をめざして~」(研究課題番号:17K00830)(2017年4月1日~2020年3月31日(予定))を実施しています。科研費を使用した、ソフトスチーム加工による高齢者向け食材の研究課題は、これで連続3課題めであります。

これまでは、野菜や肉等の調製を行ってきましたが、今期の研究では、魚や山菜その他の食材を研究対象としています。村上市北部の高根地区にある、廃校となった高根小学校の教室に、大型のソフトスチーム加工機が設置されていて、同所の鈴木信之様にご協力をいただきながら、さまざまな食材の加工条件を変えながら調製しています。

先週は、ひょんなことから、予定していなかった“ソフトスチーム加工舞茸”を検査することになりました。その結果、舞茸は、さまざまな条件でソフトスチーム加工しても、いつもシャキシャキのまま(むしろシャキシャキが強くなる)で、期待する軟らかさに調製することは難しそうだとわかりました。このように、食材によって加工特性が異なるため、すべての食材をソフトスチーム加工で、咀嚼力の衰えた高齢者向けに軟らかく調製することはできないかもしれません。しかし、これまで調べたいずれの食材の場合も、おいしさや香りはグ~ンとアップしています。

ソフトスチーム舞茸も、咀嚼力の衰えていない方が食する場合は、シャキシャキ感が残ったまま、うま味が引き出されていて、goodです!