村上木彫堆朱の製作過程を作業療法の実習に取り入れます

村上木彫堆朱とは、木製の器物に彫刻および、きゅう漆を施して仕上げられた工芸品であり、木彫堆朱、木彫堆黒、木彫朱溜塗、木彫金磨塗、木彫色漆塗、三彩彫の総称だそうです(村上高等職業訓練校漆器科テキストより)。本地域に古くから伝わる伝統工芸品ですが、近年は専門に製作にあたる後継者の育成が困難となり、むしろ、趣味の世界として楽しむ人たちの方が多くなってきていると聞きました。

本日、村上高等職業訓練校の漆器科(村上木彫堆朱の工程を実際に学ぶことができる学科)を訪ね、校長先生、事務局長、講師の先生方と、本学の作業療法学専攻の実習に、「堆朱の彫り」の過程を導入したい旨、お話をさせていただきました。ご快諾いただき、早速、今年度後期の授業で、堆朱の彫りの過程を体験できる運びとなりました。

村上は、皇太子妃雅子様のゆかりの地であることから、同校から皇室へ献上した作品もいくつかあるとのこと、また、全国の大会で優勝した作品もあるということで、見せていただきました。写真上左は、実際に学生が体験できる内容となっています。まっさらの丸い木から写真のような彫りをいれていくところまでです。こちらは急須台ということでした。他の作品(写真上左以外)は職業訓練校の生徒さんが実際に製作されたものとのこと。中には賞を獲得された作品も含まれています。写真より実物で見ると、もっとすばらしいです。

本学の学生にとっては、めったにできない貴重な体験になることと思います。

隣接する関川村で介護予防講演を行ってきました

三寒四温の季節ですが、ここ数日は寒の周期のようです。冷たい雨の降りしきる昨日3月19日、本学のある村上市に隣接する関川村で、介護予防講演を行ってきました。悪天候で足元が悪いにもかかわらず、村の元気な高齢者約110人が、会に参集してくれました。同村は2017年時点での高齢化率が40.6%と、新潟県内の市町村の中では、高齢者の割合が5番目に高い村です。会場となった村民会館のアリーナ(大体育館)では、大砲のような大型のジェットヒーターが何台もたかれ、広い空間を温めてくれていました。それでも、じっとしていると寒さがじわじわと伝わってくるほど、底冷えする一日でした。

さて、今回の講演会は、文科省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された研究成果「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト」の結果報告を兼ねた、一般住民(高齢者)を対象とした啓発活動の一環として実施したものです。会の準備や開催にあたっては、関川村の関係者の方々に大変お世話になりました。どうして、関川村での開催となったかというと、本プロジェクトのテーマ2「運動機能・認知機能の向上」での研究フィールドを同村(本学と地域包括連携協定を締結済み)とさせていただいたためであります。

最初にテーマ2からの報告として、研究分担者の作業療法士・田中善信から「健脚・健脳うんどう日の効果を知って皆で今日から介護予防に取り組もう」と題した講演があり、次に私から、タイトルを合わせる形で設定した「健脚・健脳プラス「食べる力」をつけてさらに健康長寿をめざしましょう」と題した講演を行いました。ちなみに「健脚・健脳うんどう日」というのは、テーマ2の研究者たちが関川村で実施していた「転倒予防&認知症予防」のための運動教室の名称です。講演の後には、田中から、教室で実施しているスクエアステップの実技指導もありました。参加者の皆様は、寒さも吹き飛ばすくらい元気よく、いきいきと楽しんでいらっしゃいました(写真)。

来年度以降もこれらの教室は継続発展させて実施していきます。地域の皆様の健康意識が高まり、また、これらの取り組みが健康長寿に役立つことを願いつつ… 本学はさまざまな地域貢献活動を続けていきます。

研究成果報告会(私立大学戦略的研究基盤形成支援事業)を開催しました

ロングブーツからミドルブーツになり、今はショートブーツを履いていますが、来週からはパンプスでよさそうです。雪どけが一気に進みました。

春、年度末は、いろいろなものの総括や成果報告を行う時期であります。3月9日は、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業で3年間実施してきた「地域高齢者の日常生活機能を向上させるプロジェクト テーマ1摂食嚥下機能の向上、テーマ2身体・認知機能の向上」研究の成果報告会を、本学B棟大講堂で実施致しました。本プロジェクトは、私がプロジェクト全体とテーマ1の研究代表者として、これまで活動を行ってきました。本ブログでも、このプロジェクトの一環として開催してきた「食べる力をつける教室」について、たびたび紹介してきました。

研究成果報告会は本学の臨床実習指導者会議の日程とあわせで実施しました。そのため、全国各地にある本学学生の臨床実習先の指導者であるリハビリ3職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の方々に研究発表を聞いて頂くことができました。大勢の専門家が本学に集まる、ちょうど良い機会でした。また、私たちの研究発表だけでなく、浅川康吉先生(首都大学東京 健康福祉学部理学療法学科 教授)をお招きし「リハビリテーション専門職による地域での介護予防の実践」と題した特別講演会も開催致しました。これらの同時開催の設定は、テーマ2代表者の松林先生の素晴らしいアイディアでした。報告会の模様は、現在作成中の研究成果報告書(冊子)にも盛り込む予定にしています。

今回は専門家向けの研究成果報告会でしたが、3月19日には、地域住民向けの報告会を関川村で開催致します。今回のものと内容構成スライドを変更し、素人の皆さんにも、わかりやすく説明する予定です。

今日は大学院東京サテライトキャンパス(秋葉原)の入試に行ってきました。入試は明日も続きます。そして、しあさっては卒業式・学位記授与式です。春の行事が慌ただしく続いていきます。

平野歩夢選手を育んだ村上で学んでみませんか

先日来の大雪と格闘しながら疲労が蓄積しつつあった村上市民に、いや、日本の全国民に、昨日は、うれしいニュースが届きました。平野歩夢選手、よく頑張ってくれました。おめでとうございます!すでに本学の他のブログでも記事がありますので、そちらもご覧いただけましたら幸いです。

平野選手が出場する昨日のお昼前、本学のテレビを設置してある場所には、多数の教職員・学生が詰めかけました。手作りのスティックバルーンまで用意されていました。このいっときの観戦タイムは、業務の休憩時間ということで柔軟に対応させていただき、私も事務局前のテレビ画面にくぎ付けになりました。3回の競技時間になるたびに、「先生、始まりますよ」の電話をいただき、テレビ前に駆け付けました。皆で見ると、感動は何倍にも膨れ上がります。

平野選手は小さい頃から、村上市にある日本海スケートパークで練習されていたとのこと。この練習場は、お父様の熱意により、行政と応援グループが動き、何もなかったところから一からはじめて、作りあげていった施設と聞いています。そのような周りの動きと、そして、何といっても本人の努力は素晴らしい!1年前の大けがからも、熱心なリハビリを続けた結果、見事に回復し、さまざまなプレッシャーをかけられながらも、強靭な精神力をもって、すべてを跳ねのけてきた結果でしょう。強い志があり、目標に向かって努力を続ければ夢は実現するのです。国家資格取得を目指す、本学の学生にとっても、希望が与えられたことと思います。

ここ村上は、新潟県最北端の小さい町ですが、地域一丸となって、皆さんの夢を育んで応援する風土があります。都会に比べれば、さまざまな施設も立派ではなく、生活環境も不便なところがあるかもしれません。しかし、この地の温かい人情に支えられ応援され、大きな目標も達成できるのです。

本学も学生の皆さんの夢の実現に向けて全力をもって支援していきます。平野選手が1年前にたたかっていたリハビリも心の問題も、本学では両方を学ぶことができます。

大雪関連被害は出ていません

ここ数日、新潟県地域の大雪関連のトピックスが、全国ニュースでも大きく取り上げられていることから、遠方にお住まいの方から、心配のメールを複数いただいております。幸いなことに、本学関係で、これまでに人的・物的被害は出ていません。

写真は本日13日朝に、私が居住している新潟市西区の雪の様子を撮影したものです(本学のある村上市は、これほど雪は多くありません)。午前中は晴れ間も見えていたので、写真を撮ったときは、ピーク時より雪の量も減っていました。それでも歩道は使えず車道のスミを恐る恐る歩くしかない状況でした。徐々に降り積もっていったのではなく、急速に大量に降ったため、除雪が間に合っていないようです。そして、お昼を過ぎてから、再び雪が激しく降ってきました。

昨日は午後2時半に村上の大学をあとにしたものの、自宅にたどり着いたのは午後8時にせまる時刻でした。特に新潟駅に着いてからが大変で、普段利用しているJR越後線は全面運休のため、バス乗り場は長蛇の列、バスに乗った後もギュウギュウでした。重い書類の入ったバッグを2つ抱えて長時間(道路事情が悪く渋滞していたため普段の何倍も時間を要した)立っていた私は、疲労のためか、途中で気を失いかけてふらついてしまい、倒れる寸前だったところを、近くの女性から「大丈夫ですか?」との声をもらって心身ともに支えていただき、座席も譲っていただきました。本当にありがとうございました。座ってからもなかなか目的地には着きませんでしたが…同じ目的地だったその女性には、最後まで声をかけていただき、うれしく思いました。まさに、本学の理念である”人の心の杖”になっていただいた感じでした。その場では、力ない声でお礼を言うのがやっとの状況だったので、見ず知らずのその方に本ブログを借りて改めてお礼を申し上げます。

今週末は無理せずに過ごし、体力を回復させたいと思います。

積雪により12日午後の講義は休講になりました

新潟地方は、特に昨日から雪が多く降り続き、積雪量も多くなってきました。今回の雪の特徴として、本学のある県北部よりも新潟市や県中部で、より多く降っているようです。私も新潟市から通勤しているのですが、自宅から新潟駅までの足として利用しているJR越後線はすべて運休で一本も動いてなかったため、新潟交通バスで新潟駅まで向かうも、JRの乗客がバスに流れ込み混雑、道路も渋滞で大変でした。いつもより1時間近く早く家を出て正解でした。新潟駅から村上駅までの羽越線は思ったほど遅れていなく、2限に担当の入っていた講義にも間に合いました。

まだ雪がしんしんと降り続いているため、本日は午後の講義はすべて休講とし、13時半までに学生を帰宅させました。安全確保が第一です。

明日・あさっては大学入試センター試験が予定されています。本学は新発田市の敬和学園大学さんの会場に教職員を派遣して対応にあたるため、多くの教職員は、今日から会場近くのホテルに泊まり込んで、待機しています(雪による渋滞等で遅刻しないように)。雪国の宿命です。受験生の皆さんも明日あさっては早めの行動が必要ですね。昨夜はJR信越線の立ち往生、閉じ込めもあったことです。特にこの季節、何が起こるかわかりません。

魚介類のソフトスチーム加工はgood!

科学研究費助成金を活用して実施している研究「咀嚼機能を考慮したソフトスチーム加工食材の調製~高齢者の豊かな食生活をめざして~」において、今年度は、さまざまな山菜や魚介類を、さまざまな条件でソフトスチーム加工(低温蒸し)し、テクスチャー、食感を調べています。そのうち、魚介類は、本加工を行うと、とても色鮮やかに仕上がります(写真)。特に“エビ”の赤色はキレイです。また、おいしさも引き出され、魚介のうま味が濃縮された感じになります。さらに、加工条件によっては、通常の調理よりは軟らかくなるため、咀嚼力の衰えた高齢者でも食べやすくなるのではと期待しつつ、今後の研究に繋げていきたいと考えています。軟らかさの点においても、今のところ“エビ”は有望です。

昨日今日と、爆弾低気圧による悪天候が続いています。昨日はJR羽越線の“特急いなほ”の事故から12年…、その日と同じような風が強い日が続いていて、私が通勤で利用している“いなほ”は大幅遅延や運休が続出しています。12年前は、まだ大学開学前だったこともあり、事故のニュースはクリスマスの食卓を前にしたテレビの映像で知りました。その時はまだ、自分が“いなほ”を日常的に利用するようになるとは、思ってもいなかったのでした。

12月22日に手に入ったもの…

冬晴れの穏やかな天気の中、クリスマスイブを迎えています。年賀状の準備も一段落し、クリスマスケーキの予約引き換えついでに、はがきを投函してきました。街は、ごちそうを買い求める人たちで、ごった返していました。あちこちで行っている歳末商戦のくじ引きを、昨日・今日と、違う場所で何本も挑戦してきましたが、すべて末等に終わりました。そう…私は最近まったく“くじ運”がないのです。このブログの写真もタイトルも一風、変わったものになっていますが、私の”くじ運”のなさも反映されているのです。

おととい12月22日は、本学の忘年会でした。年末の金曜日ということで、きっと繁華街では忘年会ラッシュで賑やかだったのではないかと思います。本学は瀬波温泉近くに立地しているため、街の喧騒から離れた静かな温泉旅館の宴会場で(温泉入浴付き)いつも忘年会や送別会、謝恩会等を行っています。そして、忘年会では恒例の豪華景品が当たるビンゴ大会が繰り広げられるのです。温泉宿でのペア食事券や村上牛をはじめ多数の魅力的な景品がある中、私が引き当てたのは、おそらく末等の“ホッカイロ”(写真)でした。もちろん、ホッカイロもこれからの寒い季節、体だけでなく心も温めてくれる優れものです。それにしても、今年一年、頑張ってくれたみんなのところに、いい景品が行き、また、当たった景品に一喜一憂して盛り上がっている姿を見て、うれしく思いました。

それから、同日には、以前のブログでも触れた“新潟リハビリテーション大学紀要第6巻1号”(写真)が発刊されました。本学は、前身となる大学院大学時代から数えると10周年ということで、理事長や元大学院大学設置準備室長、歴代の学長(私は3代目)が寄稿した特集が組まれています。また、これまでになく、投稿論文等が多く収められ、内容・厚さ・ボリュームとも、充実したものとなっています。編集に当たられた宮岡編集委員長を始め、学術委員会の皆さま、ありがとうございました。本学紀要はメディカルオンライン(医学文献サービス)でも閲覧可能です(新しい号が掲載されるまでには、少し時間がかかります)。

学長再任のご挨拶

学校法人北都健勝学園設置の学長選考協議会を経て、本日(平成29年12月20日)の本学園理事会において、学長の再任(2期目)が決定され、理事長より次期学長を任命されました。任期は平成30年4月1日から3年間です。

これまでの3年間は、管理運営の基盤形成から充実・発展に向けて、スピード感をもって任務にあたって参りました。おかげさまで、学内外の皆様方からも多くの協力やご支援をいただき、近隣の自治体との包括連携協定、高等学校との高大接続連携や海外の大学・学校とも協定を締結することができました。管理運営や研究関連の大型の補助金も複数獲得できました。これまでの大学の歩みにつきましては、新潟リハビリテーション大学紀要第6巻第1号(2017年版)に特集が組まれており、私も原稿を寄稿いたしましたので、ご覧いただけましたら幸いです。

これからは、地方創生・地方大学の振興の観点から、複数の大学や自治体・産業界との連携が必須になってきています。また、少子高齢化の折、リカレント教育の必要性が強くなってきており、高校生や若い年代の方々のみならず、高齢者をはじめとするあらゆる年代の方たちに向けて、大学での学びを提供していく必要があるほか、本学の役割として、医療福祉面でのさまざまなサービスを実施していくことも大切です。

いずれにしても本学園の教職員一同およびステークホルダーの皆さん方のこれまでのご協力に感謝申し上げるとともに、今後も、さらなる協力を頂きながら、学園の方針に則って努力して参る所存ですので、次の3年間も、よろしくお願いいたします。

「サンタプロジェクト・むらかみ」からサンタ認定証をいただきました

今年も本学図書館と蔦谷書店村上店で「サンタプロジェクト・むらかみ」を実施しています。「サンタプロジェクト・むらかみ」については、図書館ブログをご覧ください。

http://nur.ac.jp/libraryblog/news/693/  http://nur.ac.jp/libraryblog/news/720/

おととい、私も、子供達に送る絵本を一冊選んで購入し、メッセージを記したクリスマスカードを添えました。何の本を選んだかはヒミツですが、きっと、読んだ子供達の心が、ほんわかと温かくなるものと信じています。表紙には、ほのぼのとした動物の姿が描かれていました。手に取った子供達が、喜んでくれるといいなあ…と思いつつ、笑顔いっぱいの様子を想像しながら、メッセージを書きました。このメッセージは、私が選んだ絵本を手に取ってくれる、知らない誰かのもとに行きます。彼らにとって、クリスマスの日が、ささやかな思い出になってくれたら、うれしいです。

子供達に絵本をプレゼントするサンタとなった私は、サンタ認定証(写真)をいただきました。本学学生ボランティアの手作り作品です。裏側は「やせっぽちのサンタさん」の絵柄になっていますが、実は絵柄は3種類あって、私はそれらの中からこの「やせっぽちのサンタさん」を選びました。やせたいという願望の表れです(笑)。