新潟リハビリテーション大学
 
粟島に行ってきました

粟島に行ってきました

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本学近くの岩船港から「フェリーあわしま」で105分(季節によって所要時間が異なるようです。また、冬場は海が荒れるため、欠航が多くなるとのことです)、周囲23km、人口358人(2015/6/1現在)の小さな島、粟島に到着です。

昨日は波も静かで船は全く揺れることなく、甲板を渡る風も涼やかで、快適な旅となりました。フェリーの到着する内浦港のすぐ目の前に、粟島浦村役場があり、役場の方に暖かく迎え入れて頂きました。村と大学、お互いに協力し合えることについて協議をしたあと、役場の方の案内で、島内をぐるりと一周してきました。

その途中で「あわしま牧場」に立ち寄り、セラピー馬を見学させていただきました。牧場は海岸のすぐ近くにあり、波打ち際にはヤギも放たれ遊んでいました。どの動物たちも人懐っこく、脇に生えている草をむしってあげると、ムシャムシャとおいしそうに食べてくれました。本土(日本全国)から島に「しおかぜ留学」している子供たちが、動物の世話を交代で行っているとのことでした。

牧場を後にし、フェリーの着く港とは反対側の外海に面したもうひとつの集落を訪れました。そこは、真新しい立派な集会場が海側に建てられており、山側の斜面に入り組んだ複雑な配置で、家屋が隣との境界がわからないくらい密集してありました。そして、斜面には細長い階段がたくさん設置されており、狭い路地を、ゆっくり杖を突きながら歩いているお年寄りの姿が大変印象的でした。高齢化率が50%強と、住民の半分以上がお年寄りというこの集落での生活は、車いすも使えず、車も入れず、担架も入らず、想像以上に過酷であることが伺えました。

さらに、この島には医師も不在で、村上市内の病院とテレビ診療でつないでいるとのこと、本学としても協力できるところから具体的な行動をしていかなければと痛感して戻ってきました。本学からは地域連携推進室の2人の教職員もいっしょに島を訪れました。お疲れ様でした。

また、昨日は村上大祭のため、本学は休校日でした。多くの学生がボランティアでお祭りに関わってくれたとのことでした。