今から51年前の6月16日、新潟県粟島南方沖約40kmを震源としたM7.5の新潟地震が発生しました。建物や道路等には激しい被害がありましたが、死者がわずか26名だったことは奇跡的だったとも言われています。この時の震源地は、まさしく本学のすぐ近くだったのです。粟島は、本学裏手近くにある岩船港と、粟島汽船が運航する航路により、フェリーで1時間30分、高速船55分で結ばれているという距離感です。
新潟県内では、平成16年に新潟県中越地震、平成19年に新潟県中越沖地震が発生したのが記憶に新しく、新潟地震はだんだんと色褪せてきているかもしれません。今日は新潟市内を中心に各地で避難訓練が催されたようです。
新潟地震の時、私自身はまだ幼く、村上や新潟より震源から遠い見附に住んでいましたが、その時のことは鮮明に覚えています。寝室にあった洋服ダンスが倒れ、その上に飾ってあった、当時流行っていた日本人形のガラスケースが粉々になっていた場面が思い出されます。柱にも何本も太い亀裂が入っていました。タンスは、いつも寝ている場所に倒れ込んでいたので、地震発生が昼間だったのが幸いしました。
新潟地震では、地震発生から約15分後に津波の第一波が来襲したそうです。そして、新潟市や本学に近い岩船港付近では、高さが4mに達したということです。本学は少し小高い場所にあるため、海抜は9.8mです。写真は本学E棟玄関前に貼ってあるプレートです。海抜9.8mだからといって油断をしてはいけません。より高い場所への避難経路を普段から知っておくことが大切です。
昨日は学長ゼミを開催致しました。その時の様子は、図書館ブログにアップされていますので、そちらからどうぞ。
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