新潟リハビリテーション大学
 
大学図書館の役割及び学長による日本語文章力養成講座

大学図書館の役割及び学長による日本語文章力養成講座

私は、学長のほかに大学院研究科長と図書館長も兼務しています。

今日は大学図書館の役割及び、学長と図書館の共同企画「学長による日本語文章力養成講座」についてお知らせします。

大学設置基準第38条では、図書等の資料及び図書館について、次のように規定しています。

以下、概要文。

「大学は、学部の種類、規模等に応じ、図書、学術雑誌、視聴覚資料その他の教育研究上必要な資料を、図書館を中心に系統的に備えるものとしたうえで、図書館はこれらの資料の収集・整理・提供を行うほか、情報の処理・提供のシステムを整備して学術情報の提供、他の大学の図書館等との協力に努めるものとし、これらの機能を十分に発揮させるために必要な専門的職員その他の専任の職員を置くこと、また、適当な規模の閲覧室等を設けること」。

学術情報基盤としての大学図書館が果たすこのような基本的機能は変わるものではありませんが、近年の大学図書館を巡っては大きな環境変化があります。平成22年12月には、科学技術・学術審議会の学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会により「大学図書館の整備について(審議のまとめ)-変革する大学にあって求められる大学図書館像-」がとりまとめられ、大学図書館に求められる機能・役割の第一に「学習支援及び教育活動への直接の関与」が掲げられました。さらに、平成24年8月の中央教育審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」では、主体的な学習を支える図書館の充実などが課題に挙げられています。

大学における教育に関しては、学生は授業を受けるだけでなく、より自発的な学習や実践の必要性が重視されてきており、大学図書館にもその支援の「場」の提供や図書館職員等による学習支援が期待されるようになってきています。

そこで、本学では、図書館長でもある学長が自ら、学習支援の一端を担うという、新しい企画を計画しました。それが、「学長による日本語文章力養成講座」です。

臨床実習先でなかなかレポートや報告書が書けずに、徹夜で頑張っているといったような学生の苦労話をよく聞きますし、保護者の方からも心配の声をお聞きしています。「書けない理由」は、専門的知識の不足を含め、いろいろあると思いますが、ひとつには、日本語の文章がうまく書けないということもあるのではないでしょうか?

本講座は年間14回(夕方5限の時間帯)の開講で、講義・演習のほか、学長が直に、日本語文章の添削も行います。受講は希望制、予約申し込み制で、図書館カウンターで受け付けています。学生の皆さんの文章力が向上して、徹夜の苦労が少しでも減ることを期待しています。