長期履修制度とは、学生が個人の事情に応じて柔軟に修業年限を超えて履修し学位等を取得する仕組みのことで、いわゆる「主に職業や家事に従事しながら勉強をする学生」のための制度で、文部科学省が導入を推進しているものです。通常は大学院のみで導入している大学が多いですが、本学では今年度から学部でも導入し、数名の社会人がこの制度を利用し、またWEB授業を併用しながら学んでいます。
たとえば、本学では、大学院修士課程には標準2年、学部には標準4年の「修業年限」が定められていますが、働いている等の理由で、学修時間の確保が困難などの事情がある場合には、入学から卒業・修了までの期間を標準より長く設定して履修することが可能となります。
この制度を利用すると、本学では、標準2年の大学院修士課程を3年かけて修了したり、標準4年の学部を5~8年かけて卒業したりすることが可能です。この時の授業料は、原則として通常の在学期間分となりますので、たとえば大学院修士課程に長期履修で3年間在籍するのであれば、2年分の授業料を3年間で支払うことになります(注:通常履修者が原級留置により3年間の履修となる場合は3年分の授業料が必要)。
申請にあたっては、「仕事」、「家事、育児介護」など、フルタイムで就学できない理由が必要です。長期履修制度のメリットは、在籍中に事情が変われば通常の履修に移行も可能ですし、逆に、通常の履修をしていた学生が長期履修に切り替えることもできます。
社会人を積極的に受け入れるための制度ですが、この制度を取り入れていない大学もありますので(特に学部で取り入れている大学は少ない)、社会人等で働きながらの入学を考える場合は注意が必要です。
本学の長期履修制度についての詳細はお問い合わせ下さい。学部・大学院ともに本制度を利用して学ばれていらっしゃる方々が複数名、在籍しています。大学院では、すでに長期履修による修了者も大勢輩出しています。