新潟リハビリテーション大学
 
多面的・総合的に評価する入試

多面的・総合的に評価する入試

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近隣の高校の生徒が、授業で育てたという鉢植えのかわいらしいお花を、本学に売りにきました。私は思わず3鉢も買い込み、学長室に飾りました。ちょうど、部屋がパッと明るくなるようなものが欲しいと思っていたところなので、グッドタイミングでした。

さて平成28年度大学入学者選抜実施要項が3週間ほど前の5月27日に文部科学省から発表され、同省のホームページにも掲載されています。すべての大学は、この要項に記載されている基本方針や入試方法等に則って、入試を実施しなければなりません。

ここ数年の基本方針の中では、「多面的・総合的に評価する」という表現が多用されており、昨今の大学入試のキーワードのひとつとして挙げられると思います。具体的には「各大学は、入学者の選抜を行うに当たり、公正かつ妥当な方法によって、入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に判定する。」とあります。また、「能力・意欲・適性等の判定にあたっては、学力を構成する特に重要な以下の三つの要素のそれぞれを適切に把握するよう十分留意する。」とあります。その三つの要素とは   ① 基礎的・基本的な知識・技能    ②  知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探求し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力   ③ 主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度       ということです。

このような入試制度の改革が、ここにきて急速に動き始めています。従来の1点刻みで合否を争う教科学力試験のみ、あるいは学力よりは意欲等を重視して選抜するAO・推薦入試といった枠組みをはずし、それらすべての要素を多面的・総合的に評価する入試への転換を、各大学で具体的に検討すべき時期にきています。そしてこの大学入試改革は、高大接続改革と一体化して取り組まなくてはならない大きな課題です。高校教育、大学教育、大学入試を一体的に変える高大接続改革については、2014年12月に中央教育審議会の答申がまとまり、2015年1月には「高大接続改革実行プラン」として詳細な工程表が示されています。本学も新しい入試体制に向けて詳細な検討を行っていかなくてはなりません。

一方で、本学では、すでに平成28年度AO入試の事前審査申し込み受け付けを開始しています。平成28年度入試の準備とともに、平成29年度以降の入試に向けた検討・準備も同時に行っていく必要があるのです。