新潟市を流れる信濃川の河口、昨日(土曜日)の写真です。まっ茶色に濁っていて、上流で多量の降雨があったことを物語っています。
さて、昨日のブログで??としていた、くだものの素性がわかりました。私にそのくだものをくださった非常勤講師の先生にお聞きしても、「よくわからない」という返答だったので、自分で調べるしかなかったのです。いくら調べても検索でヒットしなかったのは、そもそも名前が間違っていたからです。カタカナ名称の聞き間違い?私の聴覚はあてになりません。“POP ポップ”ではなく“ポポー”という名前のくだもののようでした。タキイ種苗さんの「果樹のひろば」というホームページに、今注目のアイテムとして、紹介されていました。ポポーの原産はアメリカ東海岸の中北部地帯だそうですが、耐寒性があるので、日本国内のほとんどの地域で栽培可能とのこと。「カスタードアップル」とも呼ばれ、まったりとした食感が昔はあまり好まれなかったそうですが、日本人の味覚も多様化してきたために、最近では店先でも見かけるようになってきたとのこと。収穫期は9月中旬から10月中旬くらいまで続くとのことでした。これでスッキリ!
今日は歯科基礎医学会学術大会のロッテ基金特別講演として、ノーベル化学賞を受賞された下村脩先生のご講演があり、拝聴してきました。下村先生は奥様とご一緒に、現在住まわれているアメリカのボストン(まさしくポポーの原産地!)から飛行機で20時間かけて、この会のためだけに、日本に戻っていらっしゃったとのことでした。1928年生まれとご高齢でしたが、お話になるひとことひとことすべてが、私たち聴衆を笑わせて下さる、とてもユーモアのある方でした。今日の講演では、ノーベル賞受賞講演の時と同じ小道具として、試験管に入った緑色の蛍光物質(クラゲ20万匹分だそうです)を最初に見せて下さり、そこに紫外線を当てると美しく発光する様子に、聴衆からは「わーっ」という歓声が上がりました。
ご講演のあとは、「日本の若手研究者をいかに育てるか」という対談があり、世界一のクラゲ水族館として有名になった鶴岡市立加茂水族館前館長の村上龍男氏や学会関係者らと議論され、その中で、「好きなことに情熱を傾け、壁にぶつかっても決してあきらめないこと」という言葉を未来ある若い研究者たちに贈られていました。また、日本ではなく海外で研究する道を選ばれた理由は、日本の大学では研究だけやっていることはできずに教育や雑用も多くこなさなければならない(むしろそちらがメインになっている)けれども、海外では研究だけをやっていられる環境があるため2倍も速く研究が進むから、とのことでした。これは確かにそうです。以前から言われていますが、日本もそのような環境を整えないと、優秀な頭脳がどんどん海外に流出していってしまうでしょう。