10月25日に学部1,2年生を対象として、特別講義「地域と医療・福祉のつながり方」を、開催致しました。学生たちは必修科目である「基礎演習」の一環として臨みました。特別講義の講師には、都岐沙羅(つきさら)パートナーズセンターの理事、事務局長を務め、センターの中核となって活躍されている斎藤主悦(ちから)様をお招き致しました。なお、本特別講義は平成29年度新潟県大学魅力向上支援事業の補助を得て実施したものであります。
都岐沙羅パートナーズセンターは、村上岩船の広域圏(すなわち、村上市、関川村、粟島浦村)において、地域づくりを推進している中間支援組織、NPO法人です。センターに所属されている方々は、単なる活動支援に留まらず、多様な主体との連携・協働によって、新たな事業や仕組みを主体的に生み出していく“事業プロデュースやコーディネート”にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。たとえば、集落の伝統技術といった「地域のお宝」を交流やビジネスにつなげて、若者の居場所をつくるなど、この地域に活力をもたらしていただいています。月1回、若者の集える場として開催され、本学学生も参加している「おしゃべりCafe」も、活動のひとつです。
同センターは、高齢過疎化の進むこの地域において、活発な地域再生活動を推進して、行政や住民、企業を取り持ちながら、地域づくりを進めている実績が高く評価され、昨年2016年度に、第7回地域再生大賞を受賞されています。また、その2年前の2014年度には、総務省のふるさとづくり大賞において、団体表彰を受賞されているなど、全国的に見ても、その活動はめざましいものがあります。
特別講義では、センターの活動の様子について、動画を交えて紹介していただいたのち、本地域が直面する厳しい人口動態の現実を具体的に説明していただくとともに、学生たちが将来にわたってどのように地域と関わっていったら良いか等についても、お話しいただきました。地域再生のプロのお話を聞くことによって、学生たちは、より地域愛が深まったことと思います。本学の教育目標のひとつとして掲げている「地域社会に貢献できる人材の育成」にも繋がっていくことと確信しています。
当日はプレス取材も入りましたので、いずれ新聞紙面にも記事が出ることでしょう。