9月9日(金)の午後、約4時間と長時間にわたって、本学E棟サロン教室をベース会場として、令和4年度大学院修士論文中間発表会を開催いたしました。コロナ禍にあって、昨年度と同様に、東京サテライト校の大学院生や教員、及び村上校の大学院生や教員の一部は、オンライン形式での参加となりました。発表会の様子は、後日、学内限定で、オンデマンド配信も予定しています。
発表会は、大学院大学として開学以来、毎年度行ってきていて今年度で15回目となりましたが、今年度は過去最大の13名(大学院リハビリテーション研究科の1学年の定員は12名)の修了予定年次の院生(通常履修2年生および長期履修3年生)が発表してくれました。各自の研究の背景や目的、これまでの研究結果、さらには、今後の研究の方向性・研究予定等について発表したのち、研究科の全コースの教員から、他コースの院生に対しても、活発で有意義な意見や質問、助言がありました。院生たちは質疑応答を通じて、研究完成に向けた手順や方向性を再確認していました。
この発表会では、学会発表と違って、聴衆として参加している教員や院生の専門分野がさまざま(本大学院は、摂食嚥下障害、高次脳機能障害、運動機能科学、心の健康科学、言語聴覚障害と、学際的な5コースがある)で、バックグラウンドを共有していないため、発表者となる院生には、基礎的な内容から、わかりやすく補足説明をしていくことも求められています。研究科の教員には、修士研究の中間評価としての点数も付けてもらいました。大学院研究科長でもある私が集計作業を行い、付されたコメントと共に、発表した院生及び各指導教員にフィードバックを行っていきます。
そして、修了予定の院生たちは、これからも、足りないデータの収集のために追実験を行ったり、修士論文の執筆を開始したり、忙しい日々が続いていきます。今回の発表会では、今までに実施してきた研究の改善点や、さらに発展させるための意見等が多く寄せられました。これらを踏まえて、どのように研究が発展・完成していくのか、2月の最終発表会での成果が楽しみです。修了までに残された時間は約半年ほどとなりますが、限られた時間の中でも有益な研究結果を残せるように、引き続き頑張ってほしいと思っています。