新潟リハビリテーション大学
 
本学の長所・特色としての地域連携

本学の長所・特色としての地域連携

本学は、財団法人大学基準協会による2020(令和2)年度大学評価ならびに認証評価を受け、同協会の「大学基準に適合している」と認定されたことは、すでに報告済みであります。その際に、本学の長所・特色として、大学基準9の「社会連携・社会貢献」に関わる事項として、「保健医療専門養成・教育機関としての積極的な地域連携」について提言していただき、高評価を得ることができました。

このたび、大学基準協会のホームページに、本学の長所・特色が掲載されました。それに対し、本学からは以下のコメントを提出いたしました。

 

大学からのコメント(大学基準協会のホームページに本コメントも掲載されています。)

本学は、高齢過疎化が急速に進む新潟県北地域にある、医療系分野に特化した小規模大学で、地域に根ざした高等教育機関としての使命・役割を果たすべく、日々の活動を行っている。建学の精神として「人の心の杖であれ」を掲げ、専門的な知識・技術に加え、人間愛や道徳心に満ちた豊かな人間性及び、人間としての尊厳を重んじ様々な側面から保健医療を考え、自立して判断し行動することができる保健医療専門職を養成している。加えて、教育・研究成果を地域に還元し、地域住民の保健・医療・福祉環境の更なる向上に寄与することを目指している。学生や教職員の多岐にわたる地域貢献活動については、2015年度に近隣の複数の自治体と包括連携協定を締結したことをきっかけに加速させてきた。しかし、2020年度はコロナ禍にあって、地域の行事やイベントの多くが中止になり、本学が高齢者向けに開催している各種の健康教室や、小学生向けの体験授業をはじめ、地域行事へのボランティア派遣等も実施できないなど、地域貢献活動は縮小せざるを得なくなった。2021年度に入り「感染リスクが比較的少ない」「地域に大きく貢献できる」事業を模索しつつ、新しい取り組みをはじめている。たとえば、地域の方々を対象とした「履修証明プログラム」(からだとこころの仕組みと生活、介護・リハビリテーション技術)を新たに開講している。さらには、新型コロナウイルスワクチン接種に際し、本学のある村上市と連携して、自治体の高齢者接種会場に学生(全学年の希望者)をボランティアとして派遣し、高齢者の誘導等にあたらせている。学生にとっては、日頃の学習内容を実践できる有意義な場となっており、市の関係者からは本学学生の高齢者対応の良さに感謝の言葉をいただいている。さらに大学拠点接種の申請に当たっては本学規模単独での実施は難しかったが、村上市の居宅サービス事業所職員や小中学校教員を受け入れることとし、迅速に調整ができたことから、全国的に見ても早い時期でのワクチン接種の実現に至っている。また、2019年に本地域を大地震(山形県沖地震)が襲った際は、学生たちが自主的に避難所でボランティア活動をしてくれた。この経験をもとに2021年度現在は、村上市と連携して、学生による災害支援の仕組み構築に向けての協議に入っている。具体的には、市による災害教育の支援、学生のみでの避難所設営・運営や専門資格の取得などを計画している。

 

今後も、よりいっそう、地域に必要とされ地域に貢献する大学を目指して参ります。