8月23日に、一般社団法人健康ビジネス協議会の平成30年度部会会議・会員プレゼンテーション・講演会・3部会交流懇親会が、新潟市の万代島ビル会議室及びホテル日航新潟で開催され、出席してきました。本学は昨年度から、同協議会に加入しています。部会は食部会、サービス・交流部会、ものづくり部会の3部会に分かれていますが、私は自分自身の研究テーマに合致する食部会に参加してきました。一般会員としての参加は食品メーカーやサービス業、ものづくり関係企業からの役職者がほとんどで、教育関連からは本学のみでした。同日は台風のフェーン現象の影響があり、新潟県内各地で猛暑の記録が更新され、新潟市・村上市においても最高気温は39.9℃まで達しました。会場へ移動する際も、実際に息苦しいくらいの暑さを感じました。
【第1部】部会会議「食部会」では、健康ビジネスへの取組み事例として、①H・P未来産業創造研究会から、高圧処理による食品開発、②つなぐ(株)から、しょうがを用いたノンアルコール飲料の販売、③(株)ブルボンから、再生医療関連試薬ビジネスについて、報告がありました。
【第2部】会員企業によるプレゼンテーションでは、①『環境配慮型商品のご紹介』として、ユニー(株)より、ユニーオリジナル環境配慮型商品のパッケージに、水性グラビア印刷を導入した動機や、それを消費者に認知していただく活動、生産者と消費者を結んで、健康や地球環境を守る取り組みなどについて紹介がありました。②『HASプロジェクトのご紹介』として、ものづくり部会会員より、「2030年の超高齢社会で高齢者が健康で生きがいを持ち続け、幸せを感じられるような商品やサービスは何か?住み慣れた地域で、最後まで自分らしく暮らし続けるには何が必要か?」について提起がありました。HASとはハッピーアンドヘルシー・エイジング・シーンの頭文字を取ったもので、協議会が力を入れているプロジェクトとのことです。③『王様の断食~royal fasting~』として、(一社)健康サポートセンターより、宿泊型ファスティング「王様の断食~royal fasting~」の紹介がありました。食べない断食ではなく地域特産品を食べる断食とのことでした。
【第3部】講演では、『オカムラが考える「働き方改革」』として、(株)オカムラより、「働き方改革」を実施するうえで大事な要素である、働く環境の改善について提案がありました。従業員が健康的に働ける環境が求められるなか、座りっぱなしの仕事では寿命が短縮する…、ミーティング等でも立ちながら、普段の仕事でも時々立ちながら行えるよう、オカムラでは、ディスクの高さを簡単に自由に変えることのできるものをオフィスに導入して仕事の効率化を図っているとの報告がありました。
懇親会では異業種の方々と交流させていただきました。大学も、学生教育や基礎研究を行ってさえいれば良いという時代は終わり、さまざまな幅広い事業の展開が求められるようになってきています。
8月末から当地は大雨に見舞われており、8月30日には村上市内全域に避難準備情報が発令、その後、解除されたものの、一部地域に土砂災害が発生したことにより再び避難指示や勧告が発令され、9月2日現在も続いています。大学のある地域は解除されており、被害の報告もありません。しかし、今後の台風21号の動向も心配です。