「GPA制度」とは、アメリカ等で先行して実施され、近年は我が国の大学でもかなり普及している、学生の厳格な成績評価方法の一種です。その一般的な取扱いの例とされているものは、授業科目ごとの成績評価を5段階(A、B、C、D、E)で評価し、それぞれに対してグレードポイント(評価点)を付与し、この単位当たり平均(GPA、グレード・ポイント・アベレージ)を出すものです。
本学では、医療学部においては、平成22年度より導入していますが、大学院でも平成29年度入学生から導入することにいたしました。学生の学習意欲を高めるとともに、教育の質の保証について一層の具体化を進め、適切な修学指導に資することを目的としています。文部科学省への学則変更届は、すでに平成28年6月に提出済みです。
大学の社会的責任として、学生の卒業時における質の確保を図るためには、養成する人材像を明確にし、そのためのカリキュラムを体系的に編成することが求められます。そして、大学がカリキュラムを通じて着実に人材を養成していくための具体的な方策として、シラバス等における成績評価基準の明示や、その基準に基づく客観的で厳格な成績評価を行うことが重要となっているのです。
本学大学院では、以下のように設定致しました。(本学医療学部のGPとは異なります。)
評語 |
GP (評価点) |
評価基準 |
点数区分 (100点満点との対応) |
A+ |
4.3 |
到達目標を達成し、きわめて優秀 な成績をおさめている |
90点以上 |
A |
4 |
到達目標を達成し、優秀 な成績をおさめている |
80点以上90点未満 |
B |
3 |
到達目標を達成している |
70点以上80点未満 |
C |
2 |
到達目標を最低限達成している |
60点以上70点未満 |
D |
0 |
到達目標を達成していない |
60点未満 |
4月入学の大学院新入生からは、GPAに基づく学修指導の計画を策定し、学修指導を行っていきます。