私の周りでは、ちょっとした受賞(受章)ラッシュが続いていて、うれしい限りです。このたび、ソフトスチーム加工食材の研究をお手伝いいただいている高根フロンティアクラブ(会長 鈴木信之さん)が、今年度の新潟県自治活動賞(あしたの新潟県を創る運動協会、新潟日報社共催)を受賞されました。明日13日に開催される「県ふるさとづくり大会」で、高根フロンティアクラブを含む6地域団体が表彰され、事例発表も行われるとのことです。本賞の目的は、「活力ある地域社会や新しい生活文化を創造する活動に優れた実績をあらわした住民自治団体を表彰することにより、住民自治活動を普及・活性化させ、市町村の発展にも寄与する」となっています。
ところで、高根フロンティアクラブの「高根(たかね)」は集落の名称です。高根集落は、人口700名あまりの高齢過疎化がいっそう進んだ地域で、村上市中心部からも車で40分ほどかかる山間部にあります。朝日連峰を源流とする高根川が集落を潤し、豊かな自然とおいしい食べ物に恵まれた地域です。廃校となった小学校の校舎を利用して、地元のそばや郷土料理を提供する山のおいしさ学校・食堂「IRORI 」が開設されているほか、どぶろくの製造も行われています。そして、その教室の一室に「ソフトスチーム加工の大型の機械」も設置されているのです。懐かしい雰囲気のある木造校舎、教室の黒板にはチョークを使って、ソフトスチーム加工に使用するさまざまな条件が書かれています。教室に一歩足を踏み入れると、幼い頃にタイムスリップしたかのような感覚になる場所でもあります。
今回の受賞をひとつのきっかけとして、今後ますます地域づくりの取り組みが活発化し、集落も活性化することを願っています。そしてソフトスチーム加工研究の進展も…