新潟リハビリテーション大学
 
令和8年 年頭のご挨拶

令和8年 年頭のご挨拶

新しい年を迎え、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。令和8年が皆さまにとって、実り多き年となりますことを願っております。

私は、このたび、学長として11回目のお正月を迎えることができました。これもひとえに、皆さまのご理解とご協力によるものであります。この場を借りて、改めて心よりお礼申し上げます。

本学は、新潟県北地域唯一の保健医療系大学で、地域に根ざした高等教育機関としての使命・役割を果たすべく、日々活動しています。建学の精神として「人の心の杖であれ」を掲げ、専門的な知識・技術に加え、人間愛や道徳心に満ちた豊かな人間性及び、人間としての尊厳を重んじ様々な側面から保健医療を考え、自立して判断し行動することができる専門職を養成しています。加えて、教育・研究成果を地域に還元し、地域住民の保健・医療・福祉環境及び防災意識等の更なる向上に寄与すべく努力しています。

さて、中央教育審議会では、令和7年2月21日の第141回総会において「我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~(答申)」が取りまとめられました。その中には、本学の特色ともなっている「地域貢献活動」について次のような記載があります。「東京一極集中の是正や、災害や感染症等に対するレジリエンスを有する強くしなやかな国土形成が引き続きの課題となっている。このような中で、地方の高等教育機関が、地域社会の持続的な発展をけん引しながら地方創生を推進していくことは、今後、高等教育機関の果たすべき役割としてより重要となる。」本学が村上の地に存在し続ける理由は、まさしくここにあります。

本学は、先の学長ブログにも記載した通り、全国トップレベルの良質な「学修者本位の教育」を提供し、「学生の成長」を促し、かつ、適切な大学運営を行っているとして、学生自身から、そして文部科学省や外部認証評価機関から高評価を得ています。しかし、昨今の急激な少子化の影響は本学のみならず特に地方の中小規模大学で定員未充足問題となってあらわれてきています。加えて国の政策の方針の影響も重なり、このままの状態が続くと、特に地方において高等教育への進学機会は失われ、若者の都市部への流出を加速させ、ひいては地方の衰退に拍車をかけることになりかねないともいわれています。

一方、日本私立大学協会の昨秋の総会では、国と地方の均衡ある発展のためには、もはや定員未充足の問題を偏に大学の責に帰すのではなく、急激な少子化による人口減がもたらす我が国が抱える社会問題の一つとして捉えなおし、地域の貴重な高等教育機関として存在する私立大学を、国や地方自治体が積極的に支援していく発想の転換が求められると提言されました。

令和7年4月より、新たに、文部科学省高等教育局大学振興課内に「地域大学振興室」が設置されるとともに、地域大学振興に関する有識者会議が立ちあげられました。「地域大学振興室」においては、地域大学振興に関する高等教育機関に対する情報提供を一元的に担うほか、大学等の高等教育機関や地方公共団体、各地域の協議体など各地域の関係者と連携し、地域のアクセス確保や地方創生の取組を推進していくとのことです。

社会環境の変化に打ち勝ち、本学が村上市を中心とした新潟県北地域の知の拠点として存続し、地域活性の一翼を担う役割を果たし続けることができるよう、努力していく所存ですが、皆さま方のご支援も、何卒よろしくお願い申し上げます。

本地域は少子高齢過疎化のほか、地震や大雨といった災害など様々な困難に直面するなかで、本学は教育、研究、社会貢献活動等を通じて、山積する様々な課題解決に貢献しています。その原動力となっているのは、熱意があり意欲的に日々努力を続けている学生たちや教職員の皆さんです。取り組まなければいけないことは数多くありますが、今年も、皆で心を一にして、課題を解決していきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和8年1月1日 新潟リハビリテーション大学 学長 山村千絵