12月5日 国際交流出前講座が開かれ、2年生が参加しました。
この講座は、国際的視野を持つ人材の育成を目指す大学の学術活動の一つとして、毎年、新潟県庁より「国際交流員」をお招きして開催しているものです。
今回は、韓国ご出身の金美利秀(キム・ミリス)国際交流員にご来学頂き、韓国の概要についてお話して頂きました。
国際交流員とは、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により、国際交流活動に従事するために、地方自治体に配置された外国青年」のことで、金先生は2009年4月に韓国の一番南の島、済州島(チェジュとう)から新潟に来られました。以来、新潟県で国際交流関係の事業や地域住民の異文化理解のための交流活動などを行っていらっしゃいます。
この日、金先生は本学学生のために色鮮やかな韓国の民族衣装をまとって登場下さいました。小柄で美人の金先生はまるでお人形のよう・・・(*゚ー゚*)
講義室に入られるや否や、「かっわいい~~!!!」という声があちこちで上がっていました。ちなみに、金先生が着ておられたチマとチョゴリはあくまでも衣裳の構成部分を指し、“チマチョゴリ”という呼び方はしないのだとか・・・∈( ̄o ̄)∋ (韓国の伝統衣装は韓服(ハンボク)と呼ぶのだそうです!!)
金先生はユーモアを交え、とてもわかりやすく韓国の地理、歴史、文化、教育、食生活などなど、多岐にわたるお話をして下さいました。
「近くて遠い国」と言われることが多い韓国(・・*)。。oO〇 ご飯が主食だとか、床に座る習慣があるなど、とても似ている部分がたくさんありながら、その似ている部分が実は大いに異なることがあることもよくわかりました。
ご飯は茶碗を持ち上げずに金属製の箸で食べるとか、女性はあぐらをかくか片膝を立てて床に座るとか・・・(ノ゚⊿゚)ノビックリ!!・・・皆さん、知っていましたか?
最近は、韓国と日本の情報が多く行き来するようになり、日本文化もずいぶん韓国の人たちに取り入れられているようです。人が交流することで、韓国と日本はもっと「近くて近い国」になれると思います。
患者さんの心に寄り添う気持ちが欠かせないリハビリ専門職を目指す学生の皆さん、言語・民族・文化の違いを超えて、世界のどんな人の心にも寄り添える理学療法士、言語聴覚士になって下さいねo(@^◇^@)o
最後に、「ちょっと今日は声がおかしいの」(風邪??)とおっしゃりながら、90分間休憩なしでお話し下さった金先生、本当にありがとうございました。
言語聴覚学教員 倉智雅子
(金美利秀先生よりコメントをいただきました) <(_ _*)> カムサハムニダ
韓国で韓国歴史学と日本語日本文化学を専攻した私の卒業論文のテーマは「朝鮮通信使を通じて見る中世期の韓日交流」でした。通信使という名称の語源は「信頼を通す関係」だそうです。
400年前に船に乗った朝鮮通信使は、当時東アジアの平和のための大事な文化使節団でした。韓国と日本は昔から「近くて遠い国」だとよく言われます。確かに両国の間には多くの出来事があり、他のどの国との関係とも似ていません。きっと両国はこれからも離れることはないでしょう。
だからこそ私は、これからの未来には「近くて近い国」になれると信じています。中世期の韓国と日本を繋いだ通信史のように、今の両国を繋ぐことに少しでも役に立てたらと思っております。
まだわからないことも沢山ありますが、せっかくの新潟での生活を楽しみながら交流業務に力を尽くしたいと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
金美利秀