修会には,本学から学生が9名参加し,障がい者の現状や障がい者スポーツの実践を通じた活動への理解を深めました.また,本学理学療法学専攻教員の粟生田が実技講習「ボッチャ」の講師を務めました.
以下,参加した学生の感想・コメント(一部)です.
・「社会的障害が払拭できれば、障がいは障がいでなくなる」との言葉に感銘を受けました。午後の競技体験も非常に楽しく、特にボッチャは競技としては勿論のこと、障がいの有無を前提としない交流レクリエーションとしても非常に有効であると感じました。個人的に研究を目指す芸術療法との共通点も見出すことが出来、有意義な研修でした。
・今回、障害者スポーツ支援講演会に参加させていただいて、障害についての基礎知識、障害を持つ方との接し方、障害者とその保護者、医療・福祉関係者との関わり・連携の大切さを改めて勉強させていただきました。連携が大事であることは、口で言って、頭では何となく理解しているものの、具体的にどのようなことで連携が生きてくるのか、また、どこまで連携していけばよいのかなど、医療だけではわからない様々なことを知りました。先生方の講演を聞き、改めて人と人とのつながりは大事であると学びました。
・障がい者にとって、スポーツをすることの意味を深く考えさせられる時間となりました。障がい者の方が“スポーツをする”ということの裏には、私たち健常者が見えていない、気づけていない大きな壁があるのだということを感じました。施設や設備の環境が整っていることはもちろん、それ以上に、健常者一人一人の理解や、迎え入れる側の様々な配慮、そして障がい者スポーツに目を向けて携わっていく人たちの連携力が及ぼす影響の大きさを学ぶことができました。老若男女、誰でも一緒に同じ空間を楽しむことが出来る障がい者スポーツの魅力を、私自身、もっと見つけていきたいなという気持ちになりました。障がい者スポーツがこれから先、もっと多くの方に拡がっていければいいなあと思うのと同時に、私たちのような立場の人間がもっと興味や関心、理解を深めていくべきだということを感じました。このような貴重な機会に参加をすることができて、とても良かったです。本当にありがとうございました。
・今回の講座を受けて、障がい者スポーツを知っている人が少なく活動の場が少ない事、協力者が少ないなどが現状だということが分かり、自分も何らかの形で障がい者スポーツに関われたら良いと感じました。
・今回の活動でボッチャやフライングディスクなどの障がい者スポーツを実際に体験できて良かったです。これからも多くの活動に参加して障がい者スポーツの理解が深まっていければ良いと思います。
・今回は障害者スポーツの現状を学び、実際に「ボッチャ」という障害者スポーツを体験させていただきました。ボッチャとはパラリンピックの競技にも指定されているスポーツで、ルールは簡単ながら、戦略次第では大逆転もあり得る奥が深いスポーツでした。また、健常者と障害者が一緒に行えるという点もあり、コミュニケーションツールにもなると思います。ボッチャのようなスポーツを地域で活性化することが健常者と障害者が分け隔てなく生活できる社会の第一歩となると考えるので、私も活性化に貢献できるような理学療法士を目指したいと思いました。
・障害者スポーツを行うにあたって、まずは障害者について知ることが大切だということを学びました。また、障害者スポーツは子供から高齢者まで幅広くできるということで、これからの社会で楽しく運動するのにとても良いものであると感じました。このようなスポーツをもっと広めて行くことで、障害者の方が体育館や施設を使いやすい世の中にしていくことが大切だと思いました。
◎障がい者のスポーツは,障がい者のためのスポーツではありません.誰もが楽しめる工夫がたくさん込められています.これからも,体育・スポーツを通じ,障がいの有無に関わらず心身の健康維持・増進をはかり,さらに今後の障害発症予防に向けた活動を引き続き実践したいと思います.また今回,学生の参加を快く受けてくださった希楽々の皆様に,改めてお礼申し上げます.
*なお,10月以降は,特別支援学校サポートなど様々な活動が予定されています.興味のある方や学生はどしどし参加してください.本学学生にはポータルサイトでお知らせします.
問合せ先:新潟リハビリテーション大学・粟生田(aoda@nur.ac.jp)まで