本学が地域連携として取り組んでいる一つに、小学生の体験学習があります。体験の内容は主に「聞こえ」「目が見えない」「車いす」の3つを小学生には体験してもらっています。だいたいの小学校が、この体験学習の後に福祉施設に訪問に行くという学習をされているようで、体験学習に来られる生徒さんも3年生から5年生となっています。
「聞こえ」の体験では、お年寄りの聞こえ方は自分達とどのように違うのかということを体験してもらいます。小学生と大人、あるいは高齢者の聞こえ方の違いが実感でき、驚きと発見があります。
「目が見えない」体験ではアイマスクをかけ、ペアを組んでいるお友達の合図を頼りに歩き、段差を越え、到着地点で自分の名前を書いてみるというものです。色々な音に惑わされ、行きたい方向に行けなかったり、段差でつまずきそうになることもあります。目の不自由なことがどれだけ大変なことか、小学生にも分かってもらえる体験です。
「車いす」体験では、車いすに乗る人、介助する人それぞれ体験してもらいます。構内を車いすで回り、昇降機を使って階段を降りるという内容ですが、乗っている人の気持ちになって車いすを押す難しさが分かります。
これらの体験が今後の勉強や日常生活にお役に立てたら嬉しいです。「少しだけ大きな声で」「少しだけお手伝い」ということを心がけて、お年寄りと接してほしいと思います。
福祉体験をご希望される場合は、地域・産学連携課までお問合せください。
井上