5月23日(土),新潟スポーツ理学療法研究会(NSPTS)主催の研修会に本学理学療法学専攻の3年生10名が参加しました.当日は,頭部外傷(主に脳振盪)に対する現場の対応についての講演,医療機器メーカーの担当者から物理療法機器使用に関する実演,国体選手や社会人チーム等スポーツ現場でトレーナー活動を行っている理学療法士によるシンポジウムが行われました.学生にとっては,スポーツ現場で活躍する理学療法士の姿を知るたいへん良い機会となりました.
以下,学生の感想(一部抜粋)です.
先日行われた研修会で感じたことがあります。
1.いろんなことに対して広い視野や対応力がないといけないということ,そのためにたくさんの知識が必要とされること
2.臨機応変に対応するための事前準備の大切さ
3.理学療法士という職業は幅広く活躍していると改めて感じたこと
4.日々技術など進化していくため一生勉強していかなければならないと感じたこと
5.発想力が必要だということ
以上の5つを考えさせられました。非常にいろんなことを学び、いろんなことを改めて考えるきっかけとなりました。
今回の研修会はスポーツ現場でどのように理学療法士が活動をしているかという内容がメインでしたが、その中で行われていること、特にリスク管理については臨床でも大切な事項が多く参考になりました。
スポーツトレーナーではなくてもチームに関わる以上、理学療法士もコンタクトスポーツで起こりやすい脳震盪などの急性外傷の適切な対処法を学ぶことが必要であるということが理解できた。対象者の命に関わる事態であるため、迅速で適切な対処法を身に付けたいと思った。
今回、新潟スポーツ理学療法研究会に参加させていただき、スポーツ理学療法のよさを学べることができました。スポーツ障害が命に直接関わること、処置がいかに大切か、また、選手・監督へのコミュニケーションやトレーナーとして選手・監督に伝えなくてはいけないこと(怪我で試合に出られないとき等)をどう伝えるかを学べました。
スポーツ現場での理学療法士の活動について、現役の先生方の生の声で知ることができ大変勉強になりました。改めて、理学療法士の活動分野は広いなと感じました。
研修会では主に、スポーツに関連する外傷とそれに対してどう対処するかを学ぶことができました。コンタクトスポーツにおける脳震盪の危険性や脳震盪を起こしてしまった場合の患者の判断の仕方を分かり易く説明していただき、理解することができました。また、初期対応や競技に復帰するまでの期間に行うトレーニングの例も見ることができ、大変勉強になりました。そのほかにバスケットボール・野球・サッカーといった大会で理学療法士がどういった過程で活動を行っているのかを知ることができ、怪我を抱えていても強行出場する選手をどうサポートするか、普段からどうやって怪我を防止させているのかを現場での実体験をもとに発表されていました。現場で先生方が体験されていることなので特に興味深く、理学療法士がする現場での判断の重さというのを改めて感じました。判断の重さを感じた今、知識面をさらに強化していくのが今後の課題です。
スポーツ選手が受傷してからの処置や試合の続行の可否を,どのような考えのもと判断していくのか,とても勉強になりました。
私はこのような会に初めて参加しました。最初は少し緊張していましたが、発表を聞いているうちに楽しくなっている自分がいました。自分が興味のある分野であることもありますが、理学療法士のスポーツに対する関わり方や選手に対する物理療法など、講義では知ることができないような最新の情報が手に入ることは将来の自分のため、患者様のためになると思いました。これからも自分の興味のある学会などには積極的に参加していきたいと思います。
学生にとって臨床をイメージすることは,とても難しいことです.今回,このような機会を与えてくださったNSPTSの皆様に感謝するとともに,次世代を担う学生たちにはこの参加をきっかけに,今後も積極的に学外へ出て多くの経験を積み,「自ら」臨床に近づいてもらいたいと思います.
理学療法学専攻教員 粟生田博子