高次脳機能障害豆ブック

こちらの本は、本学に併設されている大学院 リハビリテーション研究科 高次脳機能障害コース長でもあり、学部の言語聴覚学専攻教授 伊林克彦先生と、同じく言語聴覚学専攻助教 阿志賀大和(ひろかず)先生、八千代リハビリテーション学院(千葉県)の作業療法学科 新垣孝幸先生との共同著書です。
数年前から学生のためになる一冊を、ということで執筆を手がけていたようですが、念願叶ってこの秋に新興医学出版社から出版されました。
高次脳機能障害についてコンパクトにまとめられている1冊です。

伊林先生にお話を伺ったところ、言語聴覚士はもちろん、作業療法士や理学療法士、看護師や介護福祉士などの医療関係者に広く利用してもらえれば・・・とおっしゃっていました。学部の講義では、サブテキストとして利用することも考えているようです。
この「高次脳機能障害豆ブック」は書店や通販サイトAmazonにて販売しています。

伊林先生は本学の大学院で、高次脳機能障害コースを担当されています。ご興味のある方は、大学院ホームページ(https://nur.ac.jp/gs/)をご覧ください。

井上

 

小学生体験学習

本学が地域連携として取り組んでいる一つに、小学生の体験学習があります。体験の内容は主に「聞こえ」「目が見えない」「車いす」の3つを小学生には体験してもらっています。だいたいの小学校が、この体験学習の後に福祉施設に訪問に行くという学習をされているようで、体験学習に来られる生徒さんも3年生から5年生となっています。

「聞こえ」の体験では、お年寄りの聞こえ方は自分達とどのように違うのかということを体験してもらいます。小学生と大人、あるいは高齢者の聞こえ方の違いが実感でき、驚きと発見があります。

「目が見えない」体験ではアイマスクをかけ、ペアを組んでいるお友達の合図を頼りに歩き、段差を越え、到着地点で自分の名前を書いてみるというものです。色々な音に惑わされ、行きたい方向に行けなかったり、段差でつまずきそうになることもあります。目の不自由なことがどれだけ大変なことか、小学生にも分かってもらえる体験です。

「車いす」体験では、車いすに乗る人、介助する人それぞれ体験してもらいます。構内を車いすで回り、昇降機を使って階段を降りるという内容ですが、乗っている人の気持ちになって車いすを押す難しさが分かります。

これらの体験が今後の勉強や日常生活にお役に立てたら嬉しいです。「少しだけ大きな声で」「少しだけお手伝い」ということを心がけて、お年寄りと接してほしいと思います。

福祉体験をご希望される場合は、地域・産学連携課までお問合せください。

 

井上

 

 

 

村上中等教育学校5年生との学習会

本日は村上市内にある村上中等教育学校5学年の生徒さんと、本学理学療法学専攻2年生の学生との学習会がおこなわれました。今回は村上中等教育学校5年生ご担当の先生からお声がけいただき、初めての試みとして企画されました。

学習会のテーマは「10年後の村上」に対して、自分たちに何ができるか?でした。数名のグループに分かれ、そこに本学の学生が入り、今後の村上について一緒に考えたりアドバイスをするという役割で、参加させていただきました。

最初は生徒さんたちの活発な発言に学生達も圧倒された様子でしたが、時間が経つにつれ学生達からも色々な発言が出ました。村上中等教育学校の生徒さんは村上市外出身の生徒さんも多いのですが、みんさん真剣に「村上の将来」について考えていて、「予想される未来」や「自分達にできることの具体策」について、たくさんの意見が出されました。

オープンキャンパス以外で高校生と触れ合う機会があまりないので、学習会に参加させていただき、学生達にはとてもよい刺激になりました。
村上に限らず、人口減少が各地で問題となっている中、それぞれ立場は違うかも知れませんが、一人ひとりが地域に対して出来ることを考えるとてもよい機会になったと思います。

今回、本学の学生に貴重な経験をさせてくださった村上中等教育学校5年生の先生方には心より感謝申し上げます。

井上