5月14,15日に新潟産業振興センターで行われた福祉機器展において,新潟県理学療法士会のブースの一角でボッチャ体験コーナーを設け,ボッチャを皆さんに体験して頂きました.以下,有志で参加した学生のコメントです.
・ボッチャというスポーツがどの様なスポーツなのか私自身よく知りませんでしたが、ルールも簡単で誰でもできる奥が深いスポーツだと感じました。体験に来てくださった人も名前は聞いたことがあるがよく知らないという人でも楽しんでもらえ、興味を持ってくださった方もいました。
・中でも印象に残ったのが、車椅子の女の子の「福祉機器展示会でやれることが少ない」という言葉や、障がい者スポーツ指導員中級を持っている方の「活動の場所が少ない、そのため送迎に家族の協力がいる」という言葉でした。身体的ハンデによる活動の場が少ないことを実感させられました。
・ボッチャを知ることができ、リハビリのトレーニングや活動団体があることを勧められるといった考えの幅が広げられる良い機会になりました。ありがとうございました。
・ボッチャという競技はパラリンピックの正式種目ですが,まだまだ世間には広まっていないスポーツのようです.「ボッチャを知っていますか?」とお聞きすると,ほとんどの方が「知りません」と答えます.そこでボッチャを体験して頂くと,「簡単だし面白い」「今度の学校行事でやってみたいね」と嬉しいお言葉を頂きました.特に子ども達には人気で,何度もリピーターがやってきたり,子どもに負けてしまいムキになって勝ちにいこうとする大人の方もいらっしゃいました.障がい者スポーツは障がい者のためだけのものではなく,みんなで楽しめるものもあります.みんなで楽しむことで,障がい者と健常者の壁が少しでも取り除かれ,障がい者や障がい者スポーツに対する理解が少しでも進んでくれたらと思います.今年はオリンピックイヤー,ぜひオリンピックだけでなくパラリンピックにも注目してもらえたらと思います.
・今回のイベントに参加して相手に分かりやすく説明をする事がいかに大切か、身をもって感じました。来てくれた方にボッチャの説明をする時、緊張していたことが多く、楽しいと思ってくれるような説明が出来てなかったと思います。また、視覚障害の方にボッチャを楽しんでもらうためにはどうすれば良いかと課題も見つかりました。
・このような貴重な経験をさせてもらえてとても勉強になりました。またこのような機会があれば是非参加したいと思います。ありがとうございました。
今回,ベテランのPTの方々と一緒に活動に参加した学生たち,来場者の方からも,会場の雰囲気からも様々なことが学べたと思います.学生時代の多くの経験がその後の支えになります.枠にとらわれず,可能性を大切に成長して欲しいと思います.
理学療法学専攻教員 粟生田博子