曽我ひとみさんによる拉致問題啓発セミナーを開催しました

7月5日(金)、本学1年生対象講義「基礎ゼミII」の授業にて、拉致被害者の曽我ひとみさんをお迎えして「拉致問題啓発セミナー」が開催されました。
若い世代にも拉致問題を知ってもらうために、新潟県と大学が共同で毎年行っております。曽我さんから本学でお話していただくのは今回で4回目で、昨年度同様リモートでお話していただきました。

曽我ひとみさんは、1978年(昭和53年)8月12日、母親の曽我ミヨシさんと共に佐渡市内で北朝鮮に拉致され、北朝鮮で24年間を過ごし2002年(平成14年)に帰国されました。しかし母親の曽我ミヨシさんの帰国は未だ叶っていません。まだ帰国できない人がいる現状の中、一日でも早く解決してほしい、一日でも長く家族と過ごす時間を作って欲しいとの願い話されました。

今回曽我さんの話を聞いた1年生は、拉致された当時の曽我さんと同じ年齢です。また曽我さんは拉致された以前は日本の医療現場で勤務されていたそうで、本学で医療の道を志す学生と重なる部分が多くあります。
この機会に拉致問題について考え、話し合うきっかけとなればと思います。

曽我さんの講演後、質疑応答の時間が設けられました。今自分たちにできることや北朝鮮での生活について等、学生や教員からの質問にお答えいただきました。

最後は拉致被害者の皆さんの一日も早い帰国を願って、署名活動が行われました。未だ帰国できていない被害者の方、ご家族の方の中にはご高齢の方もいらっしゃいます。拉致問題が一日も早く解決し、ご家族と再会できる日が来ることを願ってやみません。

学生コメント   

理学療法学専攻1年生(写真左)

曽我さんの北朝鮮での生活を知れて、とても興味深いセミナーでした。拉致問題を解決するには、一人一人の意識を伝えていくことが重要だと思うので他人事だと思わずに興味、関心を持つことが大切だと思いました。

理学療法学専攻1年生(写真右)

今回のセミナーを受けて、普段、買い物に行けることや、家族に会えること、学校に行けることなど、私の今ある環境を支えてくれている全員の人に感謝の気持ちでいっぱいです。この拉致問題は規模が大きく、私にできることは小さなことしかないですが、署名運動に参加することや、拉致被害者の無事を願い続けたいと思います。世の中には、他にも差別に苦しめられている人が沢山いると思います。私はもともと高齢者を中心とした医療につきたいと思いますが、今回のセミナーを受け、悪い環境にいる方や、差別により治療を受けられない人に支援ができる理学療法士を目指したいと思いました。ありがとうございました。

新潟リハビリテーション大学 事務局 広報担当